日本帰国・入国の際に利用するVisit Japan Webのシステムが変更されるとデジタル庁より正式に発表された。
変更となるのは、2024年1月25日より。
厳密には、2024年1月25日午前3時以降に入国・帰国する人が対象となる。
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Visit Japan Webのシステム変更
Visit Japan Webのメイン画面に変更のお知らせが表示されるようになっている。
詳細を見るとこんな感じだ。
変更点は、入国審査と税関申告の二次元コードを統一化すること。
現行システムでは別々になっている入国審査と税関申告の二次元コードが一つになる。
外国人の手続きでは、「外国人入国記録」と「携行品・別送品申告」の2つのメニューが「入国審査および税関申告」というメニュー表示に変わる。
システム変更となる2024年1月25日午前3時以降に日本へ入国・帰国する場合は、変更前の二次元コードが利用できなくなるため、システム変更後に二次元コードを表示させて、手続きする必要あり。
変更前に入国する外国人は、従来どおりに、入国審査と税関申告の両方を登録すること。
詳細⇒https://vjw-lp.digital.go.jp/ja/notice240112/
補足解説
以上がデジタル庁よりの発表だけど、はじめての人には何が何やらわからない内容かもしれない。
少し補足しておく。
Visit Japan Webは、外国人の日本入国手続きならびに、外国人および日本人の税関申告を事前に登録できてるというものだ。
日本入国・帰国にあたり登録が絶対必須なわけではないが、Visit Japan Webに登録しておくことで手続きがスムーズに進む。
日本人帰国者は、Visit Japan Webの入国審査はもともと不要だ。日本人に関係があるのは、税関申告のみだ。
(現在の登録画面)
日本人は、外国人入国記録の欄は対象外となっていて、登録できるのは税関申告のみ。
1月25日から変更になるのは、外国人入国記録と税関申告が統一化されるというもの。
変更前と変更後
「入国審査の準備」と「税関申告の準備」の2つある項目が、「入国審査及び税関申告」に統一される。
日本人に関係があるのは、「入国審査及び税関申告」の中の税関申告のみ。
税関申告自体はこれまで通りのため、システムが変更されても、日本人帰国者には特に関係がない。
外国人には、これまで2つのQRコードの発行が必要だったものが、1つQRコードで済むようになり、手間が軽減される。
日本人にはほぼ無関係な変更ではある。
ただし、1月25日午前3時以降に日本に帰国する場合は、それ以前に登録した税関申告のQRコードが使えなくなるため、新たにQRコードを発行する必要あり。
システム変更直後に帰国するスケジュールだと、どのタイミングで新しい方式で登録できるようになるのかははっきりしない。
たとえば、1月24日午後11時にバンコクを出発するフライトだと、日本帰国は1月25日午前7時くらいになるかと思うが、これだとシステム変更のタイミングは飛行機の中にいるので、事前登録のしようがない。
日本到着後にあらためてVisit Japan Webを立ち上げて、税関申告登録をするしかなさそう。
税関申告だけなら、バゲージクレームへ向けて歩いている最中にでも簡単に登録できてしまうけれど。
どのみち日本人に関係するのは税関申告だけだ。Visit Japan Webで税関電子申告しておかなくても、従来の紙の税関申告書を使えばまったく問題ない。微妙なタイミングで帰国予定の人はあまり深く考えなくてもいいかも。
1月25日午前3時以降に日本へ向けたフライトが出発するのならば、出発前にVisit Japan Webの税関申告を済ませておけばいいだろう。
QRコードはスクリーンショットでも大丈夫だ。
QRコードがあれば、税関に設置された端末にパスポートとQRコードを登録して、その後に税関自動ゲートを通過することができる。
まとめ
システム変更によって、外国人にとってはVisit Japan Webの利便性がアップする。
日本人帰国者にとってはほぼ影響なし。これまでどおりに税関電子申告を利用するのみだ。
Visit Japan Webは面倒くさいしよくわからないという人は、Visit Japan Webのことも税関電子申告のことも完全スルーで問題なし。
ちょっとでも早く税関を通過したいと考えている人はVisit Japan Webと税関電子申告の登録を推奨。
もし日本へ入国する外国人の知り合いがいれば、Visit Japan Webに事前登録しておくことを勧めてあげましょう。
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