タイは観光立国といわれる。
パンデミックで落ち込んだ観光需要を取り戻すために、ビザなしで入国を認める対象国が増えてきている。
中国、カザフスタン、台湾、インドからビザなしでタイに入国できるようになった。ロシアからはノービザかつ滞在期限を90日に延長した。
また、日本からは短期商用ビザの免除措置も開始した。
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タイへのノービザ入国リスト
ざっくりいえば、ビザなしとは、観光目的であれば何の事前のビザ取得なしにタイに入国できること。日本はずっとビザ免除対象国であり、ビザなしでタイへ旅行できる。
一部の国からは、タイの空港に到着した際に到着ビザ(Visa on Arrival)を取得すればタイ入国できる。
2024年1月1日付けで、タイ外務省がビザ免除対象国のリストを更新している。
ビザ免除あるいは到着ビザでタイへ入国できる国と地域の概要
観光ビザ免除(滞在期間30日)
アンドラ、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、バーレーン、ブラジル、ブルネイ、カナダ、中国、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、インド、インドネシア、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、カザフスタン、クウェート、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マレーシア、モルディブ、モーリシャス、モナコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、オマーン、ペルー、フィリピン、ポーランド、 ポルトガル、カタール、サンマリノ、サウジアラビア、シンガポール、スロバキア、スロベニア、スペイン、南アフリカ、韓国、スウェーデン、スイス、台湾、トルコ、ウクライナ、アラブ首長国連邦、英国、米国、ブラジル、韓国、ペルー、香港、ベトナム
ロシア(90日間)2023年11月1日から2024年4月30日
中国とカザフスタンは、2023年9月25日から2024年2月29日までの期限付き措置。
インドと台湾は2023年11月10日から2024年5月10日までの期限付き措置。
二国間協定によるビザなし入国対象国
14日間
カンボジア、ミャンマー(空路入国にかぎる)
30日間
香港、ラオス、マカオ、モンゴル、ロシア、ベトナム
90日間
アルゼンチン、ブラジル、チリ、韓国、ペルー
(ブラジルと韓国とペルーは、観光ビザ免除で入国するが、相互協定により滞在期間は90日とする。)
なお、タイ政府からの発表では、2024年3月1日より、タイと中国の間でビザ免除相互協定が開始される予定。
現在、中国からのタイ入国では、一時的なビザ免除措置が実施されているが、相互協定が結ばれることで、ビザ免除措置は無期限となる。また、タイ人が中国へ観光する際にもビザは不要となる。
到着ビザ(15日間)
ブルガリア、ブータン、中国、キプロス、エチオピア、フィジー、グルジア、インド、カザフスタン、マルタ、メキシコ、ナウル、、パプアニューギニア、ルーマニア、台湾、ウズベキスタン、バヌアツ
(2024年1月時点では、中国とインドとカザフスタンと台湾はビザ免除措置が適用中。)
商用ビザ免除(30日間)
日本
2024年1月1日から2026年12月31日
短期商用目的でのタイ入国には事前のビザ取得が不要となる。
日本は、観光ビザ免除国であり、商用ビザ免除対象国でもある。
リスト上では、どちらのビザも免除されているのは日本のみ。
なお、タイ人が海外渡航の際にビザが必要な国は多い。
関連記事:タイ人がビザなしで渡航できる国は34カ国
日本へはビザ免除措置が適用されている。滞在期間は15日間。
中国へは今年3月1日から相互ビザ免除措置が開始される予定だ。
2019年にタイを訪れた外国人旅行者は、3990万人。
2023年は2800万人。パンデミック前の水準にはまだまだ回復していない。
ビザ免除措置の拡張や、滞在日数の延長がどれほど観光客を呼び込むのか。2024年に注目。
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