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タイ国内情勢

タイは7月1日エンデミック化宣言せず、隔離治療ルール変更に

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タイでは7月1日にパンデミックをエンデミック(風土病)とみなす宣言をする計画を立てていた。
ポストパンデミック時代へ移行であり、元の生活を取り戻すということでもある。
が、本日は7月1日だが、明確なエンデミック化宣言はまだなされていない。

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エンデミック化宣言せず

昨日6月30日にCCSA会見が開かれた。
現在は月2回の会見開催だ。
7月1日を翌日に控えて、エンデミック化宣言やポストパンデミックにについて大々的に告知があるのかと期待して聞いていた。

が、何もなかった。
英語版会見では、たしに7月1日より感染対策の新しいフェーズに移行するとは言っていた。
でもエンデミック化宣言については一切言及がなかった。
7月1日からのタイランドパス廃止とすでに開始済みのマスク着用義務解除について説明する程度の内容だった。
あれだけエンデミックだポストパンデミックだと言ってきたのは何だったのか。

 

医療専門家からは、ポストパンデミック段階にあると宣言する計画を延期するよう要請が出ているとのこと。
ポストパンデミック段階に入ったと宣言することは、エンデミック化宣言の前置きとなる。
エンデミック化宣言自体は、WHOの認定を待つ必要がある云々と少し前に保健省では言及していた。
要は7月1日のエンデミック化宣言はまだ早いということだ。

ここ最近のタイ国内では、新規感染者は増加傾向にある。病院が専用病棟を再開するほどの速度での増加だという。
ポストパンデミック宣言は状況が改善するまで保留すべきと肺疾患の専門家は言う。
症状の中でも肺感染症が急増しており、木曜日時点で684例。過去2週間で急上昇している。
ただ、これはマスク着用義務解除やタイ全土での娯楽施設再開前での予測の範囲内にあるとCCSA広報官。

参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2337338/doctor-says-too-early-to-drop-guard

ポストパンデミックへ向けて動いてはいるが、エンデミック化宣言するにはまだ早い。
CCSA会見ではエンデミック化宣言についてはあっさりとスルーされた形だが、どうやらそういうことらしい。
煮え切らない状態だが、まあタイではよくあること。
明日にはいきなりやっぱりエンデミック化宣言すると言うかもしれない。

治療ルール変更:隔離終了?

CCSA会見から一夜明けた7月1日、タイ政府広報よりお知らせが出た。

7月1日より、治療規則が変更となった。
タイではポストパンデミックの疾病対策の採用を推進しており、コロナ患者は、医療上の恩恵と補償範囲にもとづいて、登録された病院で無料の治療を受けることになる。
この変更により、民間病院での無料治療を提供していたCOVID UCEP Plus プログラムが終了する。また、Home Isolation(自宅隔離)とCommunity Isolation(共同隔離)プログラムが終了する。1330ホットラインは維持され、基本的なスクリーニングを提供し、病院のベッドを見つけるのを手助けする。
一方、深刻な症状がある患者や緊急患者は、1669ホットラインで適格性が評価され、Universal Coverage Emergency for Patient (UCEP)スキームにもとづき、民間病院で無料で治療を受けることができる。
検査は疾病管理局のガイドラインにもとづいて手配される。

以上がタイ政府広報の発表だ。

要するに、深刻な症状がなければ、もう病院での無料治療は実施しない。
また、自宅隔離治療と隔離ホテル治療も終了となる。タイの社会保障に入っていれば、自宅隔離に必要な医薬品などは無料だったし、ホテル隔離費用も無料だった。こういった無料制度がなくなるということだろう。症状が重い場合は、病院で無料治療が受けられる。

これまでは、PCR検査陽性によって感染が確認されれば10日間の隔離が必要とされていた。
無症状ないし軽症であれば、自宅隔離やホテル隔離が可能だった。実際、ほとんどのタイ人は入院はしていない。
7日から10日ほど自宅隔離して、ATK検査で陰性ならば、隔離を終えて、自由行動という流れだ。
ホテル隔離ならば部屋から出ずにただ待機しておく。隔離期間が終えて、症状がなければ解放される。
隔離治療ルールは外国人も同様だが、旅行で来ている外国人はタイに自宅がないため、ほぼ自動的にHospitel(隔離専用ホテル)での隔離となる。タイの社会保障に加入していない外国人は自己負担となる。(実際はタイランドパス申請に必要な医療保険で対応。7月1日からはタイランドパスと医療保険加入義務の撤廃のため、無保険の場合は完全自腹となる点に注意)
よって、外国人旅行者には今回のルール変更自体は特に影響はない。どっちみち有料なのだから。

ただ、感染確認者に対する隔離措置そのものが変更されたのかどうかははっきりしない。
これまでは、外国人旅行者はPCR検査陽性であれば、隔離ホテルで10日間の隔離治療が原則だった。
もし隔離ルールそのものが変更されれば、もう隔離ホテルでの10日間隔離は必要なくなる。
とはいえ、自由な外出や他人との接触が認められるわけではないだろうが。

隔離日数の変更があるのか、このあたりのルール変更については、どうやらまだ発表されていない。
今のところ、隔離ルールは継続されているとみるべきだ。

日本帰国のためのPCR検査で陽性となれば、引き続き隔離の対象となると考えたほうがよさそう。
日本帰国はできない。
ただ、ホテル隔離がほぼ強制的に実施されるかは判然としない。
もし陽性結果となった際には、病院あるいは保健当局の指示に従うこと。

これまでのルールだと、感染確認から10日経過して、症状がなければ、回復としたものとみなされる。医師から回復証明書が交付される。
隔離終了後の検査で陽性が続くことがあっても、医師の回復証明書と陽性結果や帰国フライトチケットなどを添えて、日本大使館に申請すれば、帰国のための領事レターが発行される。こうすれば、たとえ検査陽性が続いても日本帰国は可能だ。

7月1日にタイは完全開国した。
パスポートとワクチンパスポートさえあれば、事前登録不要で、自由にタイに入国できる。
これもポストパンデミックへ向けた大きな動きの一つだ。
ただ、日本人旅行者にとって最大の懸念事項は、日本帰国のためのPCR検査だ。ここで陽性となれば、帰国不可となってしまう。

タイの隔離治療ルールと、日本帰国のためのルールは別ものとはいえ、タイでPCR検査さえしなければ、感染が確認されることなく、治療対象となることも帰国不可となることもない。

もし感染確認となっても、タイ在住者は一定期間自宅で大人しくしていればいいだけ。
でも外国人旅行者にとってはあまりにも影響が大きすぎる。
隔離治療ルールについては、追って情報収集していきたい。

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