フィリピンの規制が一段と解除されることになりそうだ。
フィリピン観光省より発表があり、屋内でのマスク着用義務を撤廃し、入国制限も緩和する。
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マスク着用義務解除へ
フィリピン政府が屋内でのマスク着用義務を撤廃する方針を発表した。大統領令が出されると正式決定となる。
屋外でのマスク着用義務は今年9月に解除済みだ。解除後、国内のどのエリアでも感染者の急増は見られなかった。
続いては屋内での着用義務もなくなる。
ただし、公共交通機関や病院内ではマスク着用のこと。また、ワクチン未接種者や高齢者や基礎疾患がある人は着用を強く推奨する。
フィリピンでのマスク着用義務はかなり厳しかった。
8月時点では、屋外の繁華街でもマスクを着用しないと、通りに入るのが制止されたほどだった。
9月には屋外でのマスク着用義務は解除となり、次は屋内でも解除となる。
ただ、具体的な開始日はまだはっきりしない。
参照:https://www.manilatimes.net/2022/10/26/news/marcos-oks-optional-use-of-masks-indoor/1863640
フィリピン入国制限緩和
屋内マスク着用義務解除とともに、入国制限の緩和の方針も発表された。
完全なワクチン接種を終えていない旅行者のPCR検査陰性証明書は不要とし、出発前24時間以内の抗原検査あるいは到着後の抗原検査のみとする。
現行の入国制限では、完全なワクチン接種を終えていない外国人は、出発前48時間以内のPCR検査もしくは24時間以内の抗原検査による陰性証明書の提示が必要だった。(3回目ブースター接種済みであれば陰性証明書は不要)
新しい入国措置では、PCR検査は不要となり、到着時の抗原検査でもよくなる。
また、11月1日より、すべての入国者に対して、出発前72時間以内のeARRIVAL CARDの記入が求めるとのことだ。
事前登録の質問項目を減らしてユーザーフレンドリーとする。
eARRIVAL CARDとは、以前のONE HEALTH PASSに変わる新しい登録システムだ。
関連記事:フィリピン入国のOne Health Passは、eARRIVAL CARDへ変更に
すでにeARRIVAL CARDに切り替わっている。
渡航情報や健康情報などを登録すると、最後にQRコードが発行され、フィリピン到着時の検疫ブースで提示すれば、スムーズに入国できる。
今回の観光省の声明によれば、eARRIVAL CARD登録は、搭乗のための条件として義務化されているわけではないとのこと。
ただ、実際にマニラ行きフライトに搭乗チェックインする際にはONE HEALTH PASS(現eARRIVAL CARD)のQRコードの提示を求められたが。
また、eARRIVAL CARDの登録ができなかった人のために、空港での特別レーンを設置するとのことだ。
(これは以前も同じ。マニラ空港ではQRコードがない人向けのレーンは設置されていた。)
観光省によれば、制限緩和により、外国人観光客や投資を受け入れる準備が整ったことを世界に示す。
これによりパンデミック中に被った損失を取り戻す機会を人々に与えるという。
なお、10月19日までにフィリピンを訪れた外国人観光客は177万人とのこと。
いよいよ、フィリピンも全面開国へ向かう。
ただ、タイやベトナムなどのように入国制限をすべて撤廃するわけではない。制限はまだまだ残る。
ワクチン接種証明書ないし陰性証明書(到着時取得可能)とeARRIVAL CARDの事前登録(到着時登録可能)が必要。
極端な話、到着時に抗原検査とeARRIVAL CARD登録をするつもりなら、一切に事前手続きも書類もなくフィリピン渡航は可能ということになる。
ただし、完全なワクチン接種を終えていない人が抗原検査証明書だけで隔離なし入国ができるかははっきりしない。
新しいフィリピン入国要件の詳細はまだ発表されていない。開始日も不明だ。
在フィリピン日本大使館や、在日フィリピン大使館の正式情報を待つこと。
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