タイ民間航空(CAAT)は、航空会社が乗客の搭乗を拒否できる条件を改正した。
2025年2月19日から実施される。
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CAATが定める乗客の搭乗拒否条件
航空会社が乗客の搭乗を拒否できる条件は全部10項目ある。
1.乗客がボディチェックを拒否する場合
2.乗客が機内持ち込み手荷物の検査を拒否する場合
3.乗客および手荷物のスクリーニング措置と安全基準を満たしていない場合(危険物の持ち込みなど)
4.乗客の乱暴な行動(泥酔したり、威圧的な行動をしたり、叫び声を上げたりなど)
5.乗客が目的地国への入国を拒否されている場合
6.5歳未満の単独搭乗
7.生後14日未満の新生児
8.航空会社の約款に定められた妊娠制限を超える妊娠中の乗客(事前に航空会社に確認することを推奨)
9.有効な渡航書類や搭乗券を提示できない場合
10.特別な支援が必要な乗客が、事前に支援を要請せずに、航空会社が支援に必要な設備や道具を時間内に提供できない場合
CAATの条件変更を受けて、タイ国際航空では、新生児の搭乗条件を変更することを発表している。
2025年2月19日搭乗より、生後14日以上の新生児が搭乗可能とする。
これまでは生後7日以上が条件だった。
他には特に大きな改正点はないようだ。
補足説明
ここからは補足説明であり、CAATの公式発表を元に解釈を加えたものとなる。
搭乗拒否条件は、ごくごく一般的なものばかりだ。
保安検査を拒否したり、手荷物検査を拒否したり、危険物を持ち込もうとしたら搭乗拒否されるのは当たり前。そもそも搭乗口にすらたどりつけないだろう。
搭乗前はもちろん、搭乗後であっても暴れたり泥酔していたら飛行機から降ろされることになる。
目的地の国から入国拒否されている乗客は搭乗できないのも当たり前。チェックインカウンターで止められるだろう。
条件9番目の必要な渡航書類の提示には、有効期限内のパスポートやビザなどが含まれる。有効期限切れもしくは渡航先の滞在中に期限が切れるパスポートだと搭乗拒否されることがある。また、ビザがないと搭乗拒否されることもある。
空港でのチェックインカウンターでパスポート有効期限やビザの有無が確認されるのはこのためだ。
日本からタイへ向かうフライトではチェックイン時には、日本帰国もしくは第3国へ出国する航空券の有無を確認されることが多い。絶対ではないが、帰国航空券がないと搭乗拒否される可能性がある。タイ滞在ビザがあれば帰国航空券は不要だ。
このあたりは航空会社によって対応が異なるが、搭乗拒否する正当な理由には該当する。
目的地や出発地がタイに限らず、どこの国の空港のチェックインカウンターでも起こり得ることだ。
パスポートの有効期限はよく確かめておき、ノービザ入国するのならば日本帰国(第3国への出国)用航空券は提示できるようにしておくのがベター。
ちなみに、タイ入国にはパスポートの残存有効期間が6ヶ月必要という話はあるが、これはあくまで国際的な慣例としてのもので、タイ側にはそのような規定はないとのこと(エアアジアで確認済み)。ただし、これも航空会社によって対応が異なることがあるため、なるべくならば残存期間は6ヶ月あったほうが望ましい。あくまで望ましいという話で、実際にはほとんどのケースで搭乗できるはずだが。
タイにノービザ入国する場合は、最低でも帰国予定日までのパスポート残存期間があれば基本的には大丈夫だろう。これも絶対とは言えないのが少々厄介だが。
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