昨日11月3日はタイのお祭り、ロイクラトンだった。
例年より早めの開催。
英語表記は、Loy Krathongとすることが多い。
カタカナ表記は、ロイクラトン、ロイクラトーン、ロイカトン、ロイカトーンなどいろいろ。
タイ人同士の会話での発音は「ロイカトン」と聞こえるが、外国人に向けて丁寧に「ロイクラトーン」と発音するタイ人もいる。
ロイが流す、クラトンが灯籠。
つまりは灯篭流しです。
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パタヤビーチのロイクラトン
日本と同じで、通常は川で行うもの。
が、パタヤ中心部には、川がない。
よって、海で流す。つまりはパタヤビーチがパタヤでのロイクラトン会場となる。
ナックルアではコンサート会場を設けたロイクラトンフェスティバルが開催されるようだけれど、一般的な旅行者にとっては、ロイクラトン会場=パタヤビーチだ。
パタヤのことを知らない田舎から出てきたばかりのタイ人に、そのことを告げると、かなり驚いた表情をするからおもしろい。
とりわけ海のないイサーン人にとっては、よほど珍しいことのようだ。ま、やっぱり、川でやるもんだよねえ、普通。
個人的には数年ぶりのパタヤのロイクラトン。
ちょっと楽しみだった。
LKメトロ
午後9時頃、LKメトロに寄り道してみると、L字コーナーの角付近に特設ステージが組まれてコンサート開催中。バイクでの通り抜けは不可となっていた。
午後9時半、パタヤビーチへ。
すでに人でいっぱい。ビーチロードも渋滞だ。
ビーチの遊歩道には、クラトン売り露店がずらりと並ぶ。
小さなものが50バーツ、豪華なものは100バーツ以上。
よりどりみどり。
ビーチもおおにぎわい。
イベント開催時は、夜でもビーチチェアが解禁となる。
むろん有料だが、寝転がりながら気軽にロイクラトン見物ができる。ドリンク類のオーダーも可能。
さて、海での灯篭流し。
まずは、灯籠をかざしてお祈り。
それから、おもむろに海の中へじゃぶじゃぶと。
波打ち際でクラトンを流そうとしても、すぐに戻ってきてしまう。
きちんと流そうとすると、ある程度沖方面へ進む必要があるのだ。
下半身ずぶ濡れ必至なのが、海でのロイクラトンだ。
中には上半身までずっぽり海に入る熱心な人もいる。
とはいえ、そこはカネで何でも解決できるアメージングタイランド。
お小遣いほしさの灯篭流し代行小僧を利用しましょう。お祈りをすませたクラトンを小僧に託すと、かわりに流しに行ってくれます。
また、クラトンの中にはお布施としていくらかの札を入れておく人もいるのだが、悪たれ小僧は海に浮かんだクラトンの中からお金だけを抜くやつもいますな。不逞だなあ。バチが当たるぞ。
ロイクラトンは灯篭流しがメインだけど、コムローイと呼ばれる紙製の熱気球も名物。
火をつけた熱気球が一斉に舞い上がる光景は見ものである。
(参考画像)
パタヤでも数年前まではあちこちで上がっていた。
(数年前のパタヤビーチの様子)
が、現在のパタヤでは、コムローイは禁止となっている。
国王崩御にともなう自粛ではなくて、どうやら、民家や空き地などに落ちると火事を起こす危険性が高いからと禁止となったようだ。
どうせ誰かしら禁を破ってコムローイを上げるものだと思っていたが、わたしが見た限りでは、きちんと守られていた。
たしかに、危ないからなあ、あれ。
チェンマイやスコータイではまだコムローイをやっているようだが。
コムローイが禁止となり、少しさびしくなったが、それでも夜のビーチでみんなが幸せを願う姿はいいもんです。砂浜はゴミだらけですけどね。翌日にはすっかり綺麗になるのがタイ人の底力。
ロイクラトンのお祈りは、深夜まで続く。
ビーチから離れたソイにいても、民族衣装を身にまとい、手にはクラトンを持った女性たちがぞろぞろとビーチへ向かって歩く姿が見られる。
バーの呼び込みたちも一部は民族衣装を着ていて、いい雰囲気。
単なる水掛け大騒ぎ祭りのソンクラーンと違って、ロイクラトンは平和でけっこう。
一日だけの静かな祭り。
まだロイクラトンに参加したことがない人は、来年のパタヤでぜひどうぞ。
(追記)
2018年の様子はこちらから。
⇒パタヤのロイクラトン2018:パタヤビーチ、ウォーキングストリート、ワットチャイ、ダークサイド
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