今年2023年にタイを訪れる外国人観光客は2500万人になると予想されている。
また日本を訪れるタイ人が増加中だ。
タイではインバウンドもアウトバウンドも順調に回復している。
外国人旅行者がタイへ入国する際の入国料徴収は9月1日の予定。
ここに来て、タイ人がタイを出国する際には出国税を課すという話が出てきた。
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タイ入国税1000バーツ
タイが出国税が提案されている。
当初はそんな話はフェイクニュースだろうと思われていたが、実は本当。今月には公聴会が開催される。
タイ出国税は、タイ人とタイ在住外国人が対象となり、空路出国時に1,000バーツ、陸路・海路出国時には500バーツを支払うというものだ。
課税目的は、タイから海外へ旅行するタイ人が海外で多くの出費をするのを防ぐためとしている。政府の歳入を増やし、赤字貿易の削減に重点を置いているとのこと。
アウトバウンドで金を使うなら、その前に国内に金を落としていってくれということらしい。
これに対して、タイ旅行代理店協会は反発している。
現状では意味のないことだ。
タイの観光業はインバウンド収入が70%でアウトバウンド収入が30%であり、観光業にかぎれば貿易赤字とは無関係だ。
また、1,000バーツは現在の経済情勢では高すぎるとしている。
日本のように出国税を課す国もあるが、日本は1,000円(250バーツ)にすぎない。もしタイが出国税を1000バーツにするなら、日本の4倍の高さとなってしまう。
このような出国税は課すべきではないとタイ旅行代理店協会。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2564461/departure-tax-proposed
タイ入国料は外国人旅行者が対象となり、タイ人ならびにタイ在住外国人は対象外だ。
それとは逆に、タイ出国税は、タイ人ならびにタイ在住外国人が対象となる。
現状では、タイ出国税に関しては、まだ提案の初期段階にすぎない。
どうなるかはまったくわからない。
さすが空路出国1000バーツ、陸路出国で500バーツは高すぎる。
空路で出国のたびに4,000円が加わり、陸路でも2,000円だ。
陸路国境を頻繁に出入りしているタイ人は多い。そのたびに500バーツを払うなんて無理な話。
外国人旅行者にはタイ出国税は無関係だけれど、タイで働いていたり永住権を持つ外国人は徴収対象となるかもしれない。
これからの動向に注目。
タイ入国料500バーツ
Thailand Tourism Fee(TTF)と呼ばれるタイ観光入国料は、延期に次ぐ延期が繰り返されている。
最新の発表では、2023年9月1日に徴収開始予定ということだ。
これもまだ確定ではない。
タイ政府広報がこのようなインフォグラフィックで告知している。
TTFは2023年9月まで延期される
・料金
空路で到着する外国人旅行者300バーツ
陸路と海路で到着する外国人旅行者150バーツ
・TTFの目的
観光地の開発と維持
旅行者への医療保険の供給
・例外
タイ国籍者
タイ在住外国人
日帰り・トランジット乗客
2歳未満の子供
タイの労働許可証を持つ外国人
外交官と公的パスポートを持つ人
日帰り旅行者は、ボーダーパスと呼ばれる国境通過証で入国する人が含まれる。
タイ入国料の徴収対象は、あくまで外国人旅行者だ。
外国人であっても、タイ在住者は免除される。むろんタイ人も免除。
ただ、徴収方法に問題があって、延期されている状態だ。
空路入国では、航空券に切り込む形を目論んでいたが、航空会社が反対している。一律での徴収以外は認められないと航空会社は主張している。
航空券販売時に、タイ人ならびにタイ在住外国人と外国人旅行者で別々の請求額となるため、非常に面倒な作業となる。また公平性の観点からそのような販売方式はできないとのこと。
現在、タイ観光スポーツ省では徴収方法を再検討している。
はたして9月1日までに間に合うのかどうか。
もし、タイ入国料とタイ出国税の両方が正式決定となれば、以下のようになる。空路での出入国の場合。
外国人旅行者:タイ入国時300バーツ、タイ出国時0
タイ在住外国人:タイ入国時0、タイ出国時1,000バーツ
タイ人:タイ入国時0、タイ出国時1,000バーツ
なんだかタイ人の負担が大きいなあ。
あと、タイ在住外国人は、タイ入国の際には在住者として入国料を免除してもらい、タイ出国時には旅行者という体裁を取ればこれまた出国税が免除できそうな気がしないでもない。
タイ出国税はまだ提案段階で何も決まっていない。
タイ入国料自体は決定しているが、徴収方法と開始時期についてはまだ決まっていない。
正式決定と詳細を待とう。
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