現在、海外から日本へ帰国・入国する際には、最短でも10日間の待機が求められている。ワクチン接種証明書がなければ14日間となる。
この待機期間を短縮する方針を日本政府が打ち出した。
広告
自宅待機期間短縮へ
各報道によれば、日本政府は、ビジネス目的の入国者を対象に、10日間の待機期間を3日間に短縮する方針を固めたという。
ビジネス目的での海外出張から帰国する日本人にも待機期間短縮は適用される。
4日目以降は、検査で陰性確認のうえ、企業が責任を持ち、行動を管理することを条件に、公共交通機関の利用や会食などの外出が許可される。
また、外国人のビジネス目的の短期滞在者や留学生の入国を認める方針。受け入れ側位の企業や大学が行動を管理する。
外国人観光客の入国は認められない。
新しい入国措置は、早ければ11月8日から開始するとのことだ。
また、現在1日あたり3500人に制限している入国者上限を5000人に引き上げる。
待機期間短縮について
今回の発表は、ビジネス目的の入国にかぎるという。
日本人出張者も対象だが、海外在住の日本人が日本一時帰国の際に適用されるかは不明。責任を持つ企業がないと認められないかもしれない。
まずビジネス目的という制限をつけておき、問題なさそうなら段階的に枠を拡げていくという狙いがあるのかもしれない。
いずれはビジネス目的でない日本人帰国者にも適用されていくだろう。
待機期間短縮には、日本が認めるワクチンを完全に接種していることが条件となる。
現在わたしはタイから日本に帰国し、自宅待機期間中だ。
関連記事:タイから日本への帰国全行程。日本での検疫の様子もレポート。
日本到着時の空港でタイのワクチン接種証明書を提示すると、このようなスタンプが押された。
これが待機期間短縮が可能となるという証だ。
が、待機期間短縮のためには、さらに自主検査を受ける必要がある。費用は自己負担だ。
現行ルールならば、待機10日目に認可された検査機関(病院や検査センター)にて、PCR検査もしくは抗原定量検査を受けて、陰性結果を提出することで、11日目以降にようやく待機期間終了が認められるという仕組みになっている。
検査費用はピンきりで安いところなら3,000円、高いところは3万円以上。
正直、かなり面倒くさいシステムとなっている。
来週8日から開始予定の待機期間短縮であれば、待機3日目に検査を受けて、最短で4日目に待機期間終了となる。
待機期間3日で海外旅行の道がひらける
日本入国者の制限数も引き上げられるということなので、段階的に水際対策を緩和していくという方針なのは間違いないだろう。
一気に緩和すれば、一気に入国者が増えて、空港での検疫が追いつかなくなる。ボトルネックが発生し、手続きが終わるまで何時間もかかることになる。
まずはビジネス目的、次にそれ以外の日本人帰国者にも拡大適用していく。
一般日本人帰国者の自宅待機期間が3日となれば、海外旅行への道がひらけてくる。
タイは11月1日に開国しており、日本からワクチン接種済み旅行者は隔離免除で入国できる。
が、日本帰国時には10日間の自宅待機が必要で、一般的な会社員ではタイ短期旅行はまず無理だ。
待機期間が3日になれば、なんとかなるという人は多いかもしれない。
それが今年の12月になるのか、来年以降になるのかはわからない。
もう少し様子見が必要。
でも、タイ短期旅行が実現する日は確実に近づいてきている。
広告