ここ数日、パタヤ在住外国人の間で話題になっているのが、タヒチアンクイーンの閉店だ。
地元英字紙がこぞって取り上げているので知っている人も多いだろう。
一時的なクローズではなくて、経営継続を断念したということだ。完全閉店ということになる。
在住ファランにとっては特別な思いがあるようだ。
さよならTQ。
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Tahitian Queen閉店
最新のタヒチアンクイーンの様子だ。昨日撮影してきた。
看板も入口もそのままの状態で残されている。
が、ふたたび明かりが灯ることはない。
創業は1978年。
現存するパタヤ最古のゴーゴーだ。
その42年にわたる歴史についに終止符が打たれた。
やさぐれた雰囲気ながらも、古き良きアメリカの香りをたたえたバーだった。
ビーチロード沿いにあって、昼間から営業しているのもよかった。
常連ファランに愛された店であると同時に、日本人ファンもひそかに多かった。
タヒチアンクイーンは、昨年のロックダウン解除後の7月に真っ先に再開を果たしたバーの一つだ。
わたしも入店したが、ファランたちでそこそこに盛り上がっていた。日本人もいた。
それから6ヶ月、ビーチロード界隈の店の中では、もっともマシな客入りだったとされる。
家賃は半額に減免してもらい、給料の半減措置をスタッフたちは受け入れてくれたそうだ。
それでも経営は毎月赤字。
そんなおり、新たなロックダウンである。
これにとどめを刺され、ついには経営を断念。
閉店したのは12月29日の夜だという。
たまたまわたしも通りかかったが、店の前では多くのスタッフが集まっていた。
翌30日にも何人かのスタッフが集まっているのを目撃した。
でももう店が開くことはない。
42年。
一つの歴史が終わり、伝説だけが残った。
個人的にはタヒチアンクイーンには特に思い入れはなが、歴史の終わりを目にするのは悲しいこと。
あのタヒチアンクイーンですら、生き残ることができない。
今回のロックダウンが長引けば、どれだけのバーが永遠に姿を消すことになるのだろうか。
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