7月1日からタイのナイトライフ施設は再開されることになる。
内閣による正式承認が必要だが、再開はほぼ決定的。
あと一週間弱だ。
では、パタヤの現在の夜に変化はあるのか。
昨晩、パタヤの夜を見て回ってきた。
目次
パタヤの夜の現状
時刻は夜10時。
本来のパタヤなら、ちょうど盛り上がっていく時間帯だ。
6月15日からレストランのアルコール提供が可能となっている。
一部のバーは、食事提供メインの業態に変えて、営業しているところもある。
関連記事:パタヤの夜の現状。バービアはレストランへ衣替えして生き残りをはかる。
とはいえ数は少ない。
ソイブッカオ界隈に少々といったところ。
今のバービア群や繁華街がどうなっているのか。
実際に様子を見てきた。
なお、夜10時台のパタヤビーチとビーチロードはこのような感じだ。
交通量は少なく、ビーチ沿いにはほとんど人がない。
ウォーキングストリート
正面ゲート手前側にあるバービア群はトタン板で封鎖されている。
暗い空に向かって犬が吠える。
そういえば、この3ヶ月というもの、夜は犬だけが元気だった。
邪魔な車や人間が消えて、夜は犬たちのものとなった。
特に夜間外出禁止令施行中は、街中で聞こえるものといえば、犬の鳴き声だけであった。
各道路では犬の大運動会が夜な夜な開かれていた。
そのせいか、夜間外出禁止令の解除された現在でも、道路に飛び出してくる犬や、平気で道路の真ん中で眠りこける犬が多い。暗い中バイクで走っているとかなりびっくりする。危ない。
さて、本来なら人間どもの欲望と愛欲と食欲とで充溢しているはずの夜10時のウォーキングストリート。
が、現在はこうなっている。
単なる廃墟&ゴーストタウン写真集となってしまう。
ソイダイアモンド
ソイ15
ソイの間にある屋台群も壊滅。
ソイ14とソイ15が交わる付近も何もやってない。
セカンドロードに出ても無人。
ジョムティエンビーチ行きソンテウは一台だけ待機。むろん客はいない。
セカンドロード交差点も無人。
ソンテウすら止まっていない。
これが現在のウォーキングストリートだ。
そして、この状態がもう3ヶ月以上も続いているのだ。
はたして本当に来週から復活できるのだろうか。
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ソイLKメトロ
昼間のソイブッカオは日常を取り戻している。
多くのレストランや営業再開して、人の往来も多い。
が、夜の通りであるソイLKメトロはひどいもの。
夜はあまりにも暗い。
キルケニーなどごく一部のレストランがオープンしているだけ。
ウォーキングストリートも暗いが、LKメトロはもっと暗い。
ソイ7
パタヤを代表するバービアだが、完全にシャットダウン。
レストランの類もまったく営業していない。
ソイ8は、セイラーバーレストランのみ営業。
Rコンバービア群
ソイブッカオのカシコン銀行横から入ったところにあるバービア群。ツリータウンバービアとも言える。
当然すべてクローズ。
なお、カシコン銀行横のおいしいクイティアオ屋台は営業。
ソイメイドインタイランド
Rコンをまっすぐ進むとソイメイドインタイランドバービア群。
すべてクローズ。
ソイニュープラザ
完全クローズ。
セカンドロード沿いにあるレストランは夜でも営業。
でもいつ見ても客は少ない。
ソイチャイヤプーン
マッサージ屋がぽつぽつと営業している程度。それでも人の動きがあるし、店先で飲んでいる人も多いので、そこまで暗さは感じない。もともと魔境だし。
でも今ではウォーキングストリートやLKメトロのほうがよっぽど暗黒街である。
ツリータウン前は無人化
暗闇に包まれたパタヤ中心部で、唯一灯りが灯り人が集まっていたのがツリータウン前だった。
連夜パーティのごときにぎわいを見せていた。
関連記事:ソイブッカオ TREE TOWN前は連夜のパーティ。これぞパタヤ。
が、ここ最近、警察の目が厳しくなってきた。
今さらかよとも思うが、頻繁にパトロールが行われるようになった。
さすがにあまりにも人が集まりすぎたようだ。
しかもファランもタイ人もマスクをせず、ビールを片手に濃厚接触のオンパレード。
これでは手入れを受けて当然といえる。
営業再開したレストランもアルコール提供がメインのパブとみなされ閉店させられている。
6月24日夜11時頃にも警察がツリータウンへ出動。
逮捕などはなかったようだが、集まった人たちは解散させられたもよう。
昨晩10時頃、ツリータウン前へ。
誰もいない。
あれだけ混雑していたツリータウン前から人が消えている。
逆に驚かされた。
少しすると警察のパトカーが到着して、ツリータウン前の路上に駐車。
警察官が周囲を見張っている。
これではパーティなど不可能だ。
異常な盛り上がりを見せていたツリータウン前だったが、これにて終幕。
警察の姿が見えないタイミングでは、いくらか人は集まるかもしれないが、もうあのカオスぶりは戻ってこないかと思う。
あと一週間もしないうちに、バーは正式に再開できる。
ツリータウン前はもう必要なくなるだろう。
でも、ツリータウン前の雰囲気自体はおもしろかった。
どこにも行くあてがない人たちが自然と集まってきたという感じで、いつの間にか大パーティ会場へ。
自然発生的一大出会い会場でもあった。
感染拡大のおそれがなくなり、非常事態宣言が解除され、集会が許されるようになったら、青空飲み屋パーティ会場として復活するかもしれない。
店へのドリンク代もバーファインも不要。
新しいパタヤの夜のスタイルとなる可能性あり。
パタヤのナイトライフ再開はかなうのか?
ウォーキングストリートは廃墟のまま。他のバービア群も同様。
どんどんと朽ち果てていく。
あと一週間だ。一週間で再開できる。
でも実際に再開するかは、はなはだ不透明。
再開許可が出ても、厳しいルールも付いてくる。
客は1グループ5人まで、隣のテーブルとは2メートル離すこと、ステージと客席の間には仕切り、スタッフは全員マスクないしフェイスシールド着用、スタッフと客の同席不可、踊りと歌は禁止、すべての客は入店時にQRコードでチェックイン登録すること、などなど。
まだルールが完全に決まったわけではないが、夜の店としては致命的な条件ばかり。
がんじがらめの状態でどうやって営業しろというのか。
そして、肝心の外国人観光客がタイに来られない。
ウォーキングストリート、ビーチロード、セカンドロード界隈のツーリストエリアは、昼間でも多くの店が閉まったまま。
レストランや土産物屋を再開しても客が来ないからだ。
夜の店も同様だろう。
厳しいルールと観光客不在。強烈なダブルパンチ。
在住外国人常連客を抱える一部の店はやっていけると思う。
でも観光客相手の店はまず無理だと思う。
まあ、それでもパタヤの夜に灯りが戻ってくるのは間違いないだろう。
全盛期には遠く及ばないにしても、現在の暗闇よりはましというもの。
これ以上のゴーストタウン状態継続は勘弁してほしい。
まずは最初に火を付けて、暗闇に灯りをともすのが大事だ。
次第に灯りは広がっていくはず。
そう信じるしかない。
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