LCCを乗り継ぐ場合は、各区間ごとに航空券を発行し、搭乗時にはその都度チェックインカウンターで手続きする必要となることが多い。
まとめて航空券が購入できても、乗り継ぎの手続きは自分でしないといけない。預け荷物があれば、経由地で一度入国して、わざわざ荷物を受け取り、また預けるという手間がかかる。
これを回避するのが、スルーバゲージとかフライスルーとか呼ばれるサービスだ。
最初の搭乗空港で、すべて搭乗券も預け荷物も手配してしまい、経由地では何もしなくてもいいというもの。経由地ではただ乗り換えるだけでいい。
タイ・ベトジェトでは、Sky ConXというチェックスルーサービスを実施している。
このたび、バンコク発ハノイ経由バンコク行きでもチェックスルーサービスが使えるようになった。
しかも、ハノイ経由便は安値で販売している。片道総額16,000円だ。日程によりけりだが、東京‐バンコクのフライトでは最安値といえる。
タイ・ベトジェトのホームページから購入するのがポイントだ。
広告
タイ・ベトジェトのチェックスルーサービス
先日、タイ・ベトジェトエアより新たなサービス提供開始のアナウンスがあった。
Sky ConX Check-Thru Service。
対象となる路線は、
・バンコク(スワンナプーム空港)-ハノイ経由-成田
・バンコク(スワンナプーム空港)-ハノイ経由-インチョン
まずバンコクからハノイへ飛び、ハノイで成田行きのフライトに乗り換えるという経由便が対象となる。
サービス内容
・チケット予約とチェックインは1回のみ
・最終目的地で預け荷物を受け取れる
バンコクから成田へ行く場合、スワンナプーム空港でチェックインする際に、バンコクからハノイ行きとハノイから成田行きの2枚の搭乗券を発行してもらえる。
預け荷物はハノイ空港をスルーして、直接成田まで送られる。
つまり、ハノイでは何もする必要がなく、そのまま成田行きのフライトに乗り換えることができるわけだ。
レガシーキャリアでは当たり前の乗り継ぎだが、LCCではちょっとむずかしい。
以前はエアアジアなどがフライスルーサービスを実施していた。
が、パンデミックによる入国規制があり、各航空会社はスルーサービスを一時休止させてしまった。
今回ベトジェットエアがスルーサービスを復活させた。
チェックスルーサービスを利用しつつ、乗り換え時間を有効活用して、ハノイ観光することも不可能ではない。
ハノイでの乗り継ぎが半日くらいあるのならば、一度ベトナムに入国してしまい、市内観光してからまた空港に戻って来ればいい。
大きな荷物はチェックスルーしてしまい、手ぶらで動くことができる。
搭乗券も発行済みなので、空港での新たなチェックインは必要ない。
市内観光から空港に戻ってきたその足で、出国審査と保安検査場へ向かえばいい。
絶対とは言わないけれど、こういったケースでもベトナム入国は問題ないはずだ。滞在が半日や1日でもトランジット目的での入国が認められることがほとんど。(すべての国でこの手のトランジット入国が認められるわけではない)
ちょっと調べてみると、ベトジェットでの国際線旅程の乗り継ぎ便については、以下のように定めている。
ハノイ、ダナン、ホーチミンを経由するベトジェット運航便間の国際線乗り継ぎは適用される。
乗り継ぎ時間は最大24時間以内。
最低乗り継ぎ時間は90分。
有効な国際線の乗り継ぎ便には、日本とタイも含まれている。
ここには明確にチェックスルーサービスが利用可能とは明記されていないが、どうやら同じサービスは受けられそうな気がする。
バンコク‐ハノイ‐成田では、チェックスルーサービスが確実に受けられる。
また、ハノイ発着の国際線便に関しては、WEBチェックイン利用が可能となっているようだ。
バンコク発成田行き16,000円
さて、チェックスルーサービスでの実際の購入方法について見てみよう。
バンコク発ハノイ経由成田行きは、一度でのチケット購入が可能とのことだ。
ベトジェットのホームページはちょっとややこしい。
ベトジェットとタイ・ベトジェトでは、ホームページが別になっているのだ。
タイ・ベトジェト⇒https://th.vietjetair.com/
ベトジェット(日本語)⇒https://www.vietjetair.com/ja/
タイのIPアドレスだと、アクセス制限をかけているようで、日本語のベトジェットホームページに飛べないことがある。強制的にタイ・ベトジェトのホームページに転送される。
ただし、日本のIPアドレスだと、タイ・ベトジェトのホームページを見ることができる。むろん、ベトジェットのホームページも見られる。
(うまく接続できない場合はVPNを使って国別IPアドレスを変更して対処してほしい)
まず、タイ・ベトジェトのホームページから確認しておく。
タイ・ベトジェトのホームページでは、バンコク発成田行きのフライトが検索可能だ。
9月で調べてみると、バンコク発成田行きが、運賃910バーツから出ている。
税込みにすると3,963バーツだ。
バンコク発が14時で、ハノイで乗り継ぎし、成田到着が15時25分。
ハノイでの乗り継ぎ時間は16時間。全23時間25分の旅程となっている。
このフライトだと、ハノイ空港到着後に一度ベトナムに入国し、ハノイに1泊して、翌日朝にまたハノイ空港に行って、成田行きのフライトに乗ればいいだろう。
(この手の乗り継ぎ便利用時のトランジット目的のベトナム入国は認められるはずだ。)
3,963バーツということは、約16,000円。
同じ日程では、エアアジアのバンコク発成田行き直行便が25,000円ほど、ZIPAIRは4万円近い。
ハノイ経由のベトジェットにすれば、かなり安く上げることができる。
しかも、ハノイでの1日観光付き。
まあその分、ハノイでの滞在費が別途かかるわけだが、ついでにベトナムに観光もしたい人にはいい。
チェックスルーサービスが適用されるので、バンコクでのチェックイン時に航空券はハノイから成田へのフライトの搭乗券も発行されるはずだ。
もし預け荷物がある場合は、成田まで直接送ってもらえる。
他にももっと短い乗り継ぎ時間のフライトもある。
18時35分スワンナプーム発で、ハノイでの乗り継ぎ時間は4時間5分、成田着が翌朝8時。全11時間25分。
ただし運賃は少し高めで、総額4,908バーツ。約2万円。
また、バンコク発ハノイ経由関空行きも購入できる。
片道4,137バーツ。約17,000円。
成田発、中部発バンコク
成田発バンコク行きはどうか?
こちらも検索可能。
10月だと、片道運賃が910バーツより。
諸費用込みで4,540バーツで、約18,000円。
一番安いフライトだと、成田発が16時30分、ハノイ乗り継ぎ時間が19時間45分、ハノイ発バンコク行きが翌日の15時50分発で、バンコク着が17時35分。ハノイで1泊して翌日バンコクへ向かう形だ。
他にも少し運賃は高くなるが、成田発が9時30分で、バンコク着が翌日13時というルートももある。これはハノイを丸一日堪能できる乗り継ぎとなる。
成田発ハノイ経由バンコク行きでもチェックスルーサービスが適用となるはず。
成田でチェックイン時に搭乗券が2枚発行されて、預け荷物がある場合は、直接バンコクまで送ってもらえる。
中部からハノイ経由バンコク行きというルートも選択可能だ。
安い日程はあまり残っていないが、最安値では5,320バーツ。約23,200円。
ハノイでの乗り継ぎ時間は3時間で、午前9時25分に出発して、バンコクに到着するのが午後5時35分。
中部発バンコク行きでは、実は福岡経由が一番安いけれど、福岡発バンコク行きが早朝のため、福岡前泊が必須。
同日乗り継ぎで中部からバンコクへ行くには、ベトジェット乗り継ぎが安い。
購入はタイ・ベトジェトで
さて、ここで問題。
ベトジェットのサイトでは、バンコク‐成田というルートでの検索ができない。
出発地を東京にすると、到着地にタイが出てこない。(出発地が大阪だとチェンマイ行きが選択可能)
成田からハノイ経由でバンコクまで行く場合は、成田からハノイ、ハノイからバンコクを別々に検索して、別々に購入しなくてはいけない。
まあ、この場合でも、ハノイでの乗り継ぎ時間が24時間以内であれば、チェックスルーサービスが受けられるとは思うが。
よって、バンコク‐成田路線を予約するには、タイ・ベトジェトのホームページから行うこと。
ざっくり調べたところ、タイ・ベトジェトのホームページで一度の予約で購入するほうが安い。
ただ、タイ・ベトジェトのホームページで決済する際には日本のクレジットカードが弾かれることもあり、なんとも悩ましいが。
また、旅行代理店ではベトジェットのハノイ経由便を一度で購入ができる。
トリップドットコムでは、バンコクから成田へは、21,100円。
一番安い乗り継ぎ便は表示されない。
また、ハノイでの乗り継ぎは、スルーバゲージ不可とも書いてある。
うーん、実際にはスルーバゲージできるはずなのだが。
まとめ
少々話がややこしくなった。
タイ・ベトジェトのホームページからは、バンコクからハノイ乗り継ぎの成田行きが一度の予約で、しかも安く購入できる。
関空、中部も同様だ。
ベトジェットのホームページでは一括での購入ができない。別々での購入が必要。
買うならタイ・ベトジェトで。
チェックスルーサービスもタイ・ベトジェトのサービスになるようだ。
ハノイでの乗り継ぎ時間を利用してハノイ観光するもよし、ハノイはスルーしてとにかく安く移動することに専念するもよし。
広告