2月10日のタイ国内状況。
新規に確認された感染者数は昨日よりも減少。
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タイ全国の感染状況
タイ保健省ならびにタイ政府広報が発表するインフォグラフィックに変更があった。
これまでは病院で見つかった国内感染例と、積極調査で見つかった感染例をわけていたが、どちらも国内感染として一括して計上するようになった。
もはや病院での検査とコミュニティにおける積極調査での数値を分ける必要はないと考えているのかもしれない。
2月10日発表、タイの新規感染確認者は157人
(累計23,903)
外国からの入国:13人
国内感染:144人(病院で38、積極調査で106)
死亡:1人(累計80人)
ただし、従来通りに細かい内訳も発表している。
病院での検査38例
バンコク8
サムットソンクラム1
マハーサラカーム1
サムットサコン28
積極調査106例
サムットソンクラム2
サムットサコン104
亡くなったのは65歳のタイ人女性。喉頭がん、腎不全、高コレステロール血症を患っていた。
バンコクのチュラロンコン大学の職員寮で8人の感染がさらに確認された。
サムットサコンの工場では、12月中旬以来、約10万人を検査してそのうち約7,000人が陽性だった。
外国からの入国のうち8人は隔離中の検査で陽性が確認されたもの。日本から来た日本人一人も含まれている。
あとの5人はインドネシアからの船員で、すぐに本国に送還された。
国内で確認された感染者のほとんどがサムットサコーン。144人中132人。割合で91.67%。
バンコクが4人で5.56%。
今年に入ってからの感染者数の推移
左から病院で見つかった国内新規感染者、外国からの入国、積極調査と並ぶ。
積極調査で見つかった感染者が増加したが、病院での見つかった感染例は減少に。
全体としては減少している。
タイ保健省によるアジア各国の統計
日本とマレーシアは減少傾向に。
チョンブリ感染状況
2月10日発表、チョンブリの新規感染確認は0人
(累計649人)
チョンブリ県全体で10日連続感染者が見つかっていない。
バンラムン(パタヤ含む)にかぎると、26日連続ゼロとなっている。
昨年12月に発生した感染新波のチョンブリ県内新規感染者数を示したカレンダー
ここ最近はほとんどゼロばかり。
政府ブリーフィング概要
毎日行われている政府ブリーフィングの概要。
・積極調査は、1日あたり1万人規模から5000人規模に縮小する
・サムットサコンの7つの大規模工場ではBubble and Seal戦略を用いて感染拡大を防止
・もしもワクチンを接種してもウイルスを他人に移す可能性があるため、DMHTT原則を守るようにしてほしい
・タイチャナとモーチャナは個人情報保護の点において安全
ラヨーンで規制緩和、バーの再開可能に
ラヨーン県で規制緩和が実施された。
本日2月10日より、レストラン、バー、パブ、カラオケの営業が午後11時まで認められることに。マッサージパーラー、タイマッサージ、スパ、フィットネスも通常通り営業。
パーティやセミナーは300人までにかぎり開催可能。
闘鶏場や闘牛場は追って通知があるまで閉鎖のまま。
参照:https://www.nationthailand.com/news/30402478
ラヨーンはチョンブリの隣県にあたる。
今回の感染第2波ではラヨーンの違法賭博場がクラスター発生地とされていた。
2月1日に施行された新しいゾーン分けでは、チョンブリと同じくディープレッドからオレンジへと2段階引き下げられていたが、チョンブリとは違ってバーの再開が許可されていなかった。
第2波とワクチンに関するタイの世論調査
NIDAによるタイ国内世論調査が行われた。
タイ全県の15歳以上の1,315人が対象。調査期間は2月1日から3日まで。
調査項目は、感染第2波とウイルス接種などについて。
第2波でのウイルス感染について
非常に心配している:25.86%
中程度に心配している:37.79%
少しだけ心配している:18.86%
心配していない:17.49%
昨年6月時の調査よりも、中程度から高程度の心配をする回答者の割合が46.3%から63.6%に増加した。
第2波での政府の規制措置について
非常に満足:27.6%
中程度に満足:42.13%
やや不満:20.99%
大いに不満:9.28%
やや不満の中には、パーティや県間移動の規制措置が不十分とする意見。
大いに不満では、昨年の第1波の時のように全国的なロックダウンするべきという意見があった。
ワクチン接種について
政府から提供される無料ワクチンを接種するつもり:63.12%
ワクチンを接種するつもりはない:23.57%
政府承認があれば自費で私立病院で接種する:7.98%
まだわからない:5.33%
参照:https://www.nationthailand.com/news/30402387
去年の第1波よりも感染を恐れている人が多いのが印象的。
たしかに今回の第2波は感染者の増加が著しかった。
新規感染確認者が1日1000人を越える日もあった。
それだけにタイ人の与えた印象と恐怖も大きかったのだろう。
ただし、政府による規制措置は前回よりも緩かった。
中にはもっと厳しい措置を望む声もあったが、夜間外出禁止や厳しい移動制限もなく、わりと自由に動くことができた。
それでも、サムットサコンとバンコクの一部をのぞいて、今回の感染第2波はほぼおさまりつつある状況だ。
各地で規制緩和も進んでいる。
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