東南アジアは開国ラッシュが続く。
これまでトラベルレーン対象以外の国からの短期旅行を認めていなかったシンガポールが、すべての国からの旅行者受け入れ再開を発表した。
フィリピンとインドネシアでも開国の枠組みを広げる。
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シンガポールは4月1日開国
3月24日にシンガポール政府は、入国制限を大幅に緩和すると発表した。
4月1日より（正確には3月31日23時59分以降）、すべての国からのワクチン接種済み者は隔離を不要とする。
これまではワクチントラベルレーンの対象から外れていた日本からの短期旅行も可能となる。
一日あたりの入国者上限は設定しない。
4月1日からはワクチントラベルレーンを廃止する。
主な入国要件
・ワクチン接種証明書は必要
・ワクチン非接種者は隔離7日間
・タイランドパスのような事前の入国申請は不要（健康申告書は必要）
・出発前48時間以内の陰性証明書（PCR検査もしくは迅速抗原検査）は必要
・最低3万シンガポールドルをカバーする医療保険加入が必要
・シンガポール到着時の検査不要、隔離不要、在宅通知不要
日本人はビザ免除措置が受けられる。
つまり、ワクチン接種済みならば短期観光旅行が可能となる。
4月中旬まで状況を監視し、陰性証明書撤廃を検討するとのことだ。
なお、シンガポールでは国内規制措置も緩和。
屋外でのマスク着用義務はなくなり、任意での着用となる。
さらに、4月1日からは、シンガポールとマレーシアの陸路国境もオープン。ワクチン接種済みであれば、自家用車で国境を往来することができる。
事前申請、事前の陰性証明書、到着時検査、隔離は一切不要。
インドネシアは全国開放に
3月23日より空路入国者の隔離を撤廃するとの発表があった。
バリ島・バタム島・ビンタン島だけでなくインドネシア全国で適用。
主な入国要件
・出発前48時間以内のPCR検査陰性証明書
・ワクチン接種証明書
・到着時にPCR検査し、ホテルで待機して、陰性であれば自由に行動できる
・ワクチン非接種者は隔離5日間
バリ島到着ではアライバルビザ取得が可能だが、ジャカルタ到着の場合は事前ビザ取得が必要なようだ。
タイのTest&Goと同じく待機ホテルの事前予約が必要とのこと。
ビザをのぞけば、タイのTest&Goとほぼ同じシステムとなるようだ。
フィリピンは全世界に向けて開放へ
フィリピンでは2月10日一部の国に対して開国済みだったが、4月1日より全面開国することが発表された。
これまでは日本のようなビザ免除国からの旅行者に対して隔離なし入国を認めていたが、4月1日からはすべての国からの旅行者が対象となる（国によってはビザが必要）。
また事前の入国許可の取得が不要となる。
あとの条件は変わらないようだ。
・ワクチン接種証明書
・出発前48時間以内のRT-PCR検査陰性証明書もしくは24時間以内の抗原検査陰性証明書
・最低35,000ドルをカバーする医療保険加入
・到着時検査と隔離なし
（各国の正式な入国要件は各自でお調べのほどを）
タイの開国は遅れがち
東南アジアの開国状況はこちらにまとめてある。
関連記事：東南アジアの開国状況：各国の入国要件をタイと比較する（3月27日アップデート）
観光客の隔離なし入国制度を真っ先にスタートさせたタイだが、ここに来て、一気に遅れを取るようになった。
ベトナムとカンボジアはタイより緩い条件で開国済み。
後発のマレーシアとシンガポールに対しても4月1日以降はタイのほうが厳しい入国条件となってしまう。
フィリピンは4月1日に全世界へ向けて開放する。
インドネシアも4月1日開国だが、条件はタイのTest&Goと似たようなもの。
タイでは4月1日に事前の陰性証明書取得が不要となるが、緩和はそれだけ。
タイランドパスによる事前登録、到着初日のPCR検査とホテル待機、5日目のセルフATK検査など面倒な手続きは継続される。
4月1日以降、ラオスとミャンマーをのぞけば、東南アジアの開国状況では、タイとインドネシアが一番遅れてしまうことになる。
タイのさらなる入国規制措置は5月1日を予定しているという。
このままでは、ますます他の国と距離を離されてしまいそうだ。
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