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タイ入国情報

タイの新ビザ制度は正式開始、5年有効のDTVも申請はじまる

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いろいろと情報が錯綜し、一部で混乱を招いたタイの新しいビザ制度は、官報掲載をもって正式決定となった。
日本人のタイ入国で60日のスタンプを押されたという報告が上がるようになった。
7月15日のうちに間違いなく開始となった。
新しいデスティネーションタイランドビザの受け付けも7月15日より開始されている。

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タイの新しいビザ制度

タイ政府からの説明では、7月15日の夜に首相が承認した上で官報に掲載され、即時施行となったそうだ。
予定されていた開始日は7月15日で、たしかにその日のうちに発効とはなったが、実際に開始されたのは午後遅くなってからとみられる。
具体的に何時何分から開始されたかはわからないが、SNSでの報告を見ると、日が暮れてからの時間帯では60日のスタンプを押されたケースが多いよう気がする。
また空港や陸路の国境検問所によって判断が異なっていた可能性もある。
周知徹底されることで、すべての国境検問所で新しいビザ制度による入国が認められるはずだ。

官報入りして正式に始まったのは4つの新しいビザ制度。

・ビザ免除対象国が93カ国に拡大され、滞在期間は60日に延長する。
・到着ビザ対象国が31カ国に拡大される。滞在期間は15日のまま。
・NON-ED PLUS VISAの開始。外国人留学生は大学卒業後も1年間はそのままタイに滞在できる。
・Destination Thailand Visaの開始。ノマドワーカーなどを対象に5年間有効のビザを発給する。

日本からタイ入国の滞在期間

日本はもともとビザ免除対象国で、これまでのノービザ入国滞在期限は30日だったが、7月15日以降の入国では60日となる。
すでに入国済みで30日のスタンプが押されている人は、当然30日のままだ。
7月15日の昼間に入国して30日のスタンプ、夜に入国して60日のスタンプ。なんだか理不尽な気もするが、それがタイスタイルというもの。

タイ国内のイミグレーションにて滞在延長手続きが可能で、延長期間は従来どおり30日間。
今回の新制度で60日のスタンプをもらえた人は、30日の滞在延長手続きをすることで、最長90日間滞在できることになる。
(厳密には2回目の滞在延長手続きもできるが、期間は7日間のみ。あくまで臨時的な措置なので、ここでは考えない。)

なお、観光ビザは従来のまま継続する。観光ビザでの滞在期間は最長60日だ。ノービザ入国と同じ期間となる。よって、ビザ免除対象国からの入国ではわざわざ観光ビザを取得しておく必要はほぼない。
むろん、ビザ免除や到着ビザの対象ではない国からタイに入国するには、観光ビザが引き続き必要だ。観光ビザはそういった国の人向けだ。日本人はほぼ関係なくなった。

デスティネーションタイランドビザ申請開始

今回の新しいビザ制度のもう一つの目玉といえるのが、DTVだ。
Destination Thailand Visa、略してDTV。

概要はすでに発表されていた。

デスティネーションタイランドビザ(DTV)

申請先:
・ RTE / RTCG
・Thai e-Visa(www.thaievisa.go.th)

対象となる外国人:
1. デジタルノマド/リモートワーカー/フリーランサー
2. 以下のような活動への参加者
• ムエタイコース
• タイ料理クラス
• スポーツトレーニング
• 医療
• セミナー
• 音楽フェスティバル
3. DTV保有者の配偶者および扶養している子供

必要書類:
1. パスポートまたは渡航書類
2. 写真
3. 現在居住地を示す書類
4. 財務証拠: 50万バーツ以上の額面。例:銀行取引明細書、給与
明細、スポンサーレター

5. 訪問の目的
a.ワーケーション: 自国での雇用契約書または雇用証明
書、またはデジタルノマド、リモートワーカー、外国
人タレント、またはフリーランサーのステータスを示す
職業ポートフォリオ
b.タイのソフトパワー: 活動参加確認の証明書または病院/医療センターからのアポイントメントレター
c.配偶者: DTVビザ保有者との関係の証明(例:結婚証明書/出生証明書/養子縁組証明書のコピー)

ビザ手数料:10,000バーツ
ビザの有効期限:5年間、マルチプルエントリー
滞在期間:入国あたり180日間
滞在延長(タイのイミグレーション局を通じて):入国あたり1回のみ180日を超えない範囲で延長できる。
180日+180日の最大期間滞在後は一度タイを出国して、DTVビザの有効期間内にタイに再入国する必要がある。

このDTVは官報掲載により、即時施行となった。つまり、DTVの申請が始まったわけだ。

ビエンチャンのタイ大使館からは新しいビザ申請手続きと料金について発表があった。
2024年7月15日付けでビザ申請料金を改定する。ビエンチャンのタイ大使館領事部およびサワンナケートのタイ領事館で適用。

観光ビザは従来どおりだ。シングルエントリーなら1,000バーツ。
そして、Destination Thailand Visa(DTV)が追加されている。
ビザ有効期間5年、マルチプルエントリー、入国ごとの滞在期限180日、ビザ代10,000バーツ。
官報掲載によりビエンチャンの大使館は即日対応し、DTVも申請開始となったわけだ。

在ビエンチャンタイ大使館のホームページでは、DTVについて補足説明がある。

必要書類について
・代理店/学校/会社の書類のコピーには、権限のある人物の署名と会社の印章が必要
・担当官は、必要に応じて追加の書類の提示を求めたり、申請者との面談を要求することがある

ビザ料金は10,000バーツで、タイバーツの現金のみ。返金不可。

タイ語もしくは英語以外の言語で書かれた書類は、タイ語もしくは英語に翻訳し、外交/領事館で公証する必要がある。

詳細⇒https://vientiane.thaiembassy.org/en/page/destination-thailand-visa-dtv?menu=6694973d6c6e326e3201e553

DTVは、タイ国内での申請は不可となっている。
申請はタイ国外にあるタイ大使館/領事館で行う。もしくは一部の国と都市にかぎるが、Thai e Visaでも可能とのことだ。

現時点では、在東京タイ王国大使館のホームページでは、新しいビザ制度についての発表はない。
DTVの申請についても不明だ。

基本的な書類はビエンチャンの大使館と同じになるはずだが、日本のタイ大使館/領事館でのビザ申請は追加書類が多く必要で、とかくハードルが高いと言われる。

始まったばかりなので、実際にDTVを取得したという報告は当然ながらまだない。
必要書類を見るかぎりでは、けっこう取得は面倒くさそうだ。

でも、取得できればかなりの便利なもの。

1万バーツで5年有効のマルチプルエントリービザが手に入るのはすごいこと。
1回の入国で180日滞在できて、延長手続きすればさらに180日滞在できて、合計360日だ。
一度タイを出国して、またタイに戻ってくればそこから新たに180日滞在できるようになる。
こんなビザいいのかというレベル。

気になる人は、ビエンチャンのタイ領事部にて、取得を目指してほしい。

なお、ビエンチャンでもサワンナケートでも、ビザの申請から取得までは最低3営業日は必要となっている。
たとえば、月曜日に観光ビザを申請すると、ビザの受け取りは、2営業日後の水曜日の午後となる。
金曜日に申請すると、受け取りは翌週火曜日の午後になるわけだ。
ビエンチャンのタイ領事部ではビザ申請は事前のネット予約が必須だ。

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