緊急更新版：ゴールデンウィーク以降のタイ旅行は完全自由化

急転直下で日本の水際対策は前倒し終了となった。
当初の予定は5月8日だったところ、4月29日で終了。
すでにもう日本の水際対策は撤廃された。
日本入国にはワクチン接種証明書も陰性証明書も必要ない。

ゴールデンウィークのタイ旅行については、このような詳しい記事を書いた。

関連記事：ゴールデンウィークのタイ旅行：事前準備、タイ入国、日本帰国検疫まで完全ガイド

記事執筆時には、5月8日の水際対策終了を前提としており、5月7日までの日本帰国と、5月8日以降の日本帰国では必要書類の条件が異なっていた。
が、4月29日に水際対策撤廃が前倒しとなったため、日本帰国にあたっての条件は同じとなる。
もはや、パスポート一つで日本帰国可能なため、細かい解説は不要かもしれない。
とりあえず、ゴールデンウィークならびにこれからのタイ旅行についての現状と注意点をまとめておく。

ゴールデンウィーク旅行のタイ旅行

すでに出国している人のほうが多いかもしれない。
日本の水際対策終了が正式発表されたのが4月28日。
水際対策が終了するのが4月29日午前0時だ。これ以降の日本到着では、ワクチン接種証明書も陰性証明書も要求されない。
パスポート一つで日本帰国できる。
つまりは、今もうすでに日本を出国してタイに到着している人も、これから日本を出国する人も、日本帰国の条件は同じだ。
もう少しだけ詳しくみておく。

すでに日本出国している人

日本の水際対策終了前倒しが正式発表される前に出発しており、5月7日までに日本帰国予定だった人。
ワクチン接種済みであれば、ワクチン接種証明書を持参していると思う。空港でのチェックイン時のトラブル回避のため、ワクチン接種証明書は手元においておきましょう。

ワクチン未接種に人は、タイ現地でPCR検査を受けて陰性証明書を取得を予定していたはずだが、すでに陰性証明書の提出は不要となっており、わざわざPCR検査を受ける必要はなくなった。
パスポート一つで帰国できる。

すでに出発済みで5月8日以降に日本帰国予定だった人は、そもそも帰国条件に変更がない。
ワクチン接種証明書もしくは陰性証明書の提示は不要だ。
これまたパスポート一つで帰国できる。
ワクチン接種済みの人は、念のため、手元にワクチン接種証明書を用意しておきましょう。

これから日本出国する人

もはや何も考えなくていい。
パンデミック前のように、パスポート一つで出国し、パスポート一つでタイに入国すればいい。そして、パスポート一つで日本に帰国できる。

タイ入国には、ワクチン接種証明書も陰性証明書も不要だ。医療保険加入義務もない。何もない。
タイ空路入国では、出入国カードの記入も不要となっている。
パスポートコントロールでは、パスポートと乗ってきたフライトの搭乗券半券を提示するだけでいい。

そして、日本帰国にも何もいらない。
ワクチン接種証明書も陰性証明書も不要だ。
パンデミック前に戻った。

Visit Japan Webは実質不要

Visit Japan Webについては、新しい運用方法がデジタル庁から発表となっている。

関連記事：Visit Japan Webのファストトラックが消滅、日本帰国はパスポート一つで

ファストトラック機能はすでに消滅している。ファストトラックの登録そのものができないし、登録後の青色画面だの赤色画面だのも消滅した。
ファストトラックは完全消滅した。

日本人が使えるVisit Japan Webの機能は、税関申告のみ残されている。
従来の紙での税関申告もできるため、わざわざVisit Japan Webのアカウントを作って、情報を登録して、税関申告の入力をして、QRコードを発行させる必要はない。
もちろん、税関自動化ゲートを使いたい人は、Visit Japan Webを活用してもいいだろう。
Visit Japan Webを使う使わないは、完全に任意だ。

ファストトラック自体がなくなったため、日本人にとっては、Visit Japan Webはもはや意味がない。
紙で税関申告する人は、Visit Japan Webのことは完全に忘れてしまおう。スルーでかまわない。

日本到着時には、なんの書類チェックもない。
Visit Japan Webの画面提示はもちろん不要だし、ワクチン接種証明書や陰性証明書の提示もない。
これは4月5日からすでに開始となっている。

空港チェックイン時のトラブル回避

日本の水際対策は急遽撤廃となった。
4月29日午前0時撤廃のところ、正式発表となったのが28日だ。
日本政府から各航空会社に通達が送られているはずだが、必ずしもすべての航空会社のすべての地上スタッフに周知徹底されているとはかぎらない。
むしろわずか半日で周知徹底されるわけがないと考えるべき。

これまでは、日本行きフライトの搭乗する際のチェックイン時には、ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書の提示が必須だった。提示がないと搭乗拒否される。
4月29日となったため、すでに提示義務は撤廃されている。
搭乗チェックイン時には、パスポートの提示が必要なだけだ。証明書は必要ない。

が、ルール変更を理解していない航空会社の地上スタッフにあたってしまうと、証明書の提示を求められる可能性がある。
もしそうなった際に備えて、ワクチン接種証明書は手元に用意しておくのがベター。間違っているのは航空会社のほうなのだが、へたに言い争うより、さっさと証明書を見せたほうが手っ取り早い。

陰性証明書の提示を求められた場合は、現場で説得するしかない。日本政府の公式発表の英文を読ませて、ルール変更を理解してもらう。

また、Visit Japan Webの登録画面の提示がないからと搭乗拒否される事例がこれまで発生している。
そもそもVisit Japan Webの登録義務はないため、航空会社の間違いだ。
でも、これからもそのような間違いが発生する可能性はわずかに残る。
Visit Japan Webのファストトラック画面はすでに消滅しており、提示は不可能。もしVisit Japan Webの提示を求められたら、その旨を説明するしかない。
現実的には万に一つも起きないとは思う。ただ、数十万人が帰国するとなると、そのようなトラブルに巻き込まれる人が数人程度出てきてもおかしくない。

まあ、タイから日本への直行便ではトラブルに巻き込まれることはほぼあえりない。
日系の航空会社なら日本語が通じるスタッフもいる。タイ航空はそもそもセルフチェックインしておけば書類チェックすらない。
エアアジアも問題ないだろう。
ベトジェットがちょっとだけ心配だが、まあ大丈夫だ。

急な変更と過渡期にはトラブルが付き物だ。
あと数日経てば、事態は落ち着くはず。
ゴールデンウィーク後半の帰国であれば、もう何も心配はいらない。

5月7日までの日本入国は一部検疫が継続

日本の5類への引き下げは5月8日とすることが正式決定した。
4月28日いっぱいで水際対策は撤廃されたが、実は一部の検疫は残っている。

日本到着時の検疫で、発熱や咳となった明らかな症状が確認された場合は、検疫官に指示に従い検査を受けなくてはいけない。検査陽性であれば、検疫所長の定める施設での療養が必要だ。つまりは強制隔離となる。
症状が見られなければ検査を受ける必要はない。検疫官の判断次第となる。これは強制措置だ。
5月7日いっぱいまでは、この検疫措置が継続する。
5月8日以降は、感染が疑われる場合であっても、任意の検査となる。また検査結果が陽性陰性に関係なく、隔離義務はなくなり、自由に帰宅できる。
5月7日までは強制、5月8日からは任意。これが違いだ。

圧倒的大多数の帰国者は、そもそも検査すら受けることはない。

飛行機を降りてから入国審査場へ向かう途上に、検疫用のサーモグラフィーが設置されていたり、検疫官が旅行者の健康状態に目を光らせているだろうけど、健康であれば、何も止められることなくスルーできる。
これって、パンデミック前も同じ状態だった。検疫自体はいつも行われている。要するに変わっていない。
ただ、5月7日までは明らかに症状が出ていれば、検疫官に止められて、検査を受けるよう強制的に指示される。5月8日以降は検査は任意となる。

健康な人は、降機後は入国審査場へ直行し、バゲージクレームで荷物を受け取り、税関を通過すれば、日本帰国は完了。

まとめ：タイ旅行は完全自由化

パスポート一つで日本を出国し、タイ入国もパスポートのみ、タイ出国時もパスポートのみ、そして日本帰国時もパスポートのみだ。
タイ旅行は、日本出国から帰国まで、元の姿に戻った。
タイ旅行は完全自由化した。
ここまで長い道のりだったが、もうすでに、日本とタイは何の条件もなく自由に往来できる。
いや、本当に長かった。