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タイ国内情勢

新宿がタイのナイトライフ再開を阻む

投稿日:2020年6月16日 更新日:

6月15日に規制緩和第4フェイズにより、タイでは約95%の店舗が営業再開可能となった。
残り5%は何か。
バー、パブ、カラオケ、クラブ、マッサージパーラーなど。つまりはナイトライフ施設である。

パタヤでは、ナイトライフ関連の施設が圧倒的に多い。
ナイトライフ目的でパタヤに滞在する外国人(バー)ならびにタイ人客(クラブやパブ)が多数のため、それに連動して、規制緩和対象となっているレストランでも客が集まらず苦労している。
15日よりレストラン店内でのアルコール提供も解禁となったが、バーの再開は不可のまま。
これではパタヤの経済復興は厳しい。

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新宿がパタヤのナイトライフ再開を阻む

タイでは国内感染が3週間ゼロとなっている。
ここ3週間の感染例はすべて海外からの帰国者だ。
国内は安全といえるような状況である。
それなのに、なぜバーや娯楽施設の再開は不可なのか。
経営者や市民からの疑問の声が上がっている。

昨日。
なぜバーの再開は認められないのかについて、政府スポークスマンが定例ブリーフィングで説明していた。
わたしはいつも英語版の会見を視聴している。タイ語版のほうは能力的に全部は到底聞き取れないが、英語ならほぼ理解できるんで。

昨日もなんとはなしに視聴。
すると、「ジャパン、トーキョー、シンチュク」という言葉がが出てきて、つい反応してしまった。
シンチュクってなんだと一瞬思ったが、まあ、新宿のことだとすぐわかる。

最初は、国内外の感染状況について説明。
新しいクラスター感染が起きている。中国北京の市場、それから日本東京のエンターテイメントエリア、シンジュクディストリクトだと特定の地名を上げた(01:28あたり)。新宿地区を名指しである。
第二波の警戒が必要だと。

会見後半では、バーの再開不可の理由について、政府の見解を発表。
10:50あたりから説明が始まる。

ここでも、新宿の事例を強調。
シンチュクシンチュクと繰り返していた。
新宿のホストクラブで起きたクラスター感染が、タイでも起きることを警戒していると。

英語でもホストクラブはホストクラブと呼んでいた。
日本のニュースはあまり詳しく見ていなかったので、改めてチェックしてみると、新宿のホストクラブでたしかにクラスター感染が起きている。
緊急事態宣言は解除されたが、夜の街でクラスター感染発生。
このことがタイ当局に大きな警戒心を抱かせた。

ホストクラブの営業形態をタイ政府は当然理解しているだろう。
接客スタイルだけでいうなら、ゴーゴーもバービアもカラオケもパブも似たようなものだ。
同じテーブルに陣取り、密接した状態で会話を交わし、酒を飲み交わす。
もっともリスクが高い行為とされる。

そもそも、タイで最初に感染拡大が起きたのは、ムエタイスタジアムとパブからだ。
トンローのパブでクラスターが発生した。

タイ当局は、バーやパブの再開を非常に警戒している。
再開すればまたクラスター感染が起き、第二波がやって来てしまうと。

その根拠として、新宿のホストクラブを取り上げた。
ほれ、見たことか、だからバーは再開できないんだと。

別に新宿の事例にかぎったことではない。
昨日の会見では言及されていなかったが、少し前に起きた韓国のゲイクラブでの集団感染も大いに影響している。

単なる結果論というか、実態は後付けにすぎないだろうけど、新宿がタイとパタヤのナイトライフ再開を阻んだことになる。

現在のところ、バーの再開時期はまったく不明。
うまくいって7月1日からとも言われるが、正式発表はない。

タイでは7月1日から公立学校が再開する。
学校での感染拡大はなんとしても防ぎたいという理由から、もっともリスクの高いナイトライフの再開は7月以降も見合わせるという動きもある。

個人的にはここ最近のタイ政府の動きを見ていると、そう簡単にナイトライフを再開させる気がないような印象を受けている。
なんならこの機に乗じてそのまま潰しちゃえという思惑もなんとなく感じ取れるほど。
まあ、完全になくなることはないだろうが、もしも再開可能となっても、これまで通りの規模では再開はまず無理だろう。資金的な体力がもたずに廃業を余儀なくされた店もかなり多いはず。特にパタヤではその傾向が顕著。
完全復活にはそうとう時間がかかる。

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