2025年3月現在、タイにビザ免除措置で入国した場合の有効滞在期間は60日となっている。日本はビザ免除対象国なので、日本人が観光目的でタイに入国すれば、60日滞在可能なスタンプが押される。
もともとは滞在期間30日だったところ、観光経済刺激策として2024年7月より、60日に延長された経緯がある。
が、どうやら雲行きが怪しくなってきた。
60日の滞在期間を30日に短縮しようと話がほぼ決まりかけている状況だ。
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タイノービザ滞在期間短縮へ
報道によれば、滞在期間問題は過去数週に渡って各機関において話し合われており、滞在期間の30日への短縮は全員が原則的に合意されたということだ。
ただ、規則変更の正式決定の前に詳細が議論される予定とのこと。
滞在期間の延長による弊害が観光事業者から多く出されている。
タイ国内で不法に働いたり事業を営む外国人が増加している。
プーケット、チェンマイ、パタヤ、フアヒン、サムイ島、バンコクなど人気観光地では違法行為が多く、当局が捜査にあたっている。
また、不法に貸し出すコンドミニアムの増加の一因も滞在期間延長にあると考えられる。
参照:https://www.bangkokpost.com/business/general/2981803/visa-free-stay-in-thailand-to-be-cut-to-30-days
報道の概要は以上。
ここ2ヶ月ほど、不法滞在や不法労働で摘発される外国人やタイの事業者が続出している。
違法ガイド、違法民泊、違法オンラインカジノなどなど。
決定的になったのは、やはりタイと国境を接するミャンマーでの特殊詐欺事件だろう。
特に若い中国人俳優がタイからミャンマーへと誘拐されて、無理やり詐欺に加担させられていたという事件が大きい。
それからは毎日のように大量の外国人がミャンマーからタイ側へ救出されている。
騙されて連れて行かれた人も詐欺グループも、タイに入国してから、ミャンマーに潜入するルートを取っている。
最近逮捕された日本人もタイを拠点としてミャンマーやカンボジアへ頻繁に出入りしていたとのこと。
タイのノービザルールを悪用して、犯罪行為に走っていたということになる。
大きな詐欺グループだけでなく、一般旅行者によるトラブルも多い。
パーイやプーケットでは不良外国人による狼藉事件が多発しているとのこと。
旅行事業者の話では、ノービザ滞在滞在期間60日への延長は、質の低い旅行者を多く招き入れただけに過ぎないともいう。
まとめ
観光経済刺激策として導入したノービザ滞在期間延長だが、結局は別の問題を産むことなった。
ノービザ滞在期間の30日への短縮はまだ正式決定はしていない。実施するとしても、開始時期は不明だ。
昨年7月の延長開始時期も現場では混乱していた。
本当に短縮するとすれば、どれだけ早くとも4月から。おそらくは5月以降になるのではないか。現時点ではわからない。
この先、ノービザ滞在60日間の計算でタイ中長期滞在を計画していた人は、場合によっては計画変更を余儀なくされるかも。
まずは正式発表を待とう。
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