2月1日にタイは再開国する。隔離無し入国制度のTest&Goが再開し、外国人観光客を制限付きながらも受け入れる。
Test&Goでは最低旅行日数の設定はない。
CCSAならびTATではTest&Goの短期滞在要件を発表。
日本では待期期間が短縮となった。
Test&Goを使えば、日本からタイへの短期旅行も可能となる。
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Test&Goにおける短期滞在ルール
新しいTest&Go制度では、タイ到着1日目と5日目のホテルとPCR検査の事前予約が必要となっている。
SHA++ホテルないしAQホテルというTest&Goで利用可能なホテルとPCR検査をセットで予約しないといけない。
それぞれの予約確認書をタイランドパス申請時にアップロードしないと、タイ入国許可が出ない。
検査を受けて結果が判明するまではホテルの部屋内で待機する。陰性であれば、ホテルを出て自由に旅行が可能だ。
では、タイ滞在日数が5日未満の短期旅行ならどうなるのか?
昨日のCCSA会見では、この疑問点について説明していた。
このような質問や疑問が多く寄せられているとのことだ。
タイ滞在が5泊未満の場合は、滞在5日目の事前ホテル予約ならびに2回目PCR検査の事前予約は不要。
タイランドパス申請時に、滞在5日目のホテル+PCR検査の予約確認書のかわりに、タイを出国する航空券をアップロードすればよい。
滞在期間が5日を超える場合は、5日目のホテル予約+2回目PCR検査が必要。1日目と別々のホテル、別々の県でもいい。
注意点として、昨年12月22日以前に申請して承認済みのタイランドパスをすでに持っている場合は2月以降もそのタイランドパスを使って入国できる。新たに取り直す必要はない。
この場合でも2回目のPCR検査は必要となるが、政府指定に病院で検査を受ける。費用はタイ政府が負担する。
TAT(タイ国政府観光庁)がアップデートした情報では、このように説明してある。
滞在期間が5泊未満の場合、もしくはタイからの出国予定日が5日目ないしそれ以前の場合は、2回目のPCR検査は要求されない。たとえば、タイに3日間滞在する予定であれば、2回目のPCR検査は不要だが、すぐさま他国へ出発する必要がある。ただし、別のPCR検査を受ける必要があるかどうかは、航空会社と最終目的地によって異なる。
⇒https://www.tatnews.org/2022/01/thailand-reopening-exemption-from-quarantine-test-go/
ここから解釈すると、たとえば2月1日にタイに入国して、2月5日に日本への帰国便に搭乗するならば、2回目のPCR検査は不要。つまり事前のホテル予約も不要となる。そのかわりに帰国フライトチケットをタイランドパス申請時に添付すればいいいことになる。
4泊5日までの日程であれば、5日目のホテルと2回目PCR検査は不要だ。
細かい疑問はある。
たとえば、滞在6日目の深夜0時過ぎのフライトならどうなるのか。2月1日に入国して、2月6日0時10分のフライト搭乗であれば、日付が変わってしまい、5泊6日の日程となる。
これでも5日目のホテル予約とPCR検査は必要なのか?
こういった微妙ながらも重要な事項は、タイランドパスを運用するタイ外務省や日本のタイ大使館に確認する必要がありそうだ。
実際にタイランドパスを申請してみて、却下されてから考え直しもいいだろうが。
Test&Goタイ入国では最低旅行期間の設定はない。
極端な話、1泊2日でもかまわない。
3泊4日なら、確実に5日目ホテルと2回目PCR検査の予約は不要だ。
もちろん、日本のパスポート保持者はタイ入国の際にビザ免除措置を受けることができる。ノービザでの観光目的の入国ができる。
Test&Goでは最低旅行期間もない。
よって、ルール上は、タイへの隔離無し短期旅行が可能となる。
タイ旅行のためのPCR検査回数
Test&Goでのタイへのド短期旅行ならタイ入国後のPCR検査は1回でいい。
ただし、Test&Goでの2回目PCR検査は不要でも、日本帰国時には出発72時間以内のPCR検査による陰性証明書取得が義務付けられているため、結局は、2回目のPCR検査は必要となってしまう。
Test&Go入国のタイでのPCR検査の結果を日本帰国時の陰性証明書に流用できるかは不明だ。
昨年11月に実際にTest&Goを使ってタイに入国した際、到着後のPCR検査の結果は、検査機関からPDFファイルで検査結果がホテルへ送られてきた。ホテルに送られてきたものを宿泊者が受け取るという形となる。
関連記事:タイ隔離免除入国実践レポート(3)バンコクのAQホテルで1泊隔離滞在と検査結果通知
この書式のままでは、日本政府が定める陰性証明書のフォーマットには合致しそうにない。
もし流用しようとするならば、病院に依頼して、追加料金を払い、日本のフォーマットに沿った形で改めて証明書を発行してもらう必要がありそうだ。
病院によっては可能かもしれないが、なんともいえない。病院への確認が必須となる。
もし不可の場合は、5泊以内の短期滞在でもタイ国内で2回のPCR検査が必要となる。
タイ入国には出発72時間以内のPCR検査陰性性が必要。
タイ到着後にもさらにPCR検査が求められる。
そして日本帰国時の陰性証明書が必要だ。
日本からタイへTest&Goを使って旅行して、また日本に帰国する場合の必要なPCR検査回数は以下のようになる。
タイ滞在期間5泊未満:日本出国前PCR検査1回+タイ滞在1日目PCR検査1回+帰国用PCR検査1回=計3回
タイ滞在期間5泊以上:日本出国前PCR検査1回+PCR検査2回+帰国用PCR検査1回=計4回
もしもTest&GoのPCR検査結果を日本帰国のための陰性証明書へ転用できれば、日程によっては検査回数を減らすことができる。
たとえば、2泊3日の旅程ならば、滞在1日目の検査だけでいいことになる。
6泊7日ならば、5日目の検査を日本帰国用PCR検査へ流用できる。
8泊を越えると、もうどうしようもないので、タイ滞在中の3回のPCR検査が必然となる。
すべて自費となるため、金銭的負担はかなり大きい。
タイへの短期旅行は実現可能だが、PCR検査だけを考えても、ハードルはかなり高いままだ。
日本の隔離期間短縮
タイへの隔離無し入国が実現しても、日本帰国時は隔離が待っている。
タイはオミクロン株指定となっており、タイからの日本への入国では、3日間の強制隔離が必要だ。
が、昨日、日本の水際対策が変更となり、待期期間が7日間に短縮された。
関連記事:日本帰国時の待期期間が7日間に短縮
これまでは10日間だったものが7日間となった。
タイからの日本帰国では引き続き3日間の強制隔離が必要だが、残り4日間は自宅待機でいい。
全体として7日間の待期期間となった。
(実際には、日本の待期期間のカウントは日本入国日の翌日からとなるため、8日間待機となるが。)
少し前まで待期期間は14日間だったわけだから半分に短縮されたことになる。
タイ側のTest&Go隔離無し入国制度と比較すればまだまだ厳しいが、それでも日本側も緩和してきている。
ようやく、一般的な会社勤めをしている人であっても、日本からタイへの短期旅行が現実味を帯びてきた。
かりに10日間の休暇が取れれば、タイに3日間、日本入国時の強制隔離3日間、自宅待機4日間という流れでタイ旅行が可能だ。
14日間の休暇であれば、タイに1週間滞在できる。
もろもろのリスクは高いし、PCR検査代など余計な出費もかかる。現状では日本帰国時に3日間強制隔離もある。
日本で強制隔離されてまで短期海外旅行する意味はあるのかとも思う人が大半だろうけど、2月1日よりルール上は日本からタイへの短期観光旅行は可能となる。
ゆくゆくは、Test&Goの2回目検査などの要件が緩和されるだろうし、日本側の強制隔離も撤廃されるに違いない。日本の待期期間がさらに短くなるかもしれない。
タイからの帰国時の強制隔離がなくなり、待期期間が3日間にでもなれば、タイ旅行はさらに現実味を増す。
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