パタヤでカツ丼といえばジャンボ寿司だ。
オープン当初は1杯80バーツでの提供だった。味も量もばっちり日本水準で、衝撃を受けたほどだ。その後、値上げしていき、現在は120バーツ。それでもレベルを考えると、今でもパタヤ屈指のカツ丼であることは間違いない。日系店ではなくローカル店で日本の品質なのがすごい。
さて、パタヤで新しい日本丼専門店が登場した。
カツ丼が80バーツ。その味やいかに。
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日本丼専門店 YUSHO KIYOMI
サードロードからテパシット・ソイ8へ抜けるエリアはティーディンとか呼ばれる。
テパシットとの間くらいには、ティーディン市場がある。
そのティーディン市場の脇にちょっとしたフードコートっぽいエリアができた。
気になったのが道路沿いに出された看板。
看板には、DONBURIの文字。
そして、KATSUDONの写真も。
おお、こんなところでカツ丼が。
奥に小さな店舗がある。
ようこそ。
店名は、YUSHO KIYOMI。
優勝きよみ?
店主はちょっと若めのタイ人男性だ。一人で切り盛りしているみたい。
メニュー
豚丼80バーツ、カツ丼80バーツ、チャーシュー+温泉たまご丼90バーツ
ジャパニーズビーフステーキ丼100バーツ、ジャパニーズポークステーキ丼90バーツ
塩サバ丼80バーツ、照り焼きサバ丼80バーツ
親子丼80バーツ、鶏照り焼き丼80バーツ、鶏塩焼き丼80バーツ
牛丼100バーツ、豚照り丼80バーツ、とんかつ親子丼80バーツ
日本の丼オールスターズだ。
まさに丼専門である。
持ち帰りだけでなく、イートイン可能。
てきとうなテーブルに座ればいい。
昼間は他の店がほとんどやっておらず、がらがらだ。
カツ丼
カツ丼をオーダー。80バーツ。
じっくり調理しているようで、けっこう時間がかかる。
ドリンク提供はないみたいなので、近所のセブンイレブンでコーラを買ってきた。持ち込み自由。
すぐ隣は市場なので、一部で飲み物を買ってきてもいいかも。
10分ほどでカツ丼が運ばれてきた。
お盆付きで、食器は個別包装。丁寧だ。
カツ丼もうまそう。
なにやら薬味がてんこ盛りである。刻みネギ、白ネギ、ノリ、パセリ、それに紅生姜だ。
カツの上にソースっぽいものがかかっているのが少し気になる。
玉ねぎはたくさん入っている。
まずはカツから。
肉は少々薄めだけど、衣はさくさくとしていて、普通のとんかつだ。
ご飯と一緒に食べると、最初に甘さが口に来る。
タレと出汁はかなり甘口にしてあるようだ。日本の一般的なカツ丼よりもさらに甘い。
玉ねぎは多め。味はしっかりついている。
食べ進めていくと、甘さは気にならなくなった。
カツと卵と玉ねぎとご飯を絡めると、ちょうどいい感じになる。
まあそれでも甘さはなくならないけれど、これなら許容範囲内だ。
タイ人向けの味付けにしてあるのかもしれないが、日本の味といっていいレベルである。
というか、おそらくはタイ人が独自に調理しているはずで、それでこの味を出せているなら文句なし。
量はそこそこあった。
カオマンガイトートの並盛よりは腹が膨れると思う。
おいしく完食できた。満足度高め。
お盆ごと店に返却。
お兄さんに「おいしい」と日本語で伝えた。
どこで日本料理を学んだのかと聞いてみると、バンコクの日本料理屋で働いていて日本人から調理を学んだとのこと。
なるほど。
少々タイ人向けにアレンジされてはいるが、たしかに日本の味を感じた。
はじめてジャンボ寿司で食べた80バーツのカツ丼ほどの衝撃はなかったが、物価高騰の現在のパタヤでこのカツ丼が80バーツはオッケーでしょう。
ジャンボ寿司のカツ丼は現在120バーツ。40バーツの差は大きい。
とはいえ、この価格帯で維持していくのは難しいだろうなあと思う。
地図
地図
営業時間は午後3時頃から深夜0時半までとのこと。Googleマップでは0時までとなっているが、直接たずねたら、ティアンクンクルンといっていたので、0時半まで。
立地はよろしくない。
サードロードからもテパシット通りからも遠い。
ソンテウも何も走っておらず、自前のバイクや車がないと厳しい。
短期旅行の日本人が訪れるのはあまりにもしんどい場所だ。
もちろんターゲットはローカルタイ人なんだろうけど。
今回は、カツ丼しか食べていない。
この味付けであれば、親子丼なんかにも期待が持てる。
少し甘めだけど、ちゃんと日本の味付けだ。
現在のパタヤで80バーツでちゃんとしたカツ丼が食べられるところは他にないと思う。
日本からの旅行者がわざわざ訪れる必要はないにしても、こういう店は長期滞在者にはありがたい。
でければ、現在の味と価格を維持して、長く営業してほしい。
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