本日10月11日より日本の水際対策が緩和された。
すでに内容は発表済みだ。
・外国人の新規入国制限見直し
・ビザ免除措置の再開
・すべての入国者への空港検査と自宅待機は不要とする。
・すべての入国者は有効なワクチン接種証明書(3回)があれば陰性証明書は不要とする。
・1日あたりの入国者総数上限は撤廃
新しい措置は、10月11日午前0時日本到着分より適用される。
10月11日付けで厚生労働省ホームページが更新され、新しい日本入国時の検疫措置に切り替わった。
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新しい水際対策
10月11日からの実施となった新しい日本入国時の検疫措置について、厚生労働省が情報更新している。
⇒https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
日本入国時の検疫措置は以下のような図表となった。
赤・黃・青のグループ分け廃止され、随分とすっきりした。
これまでは色ごとに検疫措置が分かれていたが、本日からはすべて統一となる。
あらゆる国からの日本入国では、空港検査も自宅待機も不要となる。
ブースター接種済みワクチン接種証明書があれば、陰性証明書は不要。ワクチン接種証明書がなければ陰性証明書は必要。違いはこれだけ。
タイに関しては、もともと一番規制がゆるい青色グループだったため、実質的に変更はない。
ブースター接種済みワクチン接種証明書があれば、陰性証明書の提示は不要で、空港検査も自宅待機も不要。これは変わりなし。
MySOSとファストトラックは?
厚生労働省の水際対策の概要では、MySOSの文字がなくなった。
もともとMySOSアプリのインストールは日本入国のための必須項目ではなかった。
MySOSアプリなしでの入国自体は可能だった。ただ、自宅待機が必要が必要な場合はMySOSアプリが必須だった。
もしスマホを持っていない人は、日本到着時の空港でレンタルする必要があった。
MySOSアプリには、健康フォローアップ機能がついていて、自宅待機中に位置情報や健康情報を送信したり、ビデオ通話tがかかってくるというものだった。
よってスマホとMySOSアプリが必須だったわけだ。
が、自宅待機そのものがなくなったため、MySOSアプリも全面的に不要となったというわけだろう。
しかし、そうは問屋が卸さない。
ファストトラックを利用することで、入国時の手続きを簡略化できる。
厚生労働省では、ファストトラックは「必ずご利用ください」と記載している。
義務ではないし、必須でもないが、必ず利用してねと。
で、ファストトラックを利用するにはMySOSが必要だ。
MySOSには、2種類あり、MySOSアプリと、MySOS WEB版だ。どちらかでもファストトラックは登録できる。
スマホで完結させるなら、MySOSアプリをインストールして、ファストトラックを登録していくことになる。
なんのこっちゃという話だが、結局はMySOSは必要というわけだ。
むろん、MySOSもファストトラックも完全スルーして日本入国することはできる。義務でも必須でもないからだ。
日本到着時の空港で、いちいちテーブルに座って書類に記入して検疫手続きをちまちまと進めることもできる。ただし、時間はかかる。
まあ、ほとんどの人がMySOSのファストトラックを利用しているので、逆にファストトラック無しの列が空いていたりもするが。
基本的にはファストトラックが承認済みで、MySOSが青色画面になっていれば、その青色画面を印籠のごとくかざしながらさくさく歩いて行くだけの流れ作業となるので、ファストトラックはやっておいたほうがいい。
また、日本行きフライトの搭乗チェックイン時にMySOSの青色画面提示を求められることがある。本当は義務ではないが、航空会社が要求するケースもあるので、やっぱりMySOSとファストトラックはやっておいたが無難。
関連記事:MySOSとファストトラックの最新登録方法
関連記事:タイから日本帰国時の検疫最新事情、変更されたMySOSについて検疫官に凸してみた
日本入国に必要な書類
厚生労働省発表の水際対策には、必要な書類は3つ上げられている。
・ワクチン接種証明書
・出国前検査証明書
・質問票
ワクチン接種証明書があれば、出国前検査証明書(要するに陰性証明書のこと)は不要だ。
どちらか一方を提示すれば日本に入国できる。
ファストトラックを利用する場合は、どちらか一方を登録して、承認されれば、MySOS画面が青色となり、日本到着時の検疫では書類を見せる必要はない。
ただし、日本行きフライトの搭乗チェックイン時には、ワクチン接種証明書か陰性証明書のどちらかを提示するよう求められる可能性が高いので、紙媒体もしくはデジタル媒体の書類は傾向しておくこと。
航空会社によってはMySOSの青色画面だけ提示すればいいこともあるようだ。
質問票は、ファストトラックで入力可能となっている。もしファストトラックを利用できない場合は、WEB上でも可能で、また日本到着時の検疫でも入力できる。
ファストトラックを登録しておけば、質問票は自動的にクリアできる。
以前は誓約書も必要だったが、必要書類には記載がなくなった。
これは自宅待機が不要となったためだと思われる。
ただし、ファストトラックの登録では誓約書記入が継続しているかもしれない。
日本人が海外から日本帰国する際に必須なのは、ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書のどちらかのみといえる。
原本でもコピーでもアプリでもスクショでもいいからワクチン接種証明書さえ持っておけば、原則ルール上は何もせずに日本帰国できる。
まとめ
2021年10月にタイから日本へ帰国した経験があるが、その頃は、ファストトラックもなく、空港検査もあって、検疫手続きには1時間半くらいかかった覚えがある。
空港から公共交通機関も使えず、さらに自宅待機は14日間もあった。毎日毎日MySOSアプリでビデオ通話があった。かなりの手間だった。
その頃から比べると、現在の検疫措置は本当に楽になった。
空港検査がなくなり、自宅待機も不要となり、空港から自宅までは公共交通機関が使えて、ワクチン接種証明書があれば陰性証明書は不要となった。
ややこしいグループ分けも撤廃された。
MySOSもルール上は不要となったが、ファストトラックを使うにはMySOSが必要。
ファストトラック自体は難しくないけれど、登録が面倒くさい。
あとは、ワクチン接種証明書と陰性証明書の完全撤廃と、MySOSの完全不要化が残されている。
タイは10月1日に入国制限を完全撤廃済み。日本が完全開国するのはいつになるのだろうか。
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