沈没日記16
ビエンチャンへ
カラオケ嬢を見送ってから、ビエンチャン行き国際バスに乗る。
始発が午前8時。
しばらく待つ。
おっと、ウドンターニーバスターミナルに自動販売機が設置されているぞ。
よく見ると、韓国製だ。日本企業もっとがんばれ。
20分遅れてバス出発。
詳細は、先の記事を参照のこと。
何度も渡ったタイ・ラオス友好橋。
これで国境通過だ。
陸路での国境通過などすっかり慣れっこにはなっているはずだが、島国で生まれた育った者にとって、陸路で違う国へ行くのは、肌感覚として異質なものに思えてしまう。
やっぱり、旅はいいよね。ここ最近はすっかりパタヤ沈没ばかりとなってしまったが、たまには他の国ものぞいてみたくなる。
無事にビエンチャン到着。
本来は、この日の午前中にビザ申請をすませ、ビエンチャンに一泊。翌日の昼にビザを受け取って、そのままラオスを出国して、タイに戻る予定だった。
が、これも詳細は先の記事に書いたが、ビザ申請受付時間に間に合わなかった。
あえなく、ビエンチャン2泊決定。
とほほ~
タイ大使館前の代書屋との格闘
ちなみに、タイ大使館領事部に着いたのが、午前11時29分くらい。ゲートはすでに閉まっていた。
が、ゲート付近いる代書屋から、ここで代書したうえ、別途100バーツくれたら、中に入れてやって手続きできるぞと言われた。
代書賃は100バーツ。これも最初は200バーツと言われた。ふざけんな、相場は100だろ。すると100バーツに値下げしてきたが、コピー代が別途60バーツと、これまたふざけたことを言う。
「タンモットロイディアオ(ぜんぶで100だ)!」と主張すると全込みで100に下がった。
なんとか今日中に申請したかったので、ゲート通過代として、しかたなく別に100バーツ払って中に入れてもらったはいいものの、やはり手続きは不可で追い返されたしまう。
あわてて代書屋の元へ怒鳴りこみ、100バーツを返してもらった。
まったく油断できないやつだ、代書屋は。というか、この手の袖の下は、現在のタイでは通用しなくなってきているな。それはそれで結構なことなんで、下手に期待したわたしが悪かった。
でも、ハードな交渉の結果、代書屋とはすっかり仲良くなった。戦い終われば、友である。
近くにあるホテルまで手数料無しで連れて行ってもらった。翌日も顔を合わせてにっこり。
結局、案内してもらったホテルに投宿決定。ダブルベッド、エアコン、冷蔵庫、ホットシャワー、テレビ付きで600バーツ。
メコン川沿いのツーリストエリアには、もっと安いゲストハウスがたくさんあるけれど、結局タイ大使館まで移動する足代がかかってしまい、費用的には同じようなもの。面倒なんで、大使館そばのホテルに決定した。
まあ、どうせビエンチャンは、物価も高いし、特にすることもないんで、どこでも似たようなもの。夜遊びするにしても、中心部から離れているうえ、場所もばらばらなんで、足が必要となってくる。何度かビエンチャンを経験していれば、中心部での宿泊にこだわる意味はあまりない。
とはいえ、せっかく2泊もするんで、ビエンチャンの昼と夜の両方の観光でもしてみようと思う。
まずは昼食だな。
ビエンチャンのローカル屋台
タイ大使館領事部周辺には、屋台が少ない。
かろうじて一つだけまともな屋台を見つけた。
ムー(豚)とプラードゥック(なまず)を炭火で焼いている屋台だ。あと、とうもろこしとイモも売っている。パタヤの屋台と似たようなものだな。
ムーヤーン25バーツ、とうもろこし20バーツ、それにカオニャオ(もちごめ)15バーツの3品を購入。合計60バーツ。
とうもろこしはともかく、残りの2品は、パタヤの屋台よりも5バーツほど高い。
ビエンチャンの物価がタイより高いせいもあるが、本来はラオス通貨キープで払うべきところをタイバーツで支払っているせいもある。
ラオスでは、普通にタイバーツが流通しており、ほとんどの商店やホテルではタイバーツでの支払いが可能となっている。
従来、キープとバーツの交換レートは、「1万キープ=40バーツ」だった。少なくとも2012年から2014年の頃はそうだった。
が、今回訪れてみると、「1万キープ=50バーツ」へレート変更されていた。詳しくは調べていないが、実際の銀行レートでは、1万キープ=45バーツ前後のようだが、計算が面倒なのか、50バーツの設定にしてあるのが実情か。おかげで、タイバーツ払いにすると、ちょっと割高になってしまう。
まあ、大した金額を使うつもりがなくて、すでにタイバーツをたくさん持っているなら、わざわざキープに両替する必要もないと思うが。もし使い残してしまうと、海外では紙くず同然なんで。
ホテルの部屋で昼食。
味はタイの屋台とほぼ同じ。カオニャオでおなかが膨らんだ。
パタヤにいても、ラオスに来ても屋台の食事はあまり変わらないな。
カラオケ嬢とコヨーテんさんとのやり取り
そうこうしているうちに、カラオケ嬢から電話が入る。
無事に実家についたようだ。
さすがに眠たいようで、今から寝るとのこと。わたしも同様。パタヤから一気にビエンチャンまで移動。かなり疲れた。同じく仮眠する。
夜になって、またカラオケ嬢からLINE電話がかかってくる。
妙に不機嫌である。頭が痛いとか何とか。
さらに、おカネがないとぼやいている。いやいや、さっき餞別で1000バーツあげたじゃないか。
よくわからんまま、ぶちっと電話が切れた。イサーンの田舎とビエンチャンとのLINE通話である。回線は少々怪しい。カラオケ嬢の動向も少々怪しい。
その一方、数日前に劇的な再会を果たしたコヨーテさんから、LINEメッセージが届いた。
「タムアライ(何しているの)?」といった他愛のないやり取りをしたが、最後には、ハートマーク入りのスタンプが添えられた。
うーん、これは、脈ありってことか。
コヨーテさん、ヨリを戻したいのかねえ。
タイ大使館領事部付近の怪しいスポット
夜は、ホテルの近く、つまりタイ大使館領事部の近辺を散策してみた。
また夜9時くらいだが、もののみごとに真っ暗である。車もほとんど走っていない。
メコン川沿いは、夜12時くらいまでは、そこそこ明るいが、中心部を少し離れるとこの有り様。
発展しつつあるとはいえ、ラオスの首都はまだまだ田舎だ。
でも、夜道はそれほど危ない雰囲気はない。
おっと、ホテルのすぐ近くに怪しいマッサージ屋があるぞ。
入り口には誰もいないが、奥のほうに、マッサージ嬢の待機場所が見える。ソファーに女性たちが座っている。
そのさらに奥には、怪しい色の照明の部屋も見える。
これは、マッサージ屋を偽装した置屋だろう。たぶん、ベトナム人かな。
まあ、あんまり興味がないので、値段調査もしなかったけど。
昼間から営業しているみたい。
さらに歩くと、新しい雰囲気のKTVの看板。金湾会所KTV。
KTVとは、中華圏でよく見られる連れ出しありのカラオケ屋。
間違っても、こんな金髪のギャルは在籍していないだろうけど。
どうやらホテルに併設されているようだ。このホテルも新しい。KHONG KHAM HOTEL(コンカムホテル)。
Agodaで調べても取り扱いがない。中国人たちの遊び場なんだろうなあ。そういえば、この付近でも集団で歩いている中国人をちょこちょこ見かけた。
金湾会所のFACEBOOKの公式ページによれば、2014年7月オープンとのこと。
この通りをさらに進んでいけば有名なホテル置屋、ラオンダオホテルがあるようだが、今日のところはここまで。
明日詳しく調査してみよう。
今日はつかれた。
もう寝る。
明日一番でビザ取りのために並ばなきゃいけないのだ。
カラオケ嬢、元気なかったなあ。ほんと、よくわからん。