勝手にウドンターニー日本食文化シリーズ
ウドンでうどん
ウドンでラーメン
と、続いてきた。
どうしてウドンターニーでは、こうも日本人の食の心を駆り立てるのか。
関西出身、粉もの文化で育ったわたしにとって、あとはたこ焼きとお好み焼きがあれば言うことなし。
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ウドンでたこ焼き
まあ、さすがにウドンでたこ焼きはないなあ。
あるはずないよなあ。
まさかなあ。
あ?
ああ?
あああ~~~
あった~~~!!!!
たこ焼きの看板だよ、おっかさん。
たこがハチマキしてるよ~
なぜか、「甘い」と書いてあるよ~
バスターミナルの向かい側にあっさりと見つかった。
興奮のあまり、大通りに飛び出してしまった。
危ない危ない。車に引かれそうになり、タコ踊りしてよける始末。
何とか無事に道路を渡って確認してみる。
写真をみるかぎり、確かにたこ焼きだ。8個入りだろうか、マヨネーズもしっかりかかっている。
残念ながら、営業していない。
が、潰れてはいないようだ。
かろうじて開いているシャッターの隙間のむこうには、鈍く光る黒い鉄板が見えた。
あれは、まさにたこ焼き用の鉄板だ。
関西人なら、産まれてこの方、数百回、いや数千回は目にしたことがあるはずの、見慣れた鉄板がそこにはあった。
(盗撮してゴメンなさい)
たぶん、営業時間ともなれば、あの鉄板のくぼみには、たこ焼きがくるくると踊るに違いない。
外がカリカリ、中がトロトロ。紅しょうがとタコのうまみとソースとマヨネーズと青のりが口いっぱいに広がって、まさにそこはワンダーランド大阪。
ああ、食べたい。ウドンで大阪が食べたい。
でも、まだ店は開いていない。
パタヤへ帰るバスの時間が迫っている。
泣く泣く、たこ焼きは諦めたのだった。
(ま、以前はセントラルプラザ地下のフードコート前に、たこ焼き屋が出ていたんですけどね。今回訪れたら、なくなってました。意外とタイでもたこ焼きは普及しています。)
この話、まだ終わらない。
ウドンでお好み焼き
粉もの文化の双璧をなすのがお好み焼き。
タイ版のお好み焼きといえば、ホイトートである。
パタヤで食べたホイトート(正確にはタレートート)の写真
ブッカオ常設市場のもの
セントラルフェスティバルのフードコートのもの
きゃべつのかわりにもやしを敷き詰めた鉄板の上に、貝を粉で固めたものがドンっと乗っかっている料理。
なるほど、確かに見た目はお好み焼きに似てなくもない。
お好みソースではなくて、チリソースもしくはケチャップをどばどばかけて食べると、けっこうおいしい。
このホイトートも、ウドンターニーバスターミナル近くでおいしそうな店を見つけた。
おそらくは、パッタイとホイトートがメインのお店。
店先には、大きくて丸い鉄板が二つ並んでいる。
おお、見るからにおいしそうだよ。
すさまじいまでの火力が期待できる重厚な鉄板とガスである。
ふふふ、粉ものは鉄板が命なのだよ。
横には、持ち帰り用のチリソース袋が大量に用意されている。
ここは夕方から夜だけの営業のようだ。
わたしがのぞいた時は、店内のテーブルはほぼ埋まっており、持ち帰り用を待っている客もいた。
これだけの人気店ということは、さぞ美味いに違いない。
ああ、食べたい。ウドンでお好み焼きが食べたい。
次回のウドン訪問の際は、このタイ版お好み焼きも必ず食べてやろうと心に誓ったのだった。
海から遠く離れたイサーンの地でシーフードかよ、という無粋なツッコミはやめてもらいたい。
食べたいものは食べたいのだ。
さすがに、リアルお好み焼きは見つけられなかった。
いや、ウドンの奥はまだ深い。
どこかにリアルお好み焼きがあってもおかしくない。
ウドンで、たこ焼きとお好み焼き。
わたしはチャレンジしたい。
(くどいようですが、バンコクでは当然のように食べられるでしょうが、まったく興味ありませんのであしからず。イサーンだからいいんですよ。この風情をわかってほしい。)
(追記)
その後、ウドンターニーを訪れたが、たこ焼き屋はなくなっていた。無念。
ホイトートのことはすっかり忘れていた。失念。
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