タイの空の玄関口であるスワンナプーム国際空港では、入国審査の大行列が大きな問題となっている。
出国時は、イミグレーションの設置された自動化ゲートを外国人の利用可能なため、長蛇の列になることはなくった。問題は入国時だ。外国人は有人カウンターで入国審査を受ける必要があり、到着フライトが重なる時間帯は大行列となってしまう。
そこで外国人にも自動化ゲートを使えるようにしようという動きがいきなり出てきた。
対象となるのは33カ国で、要件を満たせば、外国人もタイ入国自動化ゲートが使えるようになる。
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スワンナプーム空港入国自動化ゲート
スワンナプーム空港ではタイ入国自動化ゲートはすでに導入されている。
主にタイ人帰国者向けだ。
8月上旬、スワンナプーム空港の入国自動化ゲートの台数を増設したと発表された。
Automated Border Control、略してABCチャンネルと呼ぶ。
これまで30台だったものを38台に増やしたという。

(画像:スワンナプーム空港)
画像右端のゲートは、実は、香港とシンガポールのパスポート保持者も利用できると書いてある。
香港とシンガポールからの旅行者は、タイ入国時でも自動化ゲートが使える。
外国人にもわずかながら開放されている。
ただし、Eパスポートを持つ香港とシンガポールからの旅行者のみだ。
外国人が入国自動化ゲートを利用するには、過去にタイ入国歴があり、有人の入国審査ブースにて、生体認証手続きを済ませていることが条件となる。つまり、通常の入国手続きで指紋登録や顔写真登録を済ませておくと、次回の入国からは自動化ゲートが使えるというわけで。
スワンナプーム空港からの発表では、入国自動化ゲート(ABCチャンネル)の増設により、入国審査の混雑の緩和に役立つだろうとのことだった。
でも、入国審査場の長蛇の列に並んでいるのは、香港およびシンガポール以外からの外国人両者たちであって、そういった人たちは自動化ゲートが使えないわけなのだから、自動化ゲートをいくら増設したところで、混雑解消には役立たないはずだ。
と、思いきや、この自動化ゲートが使える外国パスポートの数を一気に33カ国に増やす計画が持ち上がった。
8月17日に、スワンナプーム空港における観光客利便性向上に会議が各省庁の大臣や副大臣などを集めて開催された。
旅行者がまず最初に訪れる場所が空港であり、入国審査に時間がかかったり、不便を感じる
ことがあれば、観光システム全体の印象が悪くなり、信頼性を損ない、収益に悪い影響を及ぼす。
入国審査の待ち時間へ対策として、短期的には、ピーク時には適切な人員配置を行い、待合スペースの拡大をし、さらには、低リスク国からの乗客が自動化ゲートを使えるように利用国籍拡大に注力する必要があるとしている。
入国管理局によれば、外国人利用入国自動化ゲートは、現在は香港とシンガポールの3カ国のみの対応となっているが、これを33カ国に拡大する準備中とのことだ。
拡大対象となる国の選定基準は、ヘンリーパスポートインデックス、入国拒否率の低さ、セキュリティリスクの低さだという。
導入は今年のハイシーズンに間に合う予定とのこと。8月末に導入するという話にもなっている。
今回の拡大により、年間650万人の短期旅行者と90万人の長期ビザ保有者が新たに自動化ゲートが利用できるようになるとの推定。
自動化ゲートが完全に稼働するようになれば、国際線到着旅客の最大53%を処理できるとの予測だ。
なお、空港中期計画としては、アーリーチェックインする乗客に対応するためのエリアを調整したり、一部エリアをアクティビティスペースや商業スペースい展開する計画も立てている。さらいは、サテライトターミナルにも入国審査場を設置可能かどうか検討する。
日本人も自動化ゲート利用可能か?
今のところ、拡大する33カ国に関する具体的な国名は明かされていない。
よって、日本が含まれているかどうかはまだわからない。
日本のパスポートは、ヘンリーパスポートインデックスとは常にトップクラスだ。
ここ10年ほどは、1位か2位か3位のトップ3を維持している。
2026年度では日本は2位、2025年度でも2位だ。
世界最強パスポートと名高い日本のパスポートが選別から漏れるとはちょっと考えにくい。
日本人のタイ入国拒否率がどれくらいかは不明だが、率でいえば、それほど高いとは思えない。実際にタイに入国拒否されている日本人はいるだろう。犯罪歴があったり、特殊犯罪に絡んでいると疑われたり、ビザランを繰り返しているなどの理由だ。が、年間100万人以上の日本人がタイに入国している中で、かりに入国拒否者が100人いたとして、拒否されるパーセンテージは0.01%にとどまる。1万人に1人だからだ。おそらく実際のパーセンテージはさらに低いものと思われる。
そんなわけで、願望も込めて、日本のパスポート保持者も入国自動化ゲートの対象33カ国に含まれると見てよさそうだ。
なお、すでに香港とシンガポールからの到着者を対象に実施されているように、入国自動化ゲート(ABCチャンネル)が使えるのは、以前にタイ入国をしたことがあり、有人の入国審査場で生体認証を済ませている人にかぎられる。
はじめてタイに入国する人は使えない。(おそらくはパスポートを更新した場合もやりなおしになるものと思われる。)
あと、自動化ゲートを使うには、Eパスポートでないといけない。日本のパスポートはICチップ内蔵のEパスポートなので問題なし。
スワンナプーム空港では外国人でも出国時には自動化ゲートが利用できるようになっている。
今年からはドンムアン空港やプーケット空港にも導入済みだ。
出国時は自動化ゲート利用でイミグレーションでの待ち時間はほとんどゼロになった。本当に楽になった。
次は、入国時にも自動化ゲートが使えるようなれば言う事なし。
ビザなし入国でも、ビザありでも自動化ゲートは使えるそうなので、ほとんどの日本人が利用できるはずだ。
あとは、日本が本当に対象となるのか、正式発表待ちだ。
また、タイ入国には、事前のTDAC(タイデジタル到着カード)の登録が必須となっている。
このTDAC登録の偽サイトが横行しているから注意が必要と改めてタイ政府より注意喚起が出されている。
かりに自動化ゲートが導入されても、TDACは必須のまま。事前情報登録がなければ、自動化ゲートは使えないはずだ。
先だってからは、THIMというアプリでもタイ到着カードの登録ができるようなった。
関連記事:タイ入国最新事情:THIM使ってみた、空港の混雑と現金2万バーツは?
実際にTHIMで登録して、タイに入国してみたが、まったく問題なかった。
入国自動化ゲートが導入されれば、スマホでTHIMの登録をして、パスポート一つで入国できるようになる。
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