年が明けても、年越しそばは食べられずじまい。
いや、関西人のわたしとしては、そばよりもうどんがいい。
うどんが食べたい。
が、パタヤにうどんはない。
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トゥクトゥク屋台
と、ソイブッカオを一台のトゥクトゥクが走っていた。
ただのトゥクトゥクではない。後尾座席は取り払われ、調理台が設置されている。
看板を見ると、麺料理のもよう。
太くて白い麺の見本写真が目に刺さる。
うどんだ。あれは、うどんに違いない。願いが通じたのだ。
と、このような描写は、以前「ウドンタニーでうどん」というネタで書いており二番煎じに過ぎないし、うどんらしき商品の正体がクイジャップユアンだということもわかりきっているが、まあ、クイジャップユアンは大好物だし、とにかく、走るうどんトゥクトゥクを追いかけた。
トゥクトゥクが停車しているところに追いついて、うどん、もとい、クイジャップを注文した。
40バーツ。
注文を受けてから、麺を茹でる。すぐに完成した。
クイジャップユアン
部屋にお持ち帰り。
熱々のスープがビニール袋に入っている。
その他、小分けにされた薬味。
プラ容器にスープと麺と具をどばどばと。
ぐちゃぐちゃ状態で見栄えが悪いが、味は悪くない。
麺が太い。まさにうどんだ。
もちもちとした食感がありつつも、腰のある麺。うーん、いいね。趣は少々異なるが、さぬきうどんを食べている気分にさせてくれる。
具材は、巨大な豚骨、ゆで卵、ムーヨー(ソーセージ)、豚ミンチ、血のゼリー、刻み野菜など、クイジャップユアン定番のもの。
スープは、豚骨ベース。
人工調味料や化学調味料もどっさり含まれているだろうけど、それだけに、いやそれだからこそ、それなりに深みのある味だ。
あえて砂糖や唐辛子は入れずとも、そのままでも充分食べられる。関西風薄味うどんということで。
スープの底のほうには調味料が沈殿していて、どうにも、エースコックのワンタンメンを彷彿とさせる味がするのは、どこのクイジャップユアン屋でも同じ。
スープの上のほうだけをすくって飲んでいるとさっぱりした風味ですな。
これで40バーツなら文句なし。
遅ればせながら、このトゥクトゥク屋台のクイジャップユアンを年越しうどんとさせてもらった。
細麺タイプのクイジャップユアン屋は、パタヤにいくつもある。
関連記事:パタヤタイにあるクイジャップユアン。巨大骨付きあばら肉入りスープがうまい。
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関連記事:腓骨と鶏足入りクイジャップユアンは、デカいどんぶりで50バーツ@パタヤサードロード
でも、ここまで堂々とした太麺タイプはちょっと珍しいかも。
以前はソイレンキー入り口にあってその後ソイエキサイトへ移転したクイティアオ食堂に、太麺タイプのクイジャップが置いてあった。
が、あらかじめ麺とスープを巨大寸胴で湯がくタイプで、麺はぶつ切り状態。味も今ひとつだった。
このトゥクトゥク屋台は、手作りっぽい太麺をその都度茹でる。
具材も豊富だし、値段は40バーツとお手頃。
年越しうどんは冗談にしても、普通に麺料理としておすすめできる1品。
もしトゥクトゥク屋台を見かけたら、呼び止めて、「クイジャップ」と注文してみましょう。
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