外国人のタイ入国に必須となるタイデジタル入国カード(TDAC)が5月1日にいよいよ開始となる。
登録は到着3日前から受け付けるため、5月1日入国分の登録はすでに開始されている。
TDACのプラットフォーム自体は4月頭に公開されていて、登録自体も可能だったが、4月中の入国にはTDACは不要だった。
5月1日の正式開始にともない、TDACのプラットフォームも一部が改善された。
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TDAC開始と紙の入国カード利用について
タイの入国管理局や外務省や空港や航空会社からはTDAC登録を呼びかける声明をこの1ヶ月ほどずっと流していた。
つい昨日にはタイ政府広報からも注意書きが出ている。
観光スポーツ省事務次官の声明を紹介する形だ。
タイへの準備をしよう:TDACでオンライン登録を
TDAC(タイランドデジタルアライバルカード)とは?
タイの居住資格を持つ外国人も含むすべての非タイパスポート保持者への事前到着デジタル登録プラットフォームのこと
登録方法は?
ウェブサイトを通じて登録する
⇒https://tdac.immigration.go.th
助けが必要?
入国管理局1178へ電話を(英語利用可能)
到着前3日以内に登録
例:5月6日到着予定なら、5月3日4日5日で登録を
観光スポーツ省によれば、システムは完全に整っており、円滑な運用を確保するためのバックアップ措置も取っているという。
初期段階では、問題が発生した旅行者は一時的に紙の入国用紙を使用できるとのこと。
タイ政府からの告知は以上。
紙の入国用紙利用可
タイ到着時のトラブルについて、デジタル申請できない人はどうするんだという疑問が多く出ている。
TDAC登録ができなかったり、TDAC登録済みだがタイ到着後にQRコードの用紙を紛失したりと、なんらかの事情によりTDACを提出できない人には、イミグレーション近くで特別なサポートを提供することとなっている。
今回のタイ政府広報からの発表では、デジタル入国カードに問題が発生した人は、紙の入国フォームを利用できるとのことだ。
紙の用紙に記入したらそのまま使えるのか、それとも、紙の申請用紙に記入したものを係の人がTDACに登録してくれるのか、そのあたりの具体的な方法は不明。
とりあえず、事前にTDAC登録をしていなくとも、タイ入国は可能だ。
でも原則は入国カードなしの入国は不可。
これは紙の入国カード時代とまったく同じだ。
入国カードは必須。
また、紙の申請用紙の使用は、初期段階における措置だとしている。
スワンナプームやドンムアン空港といったメインの空港での入国はトラブルに対処してくれるだろうが、陸路国境でもヘルプがあるかはわからない。
TDACは、空路だけでなく、陸路と海路での入国でも外国人は提出必須となている。
外国人利用者の多い陸路国境であるノンカイやアランヤプラテートではTDACの特別対応してくれるスタッフがいるかもしれないが、何の対応もない可能性がある。
とにかく、すべてのタイ入国でTDACは必須。やるしかない。
タイ行きフライトにチェックインする際にも、TDAC登録の有無を確認されることになるだろう。
もし、未登録だと搭乗拒否される可能性はゼロではない。
タイ航空の注意喚起では、TDACを事前に登録していない場合は、遅延や搭乗拒否や入国拒否されることがある、としている。
日本からタイへ行く人は、日本を出発する前にTDAC登録しておくこと。3日前から登録可能なので、さっさとやっておこう。
登録後は、スマホに保存するか、紙に印刷しておくといい。
イミグレーションではQRコードをかざすことになるはずで、印刷は鮮明に。
新しいフォーマットの改良点
4月頭にTDACのフォーマットが発表された。
情報が広まると、いくつかの問題点や疑問点が取り沙汰された。
関連記事:5月1日からタイデジタル到着カード(TDAC)の開始、疑問点と入力アドバイス
まず、居住国にタイを選択できない問題は、解決されている。
もともと告知されていたが、本登録開始となる4月28日にフォーマットを改良して、居住国にタイが追加された。
居住国 THAILAND
居住都市 BANGKOK
電話番号 +66
電話番号は自動的にタイの電話番号を登録するようになっている(たぶん日本の番号でもいけるはずだが)。
電話番号の頭の0をつけるかつけないかはどっちでもいい。
居住地がタイということは、基本的に在住および長期滞在ビザを持っているはず。
ビザ番号の入力は必須ではないが、ビザ番号は入力しておくほうが無難だろう。
もう一つの問題が日本の居住都市選択だ。
居住国を日本にした場合、居住都市に大阪や京都や北海道の選択肢が出てこないという問題。
これははじめから大した問題ではなかった。
手入力でOSAKAやKYOTOと打ち込めばいいだけのことだった。
4月頭時点でもそうだったし、最新フォーマットになっている現在でも同じことだ。
新しいフォーマットになっても、OSAKAやKYOTOは選択肢に出てこない。
でも手入力すれば問題ない。登録もできる。
登録確認画面でも、居住地がちゃんと「OSAKA」と登録されている。
正しくは「OSAKA FU」じゃないのかと、そんな細かいことはどうでもいい。
手入力で問題ない。
ただし翻訳ソフトを使ってはいけない。必ず英語で入力すること。
また、使用ブラウザーによって反応が異なる可能性もある。Google Chromeは少なくとも問題ない。
HOKKAIDOでも普通に入力して登録までできる。はじめから何の問題もなかった話だ。
まあ、さっさと選択肢を増やすようフォーマットを改善してほしいが、こんなものはてきとうに対処していくしかない。
あと残された問題は、タイの滞在先登録だろうか。
改良されたフォーマットでも、やはり県と地区とサブディストリクトを選択式登録する必要がある。
郵便番号は自動入力される。
住所は、手入力が必要だ。
この欄で悩む人が多そうだ。
Googleマップでホテルを選択すると、住所が表示される。
Agodaでもホテル個別ページに、住所が表示される。
でも一部がタイ語表記のままだったりして難解だ。
こういったホテル住所情報をもとに、県や地区を選択していくしかない。
最後の手入力の住所は、数字部分をコピーしてありつける形になるだろうけど、いっそのことホテル名だけを記載しても問題ないはずだ。
少なくとも、ホテル名の記載だけでTDACの登録は普通に認められる。
タイ語表記しかわからないようなタイの住所を一字一句完璧に入力しろというのは無理難題すぎる話。わからないところはスルーするしかない。
たとえば、パタヤのアレカロッジホテルに宿泊予定であれば、こうなる。
県:CHON BURI
地区:BANG LAMUNG
サブディストリクト:NONG PRUE
郵便番号:20150(自動入力される)
住所:ARECA LODGE
パタヤ中心部の地区名とサブディストリクトは、どこも同じだ。バンラムンとノンプルーだ。
ナックルアやジョムティエンはまた変わってくるが、もうてきとうでいい。
タイ在住者はきちんと入力したほうがよさそうだが、旅行者が細かいところまで気に病む必要はない。
まとめ
とにかくTDACは5月1日開始だ。
外国人のタイ入国には入国カードの提出が必須なわけで、逃れるすべはない。
これからタイ入国予定のある人は出発3日前になったら、必ずTDACに登録しましょう。登録は完全無料。
どうしても無理な場合は、タイ到着空港でヘルプを要請しましょう。紙の申請用紙に記入すれば入国できるという話なんで。
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