10月1日のタイ5県開放計画は混乱の真っ只中にあり、まだ正式には何も決定していない。
バンコク、パタヤ、ホアヒン、チャアム、チェンマイでワクチン接種済み外国人観光客を受け入れるという計画だ。
今週のCCSA会議にて検討され、何かしらの決定が下されるものとみられる。
開放予定の5県のひとつがプラチュワップキーリーカン県で、ホアヒンエリア限定で外国人観光客に向けて開放する計画となっている。
プロジェクト名は、ホアヒンリチャージ。
隣接しているペッチャブリ県のチャアムも同時開放予定。
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ホアヒン開放計画の詳細
10月1日に予定されているホアヒン開放計画は、バンコク、パタヤ、チェンマイ、チャアムと合わせて、今週23日に開催するCCSA会議に正式に提案される。
会議では、ホアヒンとプラチュワップキーリーカン県全体、隣接するチャアムとペッチャブリ県全体でワクチン接種が十分に行われているかどうかも決定されるという。
プラチュワップキーリーカン県の総人口のうち40%が1回目のワクチン接種済み。完全なワクチン接種を受けたのは26%にすぎない。
しかし、ホアヒンにかぎると、人口の80%が9月末までに完全にワクチン接種を終えると予想されている。
ペッチャブリ県でも同様で、県の総人口の47%が1回目のワクチン接種済みで、完全なワクチン接種を受けたのは27%。
プラチュワップキーリーカン県では追加のワクチン接種割り当て21万回分を要求している。
ホアヒン開放の提案が承認されれば、ワクチン接種済みの外国人観光客は隔離無しでホアヒンに滞在できるようになる。
TAT(タイ国政府観光庁)のプラチュワップキーリーカン県観光局長によれば、10月1日からのホアヒンを訪れる外国人観光客への措置は以下のようになるという。
・COE(タイ入国許可証)取得
・出発前72時間以内の陰性証明書
・ワクチン接種証明書
・スワンナプーム空港到着後、ホアヒンのホテル到着後のPCR検査
・検査結果が判明するまでホテルで3時間待機
・陰性判明後はホテルを出て自由に行動できる。ただし滞在できるのはホアヒン市とノンケー地区内にかぎる。
・滞在7日目と13日目にPCR検査を実施し、13日目の検査で陰性ならば、タイ国内を自由に旅行できるようになる(滞在15日目以降)
参照:https://www.huahintoday.com/hua-hin-news/ccsa-to-rule-on-hua-hins-reopening-plan-on-sept-23/
隔離無し入国について
報道を少し補足。
既発のプーケットサンドボックスと同様の措置が取られるならば、COE取得には、10万ドル以上をカバーする医療保険、往復航空券、支払い済みのホテル予約、滞在期間中のPCR検査予約なども必要となるはずだ。
正式なCOE発行要件はまだ決定していない。
タイ入国後の最初のPCR検査をどこで実施するかははっきりしない。スワンナプーム空港で実施するのか、ホアヒンのホテルで検査するのか。いずれにせよ、検査結果が判明するまでは、ホテルから外に出ることはできない。(部屋内で待機となるのか、ホテル敷地内で待機するのかは不明)
空港からホアヒンへはSHA+認定業者による車での移動となる。途中寄り道は不可でホテル直行に。
宿泊できるホテルは、SHA+認定ホテルのみとなるはずだ。
最初の検査で陰性ならばホテルを出て自由に行動できるようになるのは、プーケットサンドボックスと同じ方式だ。
プーケットサンドボックスの場合はプーケット島内全体で移動自由。ホアヒンリチャージでは、ホアヒンとノンケー地区の範囲内で移動自由となる予定。
14日間の滞在中に3回の検査を受け、最後の検査でも陰性であれば、15日目からはタイ国内はどこでも自由に移動できるようになる。これはプーケットサンドボックスでもサムイプラスでもサンドボックス7+7エクステンションでも同じルール。
ただ、10月以降の開国計画ではどのようなルールになるかはまだ正式決定していない。
ホアヒン開放計画がこのままの形でCCSAで承認されれば、プーケットサンドボックスと同じく、隔離無しタイ入国が実現する。
出発前の準備のハードルは高いし、国内自由移動化までには14日間滞在義務がある。
隔離無し入国が認められるようになっても、以前のような自由旅行にはほど遠い内容だ。
とはいえ、陸地での開放は初めてとなる。
プーケットとサムイは島。クラビとパンガーでも陸地エリアを開放しているが、これはサンドボックス7+7エクステンションを利用してのもの。最初にプーケットに7日間滞在した後にクラビとパンガーへ移動できる。
ホアヒンリチャージでは入国後の最初の検査で陰性ならば、いきなり行動自由化が認められる。
23日のCCSA会議でどのような結論が出るのか。
風向きとしてはかなり厳しいような雰囲気だが、ホアヒンの隔離無し入国が認められればタイ観光旅行はまた1歩前進する。
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