毎度おなじみ、ソイブッカオ北側のにあるブッカオ常設市場。ぶっかけ飯をはじめ、ローカルフードのメッカだけど、今回はあえて市場を出てみる。
市場を出て、ソイブッカオを渡るとセブンイレブンがある。このセブン前で夕方から営業を開始するイサーン屋台がうまいのだ。
現在一押しのイサーン料理屋台である。
焼き物が豊富。さらにラーブやナムトックムーの味付けがまたいい。
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イサーン屋台
店頭にずらりと陳列された串焼きたち。
普通の焼き鳥もあれば、ムーピンもある。
ネームと呼ばれる豚ミンチもあるなあ。
さらには、ガスを使ったグリルで焼かれている最中の肉たち。
どれこれも絶妙な焼き色をしている。
うおーん、うまそうだ。
さて、どれから食べようか。
ガイヤーン
鶏肉焼きですな。イサーン料理の大定番。
見よ、この焼き加減を。
焼きあがると、出刃包丁でカットしてもらえる。
いやあ、うまそうだ。よだれがでるね。
焼き立てにつき、もちろんあつあつ。中の肉はほくほく。
とにかく皮がうまい。
少しハーブが効いていて、口の中でほんのりと香りが広がっていく。
肉は柔らかいし、下味もついている。
まあ、見たまんまですね、うまいにきまってます。
ただ、大きさのわりには、骨が多くて、食べられる部分は思ったより少なめ。
それでもけっこうな量だけど。
大きさによって値段が変わるかもしれないが、これで45バーツ。
イサーン屋台のガイヤーンはだいたい30バーツからなんで、こんなものかな。この味なら文句ないです。
ご飯によく合います。
ご飯は、イサーン定番のカオニャオ(もち米)と白米があります。
ここの白米は、炊き加減抜群で毎回おいしい。
白ごはんのことは、タイ語で、「カオパオ(カオプラオ)」ないし「カオスワイ」と呼ぶ。カオパオの発音が若干通じにくいんで、わたしはいつもカオスワイと言っている。こっちのほうが通じやすい。
ローカル食堂で下手な発音のまま「カオパオ」とオーダーすると、カオパットが出て来る恐れあり。わたしの友人は、これとは逆に、「カオパットクン(エビ入り炒飯)」とオーダーしたら、白ごはんと焼きエビが出てきた経験があるそうな。それもまた旅先の思い出話ですな。
ムーヤーン
焼き物シリーズ第2段は、豚。ムーヤーンだ。
これはあらかじめ決まった量で売っているわけではない。
大きな固まりの豚肉があるんで、食べたい量を指定すれば、カットしてもらえる。
グラムではなくて、金額で指定したほうがいいでしょう。
50バーツ分指定してみた。
下の画像のグリル台右端が50バーツ分の豚肉。
ある程度焼いてあるが、じっくりと焼き上げる。
肉が分厚いんで、途中で半分に開いてから、さらに中まで火を通す。
けっこう時間がかかり、10分くらい待った。
でも待った甲斐がある。
スライスしてくれたムーヤーンのおいしいこと。
脂身は少なめだけど、ジューシーな味わい。
その場で調合してくれたナムチム(タレ)がまたおいしい。
白ごはんが進むこと、疾風のごとく。
ごはんにムーヤーンをのせると、完全無欠の豚焼肉丼の完成である。
ムーヤーン50バーツ、白ごはん10バーツで計60バーツ。
文句なし。
ナムトックムー
焼いた豚肉は、そのまま食べるよりも、ナムトックにしたりラーブにすることが多い。
というわけでは、ここからは豚肉調理編。
まずは、大好物のナムトックムーから。
ナムトックムーとは、焼いた豚肉を野菜やハーブと和えたイサーン風サラダ。辛さと酸味が特徴で、味付は同じくイサーン料理のラーブに似ている。
豚肉の主張が強いんで、肉料理と考えてもいい。
ムーヤーン単体であれだけうまいんだから、ナムトックに調理してもうまいに決まってますね。
しかも、ここの屋台の味付はマイルドかつ大胆。
調理のおばさんのさじ加減が絶妙だなあ。
いちおう、こちらが外国人だからか、「ペットニッノイ(少し辛く)」と気遣いされたが、そんな気遣いも軽く吹っ飛ぶほどの辛さだった。
でもうまい。
酸味がやや抑え気味で食べやすい。肉の量もけっこう多い。
これまた、ご飯との相性が素晴らしい。
辛さに汗を吹き出しながらも、手は止まらない。
あっという間に完食。
最近のイサーン屋台では、ナムトックムーは60バーツのところが多いけれど、ここは50バーツ。
料金的にもうれしい。
ラーブムー
続いて、ナムトックムーと似ているラーブ(ラープ)もオーダーしてみた。語尾は、ブになるかプになるかは微妙な発音。アルファベット表記では、Laabとすることが多いかな。まあ、別にどっちでもいい。どっちでもない発音なんで。
豚肉を使ったので、ラーブムーとなる。
ナムトックと違って、豚肉はミンチにする。
あと、豚のホルモンと背脂も少々入っている。
味付はナムトックと良く似ているが、酸味がやや強めの印象。
どっちゃり入って50バーツ。
一般的なラーブよりも汁が多めだけど、おばちゃんの腕は確か。
このラーブもうまい。
またもや「ペットニッノイ」と気を利かせてくれたはずが、やっぱり辛い。
ま、ナムトックにしろラーブにしろ、本場イサーン仕様全開だと、こんなもんじゃないのだが、それでも辛い。
でもうまい。またもやご飯が進む。
魚のみりん干し
魚もいろいろ置いてある。焼き魚もあるが、袋詰された干し魚を買ってみた。
はい、みりん干しです。
見た目も食感も味も日本のみりん干しとほとんど一緒です。
噛むのが大変ですね。
タイ人に名前を聞いたら、「プラーワーン(甘い魚)」と言ってました。そのままやんけ。
お茶漬けと一緒に食べたくなる1品。もしくは、酒のあてにどうぞ。ビールよりも日本酒が欲しくなるけどね。
一袋25バーツです。
その他のメニュー
こういった屋台にはきちんとしたメニューはなく、口頭で調理可能かどうかを聞くしかない。タイ語ができないと、ややハードルが高いが、料理名さえ覚えておけば何とかなるでしょう。
とりあえず、ナムトックムーとラーブムーだけは覚えておきましょう。
焼き物は欲しい肉を指差しでオッケー。温めなおす場合は、グリルを指差せば大丈夫でしょう。
英語はあまり通じないだろうけど、金額とチキン、ポーク、ビーフ、フィッシュくらいなら余裕で通じます。
イサーン料理屋台初心者の人も勇気を持って買いに行ってみましょう。
その場で食べることはできないんで、お持ち帰り専用。
皿やお椀やレンゲはお願いすればタダでもらえます。部屋で食べてもよし、バービアに持ち込んで食べてもいいですね。バービアだと別途、お皿を出してくれることが多い。
タイ人がオーダーしているのを見ていると、一番人気がナムトックムーでしたね。
あとは、ラーブもよく出ている。
さらに、生肉をミンチにしてそのままサラダにしているのを見かけた。これは、ゴイ(コイ)と呼ばれる生肉サラダだろうなあ。さすがに牛肉を使っているようだったが、ちょっと怖いなあ。
スープ系では、トムセーブが人気みたい。
イサーンのおいしいスープですな。ホルモンも入ってます。牛肉がおいしいみたい。
次回はトムセーブヌアをオーダーしてみたい。
なお、ソムタムは、隣のソムタムで注文することになりそう。
(画像手前がソムタム屋台。その向こう側が今回のイサーン屋台)
地図とまとめ
地図
行けばわかります。セブンイレブン前だけど、正確には少し斜め前あたり。サロンの真ん前あたり。
ま、グリルでこんがり焼かれた肉どもに吸い寄せられるはずだ。
向かい側のブッカオ市場内にもイサーン屋台はいくつかあるけれど、こっちのセブン前屋台のほうがおいしいと思う。また値段も少し安い。市場内ではナムトックムーが60バーツ、こっちは50バーツ。
はっきりした営業時間は不明だが、日が暮れ始める頃から深夜0時くらいまでですね、たぶん。
ソイブッカオ近辺のイサーン料理屋台では、今、一番おすすめです。
ガイヤーンとナムトックムーはマストです。ブッカオ滞在中の方は、必ずゲットしましょう。
(2019年1月追記)
その後、店主と屋台が変わったようだが、品揃えと味は似たようなもの。おすすめの屋台のまま。
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