先日、シラチャー滞在中のこと。
夜にお菓子を食べていると、口の中に違和感があった。固いものが歯に当たる。
とっさに吐き出してみると、案の定、歯の被せものが取れていた。
タイ滞在中に歯の被せものが取れるのは、これで三度目だ。
一度目は、帰国直前だったためスルー。
二度目は、帰国はまだまだ先だったので、パタヤのローカルデンタルクリニックに行った。
今回も帰国は先。しかも滞在しているのはシラチャー。
パタヤに戻ってから治療してもいいが、こういうものは早くやったほうがいい。
と、待てよ。
ここは、日本人街ともいうべきシラチャー。日本語が通じる病院や歯科もたくさんあるはずだ。
おっと、目の前には巨大病院があるではないか。
パヤタイ病院シーラチャ。
調べてみると、歯科もあり、日本語が通じるそうだ。
他にも探せば安い日本人向けデンタルクリニックがあるはずだが、なんとなくこの病院に決めた。
ちょっと治療費が心配ではあるが、ものは試し。さっそく行ってみよう。
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パヤタイシラチャー病院
英語表記では、PHAYATHAI HOSPITAL SRIRACHAとなる。
バンコクにあるパヤタイ病院のシラチャー支店といったところか。
地図
ロビンソンのすぐ近く。
シラチャーの一等地にそびえ立つ。
立派な総合病院である。
入ってすぐに受け付けがあるが、奥に進むと、インターナショナル専用室がある。
日本語での案内書きあり。
海外旅行保険のキャッシュレス診療も可能。
ここに日本語通訳の方が待機していた。
日本人とタイ人で合計4,5人はいるようだ。
受け付けしてくれたのは日本人の方。
要件を伝えると、すぐに歯科へ電話してくれた。
実に話が早い。
言葉の不安要素ゼロ。
朝一番の訪問で、午前11時の予約が取れた。
歯科治療
時間になり、さっそく3階にある歯科へ。
カウンターで予約している旨を伝える。
身分証明書の提示が必要。パスポートないしタイの運転免許証など。
しばらく待機。
するとまた日本語通訳の方が現れた。今度は若いタイ人女性。
ずっと付き添ってくれるらしい。
まずは、体重と身長の測定。
歯の治療でなぜそんなものが必要なのかとも思うが、みな測定するようだ。カルテに記録していくみたい。
ついで、血圧測定。
これも全員必須らしい。
ちょっと血圧高めのため、ついでに治療していかないかと言われたが、まあそれは後回しで。
ほぼ待ち時間なし、治療室へ。
もちろん日本語通訳も同行する。
綺麗な個室タイプで、日本の歯医者と変わらない設備。
女医さんが担当。
昨晩取れた被せものの金属を渡す。
状況を医師に説明する。
英語でもタイ語でもいいんだけど、せっかくなんで、日本語通訳を介して伝達。
いやあ、楽でいいね。
ちなみに、英語で被せもののことはクラウン、被せなおすことはリプレイスで通じる。
治療台に寝転がり、顔には全体を覆う布を被せられた。口の部分だけが空いている。
目を開けても、まわりはまったく見えない。光だけが入ってくる。
こんなの初めて。
ざっと、歯の状態と取れた被せものの状態をチェックされる。
どうやらこの医師は専門医ではないようで、このままリプレイス可能かどうかはわからないとのこと。
午後から専門医が来るから、再診してほしいと言われた。
1回目の診察はこれで終了。
歯科のカウンターで再度予約を取る。
午後2時からの予約となった。
1回目時点での支払いは一切なし。
午後2時、再訪問。
また通訳の方がやってきて、さくっと、診察室へ案内された。
今度の担当医は、若い男性。
ちょっとだけ日本語も話せるようで、クチアクテクダサイとか日本語で伝えてくれる。
やはり、日本人の患者が多いのだろう。
状況は伝わっており、てきぱきと治療開始。
まず口腔全体のチェック。
どこそこの歯の状態が悪いと指摘を受ける。
ついで、被せもののチェック。
状態に問題がないようで、このまま被せ直し可能とのこと。
軽く表面をギュインギュインと調整。
前回のパタヤのローカルクリニックはわりと大雑把な手さばきだったが、ここはすごく丁寧。
被せ直ししてから、かみ合わせの調整。
これまた丁寧にやってくれる。
つつがなく治療完了。
ストレスフリーな歯科治療となった。
会計
最後にお会計。
これが心配だった。
大きな市立病院である。
タイの医療費はとにかく高額だと聞いている。
これだけの治療でもいくらになることやら。
会計は別の支払いカウンターで行う。
名前を呼ばれてカウンターへ。
料金は、1,800バーツなり。
うーん、微妙。
パタヤのローカルクリニックでは1,000バーツだった。
それよりは高い。
でも思ったよりは高くないかも。
設備はしっかりしていて、治療も丁寧、しかも日本語通訳付き。
これでざっくり6,000円。
日本で実費負担するのと同じかちょっと高いくらいか。
三割負担なら1,800円。
まあ無保険だとそんなものか。
日本への帰国してから治療すれば安上がりだが、それまでに歯の形が変わってしまったり、被せものの金属が変形していまったら、また型取りから始めないといけない。
そう考えると、さっさと治療してしまうのが正解だったと思う。
なお、英語での診断書は無料でもらえた。
この診断書を和訳して、日本の役所に提出すれば、海外医療還付金制度が受けられると思われる。
これは日本に帰ってから、実際にやってみたい。
まとめ
今回初めて日本語通訳付きの病院を体験してみた。
歯の被せものを治すくらいなら、正直、通訳はいらない。
でも、日本語が通じる安心感は何物にも代えがたい。
細かい医学用語のタイ語なんてわからない。英語でもけっこう厳しい。
そんなとき、日本語の通訳は助かる。
この先、タイで長期滞在を続けるのなら、病院の世話になることも出てくるだろう。
そのための予備学習としてはいい機会だった。
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