日本のパスポートは世界最強と言われて久しい。
最新の世界パスポートランキングでも日本は1位を獲得。
現在はパンデミックにより事前の登録などが面倒なことが多いが、ビザに関しては不要な国が大半だ。日本のパスポートを持っているだけで簡単に世界各国に入国できる。
海外旅行旅行好きならば本当に日本のパスポートの強さは実感できよう。
パスポートは5年有効と10年有効があるが、面倒なのは更新時。申請と受け取りの2回もパスポートセンターへ出向く必要がある。
今年度からは更新はオンライン申請できるようになる。
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改正旅券法
4月20日の国会で改正旅券法が参議院で可決・成立した。
これにより、パスポート更新や新規発行がオンラインでもできるようになる。
システムの整備には時間がかかるため、順次オンライン申請は拡大していく予定。
まず、今年度末までには、パスポートの更新発行の申請がオンラインで可能となる。紛失の届け出も可能。
申請に関してはパスポートセンターへ出向く必要はない。
受け取りはこれまでどおり申請者本人がパスポートセンターへ出向く必要があるようだ。
また、パスポートは発行6ヶ月以内に申請者自らの受け取りが必要だが、申請者の帰国が困難な場合は期限延長を認めるとのこと。
オンライン申請の本人確認はマイナンバーカードの認証機能などを活用する予定。
発給手数料もクレジットカードで決済できるようにする。
パスポートの査証欄ページが残り少なくなった際には増補と呼ばれページ追加制度があったが、偽造リスクを避けるため、この制度は廃止となる。
そのかわりに、有効期限は元のパスポートと同じだが、通常よりも低額のパスポートを新たに発行する。
(パスポート番号が変わるかどうかは不明だが、新しく発行となっているため、おそらく別物に変わる。増補ならば問題なかったが、有効期限内のビザがあれば、新しいパスポートへの移行手続きが必要となるだろう。)
また、災害にあった人は発行手数料免除や減額措置が受けられるようにするという。
2024年度までには、パスポート新規申請に必要な戸籍謄抄本の添付を省略し、戸籍電子証明書を参照することによって、オンライン申請が可能となる予定。
パスポート新規申請の場合は現行システムがあと2年は続くことになるが、更新は今年度中にオンライン申請できるようになる。
交付はパスポートセンターでの対面受領となるとしても、申請がオンラインでできれば手間はかなり減る。
申請は平日のみのため、パスポート申請の際にはわざわざ平日午後の仕事を休んでパスポートセンターへ出向いた覚えがある。交付は日曜日もやっている。
世界最強のパスポート
イギリスのコンサルティング会社の調査によれば、2022年1月時点でも日本のパスポートは世界最強との結果となっている。
4年連続の首位だ。同率首位にシンガポールがいる。
ビザ免除措置あるいは到着ビザで入国できる数が192カ国。
むろん、現在は様々な渡航制限が掛けられているものの、基本的に日本のパスポートがあればビザ無しで入国できる国が圧倒的に多い。
タイへの入国も日本のパスポートではビザ免除だ。
こんなすごいパスポートを活用しない手はない。
が、残念ながら、日本のパスポート取得率が下がっており、2021年の取得率は20%を下回った。
外務省の統計では、令和3年末時点で有効なパスポート総数は、24,404,783冊。
⇒https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100303508.pdf
日本の総人口が1億2519万人(総務省2022年4月1日統計データ)なので、ざっくり計算すると、パスポート保有率は19.5%となる。
令和3年のパスポート発行数は628,228冊で、前年比53.1%減。
パンデミックの影響があまりにも大きいとはいえ、5人に1人しか世界最強のパスポートを持っていないのはあまりにももったいない話。
日本の開国は遅れに遅れているが、世界では開国が進んでいる。
外国人が観光目的で日本に入国することはできない。でも日本人が日本から海外へ観光へ出かけるのは問題ない。
隔離なしで入国できる国は増えている。
そろそろ最強のパスポートを持って海外へ行こう。
パスポート更新も簡単になる。
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