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各国開国情報

フィリピン入国規制緩和、ワクチン未接種者の隔離撤廃

投稿日:

10月末にフィリピン政府よりマスク着用義務解除と入国規制緩和の方針が発表された。
ワクチン接種証明書と陰性証明書の取り扱いに変更があり、ワクチン未接種者が陰性証明書なしでも渡航できるようになる。
またブースター接種済みでなくても2回接種済みであれば陰性証明書は不要となった。
開始は2022年11月4日より。
フィリピン入国制限は大幅な緩和となった。

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フィリピン入国規則(ワクチン未接種者等の制限緩和)

在フィリピン日本国大使館のホームページより引用。

【領事班からのお知らせ】フィリピンにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応について(その220:フィリピン入国規則(ワクチン未接種者等の制限緩和))

2022/11/3

【ポイント】
●11月2日、フィリピン政府は、ワクチンを接種していない海外からの渡航者の入国制限を解除する等、新たな入国規則を発表しました。

【本文】
11月2日、フィリピン政府は、ワクチンを接種していない、又は部分的にワクチンを接種している等の渡航者の入国制限を解除する等、新たな入国規則を以下のとおり発表しました。

1 完全にワクチンを接種した者(Fully vaccinated)
以下の条件を両方満たす場合は、完全にワクチンを接種した者と見なされ、出発国出発前の検査を免除される。
(1)出発国からの出発日時から遡って14日以上前に、ファイザーなど2回接種する種類のワクチンを2回接種済み、またはヤンセンなど1回接種する種類のワクチンを接種済みのこと。

(2)以下のいずれかで発行したワクチン接種の証明書を携帯/所持していること。
ア 世界保健機関(WHO)が発行した国際ワクチン接種証明書(ICV)
イ VaxCertPH
ウ 外国政府の国または州の紙面/デジタルの接種証明書
エ その他のワクチン接種証明書

2 ワクチン未接種、一部ワクチン未接種、ワクチン接種状況を検証できない者
(1)15歳以上の者および同伴者のいない15歳未満の未成年者
ア フィリピン到着時に、出発国の出発日時から遡って24時間以内(経由便利用者は乗り継ぎ空港の敷地外ないし乗り継ぎ国に入域・入国していないことが条件)の陰性の抗原検査結果を提示すること。
イ 上記アの抗原検査で陰性の証明を提示できない者は、空港到着時に医療施設、研究所、診療所、薬局、又はその他の同様の施設で医療専門家によって実施および認定された検査室の抗原検査を受ける必要がある。
ウ 上記イの抗原検査で陽性となった場合には、フィリピン保健省(DOH)の検疫、隔離規則に従う。
(2)同伴者のいる15歳未満の未成年者
同伴する成人/保護者の検疫規則に従う。

3 本件に関する問合せ先
上記の内容はフィリピン政府の発表によるものであり、その解釈等はフィリピン政府の専権事項となりますので、より具体的な内容等については、フィリピン検疫局、フィリピン入国管理局、在日フィリピン大使館等にお尋ねください。
なお、最終的にフィリピンへの入国が許可されるか否かは、入国管理局等フィリピン政府の裁量となりますので、その点も併せてご留意ください。

4 在留邦人及び短期渡航者の皆様におかれては、感染予防に万全を期すとともに、コミュニティ隔離措置、感染状況、医療事情、航空便、入国に係る規制(検査・検疫措置を含む。)等に関する最新情報に引き続き注意してください。

https://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01018.html

変更点

11月4日開始の新しい入国規制を簡単にまとめるとこうなる。

ワクチン2回接種済み者
・陰性証明書不要、到着時検査と隔離不要

ワクチン未接種者
・陰性証明書がある場合は、到着時検査と隔離不要
・陰性証明書がない場合は、到着時検査が必要(もし陽性であれば隔離検疫を受ける)

かなりシンプルになった。

11月3日までの規則からの変更点も踏まえておこう。

以前の入国規則では、外国人旅行者は完全なワクチン接種(2回)が入国条件だった。
ワクチン未接種者はそもそも入国不可だったところ、先月からは隔離施設での隔離を受ければ入国できるようになった。
今回の緩和により、ワクチン未接種者でも隔離なしでも入国が認められる。

また、陰性証明書の必要性について、以前は、ワクチン接種2回に加えて3回目のブースター接種済みであれば、陰性証明書の提示は不要だった。
今回の緩和により、ブースター接種の要件はなくなり、ワクチン2回接種済みであれば一律で陰性証明書が不要となった。
つまり、ワクチン2回接種済みの証明書さえあれば、簡単にフィリピン入国できる。
すでにブースター接種済みだった人は、これまでの規則から実質的に変更はないことになる。

2回接種済みのワクチン接種証明書がない人でも、事前の陰性証明書なしでフィリピン入国は可能となった。
ただし、フィリピン到着時に空港で医療専門家による抗原検査を受けなくてはいけない。もし陽性となったら、隔離措置を受ける必要がある。この隔離措置の具体的な内容ははっきりしない。決められた日数を隔離施設で過ごすことになるはずだ。短期旅行だとこの時点で旅行は終了となる。また隔離費用は旅行者持ちとなる。
よって、ワクチン未接種者の人は、日本を出発する前の24時間以内に抗原検査を受けて、陰性証明書を取得するのがベター。PCR検査ではなく、抗原検査でいいので、費用的にはかなり安くなるし、すぐに結果も判明する。
陰性証明書さえあれば、ワクチン接種済みの人と同じ扱いになる。到着時の検査も隔離も一切不要だ。

eARRIVAL CARD

なお、フィリピン入国には事前登録のeARRIVAL CARDの記入が推奨されている。
以前はONE HEALTH PASSと呼ばれていたものが、eARRIVAL CARDに変更された。

関連記事:フィリピン入国のOne Health Passは、eARRIVAL CARDへ変更に

eARRIVAL CARDを入力すると、QRコードが発行されるので、それをスクリーンショットなり印刷なりしておく。
フィリピン到着の際には検疫手続きでQRコードを提示すると、入国がスムーズとなる。

2022年8月時点では、このようにONE HEALTH PASSのチェックカウンターが設置されていた。ここでQRコードを提示するだけで簡単に検疫手続きができる。

このeARRIVAL CARDは入国のための強制義務ではないとフィリピン政府は言っている。到着時には、eARRIVAL CARDの登録ができなかった人向けに専用レーンを設置して、手続きできるようにするとのこと。
eARRIVAL CARDはスムーズに入国するために登録が強く推奨されている形だ。(日本入国時のファストトラックと似たような立ち位置)

ただ、マニラ行きフライトに搭乗チェックインする際にはeARRIVAL CARDのQRコードの提示を求められることはありうる。(8月時点ではONE HEALTH PASSの提示を求められた)
余計なトラブルに巻き込まれないため、また到着時の手続きをスムーズにするためにも、eARRIVAL CARDは事前登録するようにしよう。

フィリピン完全開国までもう少し

タイはすべての入国制限を撤廃済みだ。パンデミック以前の状態に戻っている。ワクチン接種証明書も陰性証明書も不要で、パスポート一つで入国できる。事前登録も一切不要だ。

フィリピンは今回の緩和でかなり入国しやすくなった。
ワクチン2回接種済みならば、陰性証明書は不要。
ワクチン未接種でも抗原検査陰性証明書だけで入国できる。事前に検査しておけば隔離措置となるおそれもない。
とはいえ、タイの完全開国に比べると、まだ制限は残る。
義務ではないにせよ、eARRIVAL CARDの登録は必要だ。
タイと同様の完全開国まではあともう少しかかりそうだ。

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