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日本帰国情報

日本の水際対策緩和:陽性率に応じて空港検査免除を検討

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日本の新しい水際対策の内容ついて各報道機関が新たな情報を伝えている。
毎日ちょっとずつ情報が表に出てきているが、今回の内容は、空港検疫でグループ分けして検疫措置を緩和しようというものだ。
まだ正式決定ではない。あくまで調整中の内容となる。

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陽性率ごとにグループ分けして検疫緩和

これまで空港などで実施した検査での陽性率をもとに各国・地域を3グループに分類して、検疫措置を緩和する方向で調整するという。

最も低いグループ国からの入国では、ワクチン接種の有無にかかわらず、空港検査と自宅待機を免除。
2番目に低いグループは、ブースター接種済みであれば、検査と待機を免除。
最も高いグループは、現行の検査と待機を継続する。

また、来月より、陽性率が最も低いグループでは添乗員付き団体旅行客限定で外国人観光客受け入れ再開を検討しているとのこと。

毎日新聞の情報では、日本政府の水際対策緩和の公表は20日だという。

内容は以上。

正直、唖然とする内容。
いまさら感がたまらない。

空港検査の免除措置はすでに検討されていた。
1日あたりの入国者数上限を現在の1万人から2万人に引き上げることはほぼ確定事項。
これに伴い空港検疫体制が逼迫するのは必定。
よって空港検査の免除をはじめとした検疫緩和は欠かせない。
そもそも岸田首相がG7諸国並みに入国をスムーズにすると発表しており、空港検疫で数時間かかるような現行制度は緩和しないわけにはいかない。

それにしても、いまさら3つのグループ分けとは、話が古すぎる。
タイでは出発国に関係なく観光客は検査と隔離なしで受け入れている。
この段階になっても、まだ出発国とか、添乗員付きツアーのみ、とか日本は本当に世界の数周遅れだ。

なお、すでに公式発表になっているが、アメリカ、オーストラリア、シンガポール、タイからの観光客受け入れ実証事業を行うことなっている。
これは直接的には今回の空港検査免除とは関係ないかもしれないが、この4カ国からの入国ではそれほど問題がないとの判断がなされているはずだ。

タイが最も低いグループに分類されることを願う。

空港検査の陽性率

今回の報道どおりに3グループごとに検疫緩和が実施されるとして、気になるのが陽性率とやらだ。
これは、空港検疫での陽性率をもとにするという。

現行の入国措置では、出発前72時間以内の検査陰性証明書と、日本到着空港での検査の両方が必須となっている。
日本人と外国人に関係なく全員検査だ。

日本の空港検疫における検査数と陽性数のデータは各滞在国ごとにわけて発表されている。

新型コロナウイルス感染症の検査実績について(空港検疫)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00201.html

最新の発表は5月6日で、これは3月27日から4月23日までの直近4週間のデータとなっている。

空港検疫所における滞在国・地域ごとの検査実績

細かすぎてかなり見づらい。

タイのデータを抜き出してみる。
陽性率は記載がないため、こちらで独自計算。

(4/17-4/23)
日本国籍者 総検体数1,503 陽性検体数20(陽性率1.33%)
外国籍者 総検体数1,160 陽性検体数15(陽性率1.29%)
合計:総検体数2,663 陽性検体数35 (陽性率1.31%)

参考として、タイからの到着者数は6,277人。このうち日本入国したのが2,663人。残りの3,614人は乗り継ぎ利用という計算となる。
タイから日本へのフライトは乗客の半数以上がアメリカなどへのトランジットだ。

他の国の検査陽性率を一部見ておく。

アメリカ
入国者9,325人 陽性者81人 陽性率0.86%

ベトナム
入国者8,894人 陽性者154人 陽性率1.73%

タイの陽性率は、アメリカよりも高く、ベトナムより低い。
他の国が気になる人は、自分で計算してみてほしい。

これは4月下旬のデータであり、本当の直近のものではない。

空港検疫での患者等の発生に関するデータは毎日最新のデータが更新されている。

5月分⇒https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/houdou_list_202205.html

アメリカでの行動歴がある入国者の陽性者が一番数が多い。
次にベトナムだろう。
ゴールデンウィーク帰国ラッシュ時はタイからの入国者にも多かったが、ゴールデンウィーク明けは減少傾向にある。
入国者の数が不明のため、空港検疫での陽性率は不明。
アメリカとベトナムから多いのは、単純に入国者が多いからとも言える。
ゴールデンウィーク帰国ラッシュでのタイも同様だ。

先日の報道では、各国の検査の精度や信頼性をもとに空港検査免除対象国を定めるとなっていた。

日本の空港検査での陽性率が高いということは、出発前検査での信頼性が低いという判断も成り立つ。
たとえばタイでPCR検査して陰性結果が出たから日本行きのフライトに搭乗可能となったが、日本到着時の検査では陽性。
これはタイのPCR検査の精度が低いせいだと言えなくもない。
もしくは出発72時間前に検査を受けた時点では本当に陰性だったとしても、搭乗までの3日間でタイ国内で新たに感染したとも言える。

日本の検査が間違っている可能性も当然あるわけで、実際のところはわからないにしても、日本側は空港検査での陽性率を重視している。

現行措置との比較

日本の水際対策の現行措置では、感染指定国か否か、ブースター接種済みであるか否か、この2つで入国後の隔離が異なる。計4種類だ。
空港検査は全員必須。

感染指定国は5月17日現時点では、エジプト、パキスタン、ブルガリア、南アフリカ共和国、ラオス、ロシア全土の6カ国のみ

感染指定国からの入国
・ブースター接種なし⇒検疫所指定施設での強制隔離3日間
・ブースター接種あり⇒自宅待機7日間(3日目に自主検査すれば以降の待機免除)

感染非指定国からの入国
・ブースター接種なし⇒自宅待機7日間(3日目に自主検査すれば以降の待機免除)
・ブースター接種あり⇒待機不要

今回の報道どおりに6月以降に水際対策が変更されるならば、以下のようになる。

最も低いグループ国からの入国
・ワクチン接種の有無にかかわらず、空港検査と自宅待機を免除

2番目に低いグループからの入国
・ブースター接種あり⇒空港検査と自宅待機を免除
・ブースター接種なし⇒(不明)検査と自宅待機3日間か?

最も高いグループからの入国
・現行措置継続(感染指定国と非指定国を分けるかは不明)

要は、ワクチンブースター接種済みであれば、1番目か2番目のグループからの入国では空港検査と自宅待機は一切不要ということだ。
タイが、1番目と2番目のグループに入ることはほぼ確実だと思う。
1か2のどちらになるにせよ、ブースター接種済みであれば日本入国時の検査も待機も不要になる。

なお、出国前の陰性証明書の撤廃に関する動きはまったく見られない。
陰性証明書はまだまだ続きそうだ。
もしタイへの旅行中に日本帰国のための検査で陽性となってしまえば帰国不可となる。陰性証明書を取得しないかぎり、日本行きのフライトには搭乗できない。

まとめ

日本の水際対策緩和に関する公式発表は5月20日にあるという話だ。正式発表を待つべき。
また、タイの規制緩和に関するCCSA本会議も5月20日に実施される。おそらく6月1日からの何らかの入国規制緩和が決定されるものとみられる。こちらも正式発表待ちだ。
タイはほぼ全面開国済みで、残る規制はタイランドパス登録義務だけといえる状況。
あとは日本側の大幅な水際対策措置緩和が必要。
5月20日の日本とタイの発表が待たれる。

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