イサーン遠征編5
ブリラムである。
アルファベット表記なら、Buriram。日本語読みは、ブリラムでもブリーラムでもブリラームでもブリーラームでも何でもいい。
ブリラムに関しては、あの「地球の歩き方」にも掲載されていない。
バスでブリラムに到着して、近くのホテルにチェックイン後、ブリラムの街を散策してみたので、まとめてみる。
ブリラム訪問予定の方はご参考までに。
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目次
ブリラムの場所と行き方
タイの中でもイサーンと呼ばれる東北部にある県がブリラムだ。
バンコクからバスで6時間くらいでしょうかね。
イサーンの玄関口であるコラートからは、ローカルバスで3時間だった。
関連記事:コラートからブリラムへ。バスでの行き方やコラートのバスターミナルについて。
バンコクから鉄道でも来られる。所要時間は7時間ほどか。
ブリラム空港もあって、バンコクからフライトが出ている。
ブリラム空港からバスターミナルまではシャトルバスが運行されているようだ。
バスターミナルに貼ってあった時刻表
ブリラムには特に観光資源はないようだが、サーキット場やサッカーのブリラームユナイテッドが有名。
ブリラムFCは強豪チームでアジアチャンピオンズリーグに出場することが多く、日本のクラブがブリラムのニュー・アイモバイル・スタジアムで試合をすることもある。
国際サーキットは、チャーン・インターナショナル・サーキットといって、日本のSUPER GTがここでも開催された。
サッカーやレース観戦目的でブリラムを訪れる日本人も少なくない。
ブリラム中心部地図
主要スポットとホテルの場所などを示しておいた。
GPSで計測したわけではない。おおまかな場所だと考えてほしい。
ブリラムの歩き方
ブリラムバスターミナル
バスは、ブリラムバスターミナルに到着する。
それほど広いバスターミナルではない。
ここから、バンコク、イサーン各地へのバスが出ている。
また、パタヤ行きのバスもある。
バスターミナル周辺には、屋台や食堂が固まっていて、とても便利。コンビニもある。
バスターミナル敷地入り口
後ほど紹介するホテルも、バスターミナルから歩いて2,3分のところにあって、バス利用者にはありがたい。
バスターミナルの一角には、レンタルバイク屋あり。
1日のレンタル代は300バーツとのことだ。
バスターミナルから鉄道駅までは歩いて20分ほど。
ブリラム鉄道駅
ここが、タイ国鉄のブリラム駅。
看板には、Wellcome To Hidden Cities You can't Say NOとの歓迎の文字。
ウェルカムのLが一文字多い気もするし、「あなたがノーと言えない隠された町たち」とはどういう意味なのか。
まあ、それほど旅人からスルーされているということなのか。
駅構内
標識前に置かれた人形のスマイルが能天気でいい。
余計なことを考えちゃだめよん、とアドバイスされたような気分になる。
駅前はロータリーっぽい作りになっている。
タイ地方都市お約束の時計塔(ホーナリカー)
時計塔のあるところが、だいたい街の中心部と相場が決まっている。
ブリラムの繁華街は、この時計塔から伸びる道路がメインとなる。
ROMBURI Road(ロンブリー通り)
繁華街といっても、そこはタイの地方都市のこと。
小規模の商店が並ぶくらいで、派手な様子は一切ない。
目を引くのは、このホテル。
Tune Hotelかと思いきや、Thai Hotelだったりする。
細かいことを気にしてはダメだ。
さらにロンブリー通りを進むと、ブリラムきっての娯楽施設集合体へ。
名前は不明だが、大型のディスコやパブが何軒も固まっている。
おそらく、ここが唯一の盛り場だろう。
昼間はどこも開いていない。夜はさぞ賑やかとなるに違いない。
大きな交差点には、欧米人向けのバーがあった。
BAMBOO BAR
ここは昼間から営業していた。
さらにうろうろしていると、ブリラムユナイテッドの文字を発見した。
メインスタジアムではなさそうだが、何なのだろうか。
近くには、BURIRAM UNITED MEGASTORE。たぶん、オフィシャルグッズ売り場でしょう。
ブリラムユナイテッドファンの方は、ここへどうぞ。
と宣伝しておきながら、詳しい場所は覚えていない。歩いていれば見つかる。街歩きとはそんなものだ。
他にも何もなさそうだ。
とりあえず、バスターミナル方面へ戻ろう。
ブリラムの変な日本語シリーズ
ここで箸休め。
ブリラム街歩きで見つけた日本語を紹介していこう。
謎の日本語の看板
のちほど実店舗も発見した。
カフェレストランらしいのだが、いったいどうやって読めばいいのか。
カフェトトロと読ませたいのだろうか。
イラストは、トトロではなくて、ポニョのような気もする。
謎の文字はカフカのようにも読めてしまい、なんとも不条理な気分である。
(後に解読。Electroharmonixという一見カタカナに見えるアルファベットフォントを使っていて、Mottoと読むようだ。たしかに、看板には英語でMotto Cafeと書いてあるなあ。日本人にはやっぱり不条理な文字だ。)
こちらもカフェ
店名はKOBORI(コボリ)か。タイ人ならみんな知っている日本人の名前である。小説「メナムの残照」、あるいは映画「クーカム」を参考のこと。
イメージキャラクターは、日本兵にちなんで兵隊さんのようだ。でも、その横にひらがなで「せんそう」と書いてある。
なんとも物騒かつ微笑ましいカフェである。
コボリさんは笑っているから気にしないでおこう。
シャブシャブ店の名前は、Kazan Shabu
たぶん、ブリラム郊外にある火山に引っ掛けたネーミングだ。
どうやら食べ放題で199バーツらしい。
アスカやキヨハラばりに、盛大なSHABUを打ち上げそうだ。
ちなみに、ブリラムで見つけた食べ放題の焼肉屋(ムーガタ)は、食べ放題で99バーツと書いてあった。激安だ。
ブリラムのレストランや食堂
バスターミナル近くに屋台やローカル食堂が多い。
クィティアオ(バミーナム)が35バーツ。
バンコクやパタヤなら、大盛りサイズに相当するほどのボリュームがあった。
クィティアオやカオマンガイといった普通のタイ料理の店や屋台が多い。
イサーンのブリラムだが、街中にイサーン料理屋はそれほど目立たない。
天秤棒担いだソムタム売りも見かけない。
ただ、普通の食堂でも当たり前のようにソムタムなんかは扱っているので、イサーン料理好きは本場の料理を味わってみましょう。
食費は、バンコクやパタヤに比べると、2割か3割ほど安くなる印象。
さすが田舎である。
おもな見どころ
無し。
変な日本語とローカルグルメと田舎っぷりをお楽しみください。
郊外の見どころ
パノム・ルン遺跡がある。
これは地球の歩き方に掲載されているので、そっちを見てほしい。
タイ政府観光庁の情報によれば、ブリラムからバーンタコー(バン・タコ)までバス移動で50バーツ。そこからバイクタクシーを往復300バーツでチャーターする。入場料は100バーツとのこと。詳細は現地で確認のこと。
また、バスターミナルにはブリラムの地図があった。
ブリラム郊外の観光地が掲載されている。
なにやら、湖のそばの野鳥公園やら、森林公園などがある模様。
気になる人は、自力で開拓してほしい。
ブリラムのホテル、ゲストハウス
駅前、バスターミナル近く、大学周辺にホテルが点在している。
鉄道を使って次の町へ移動するなら鉄道駅近辺、バスを使うならバスターミナル近辺といったふうに、自分の移動予定に合わせてホテルを取るのがいいだろう。
海外旅行では鉄則だが、夜間に見知らぬ街へ到着する場合は、駅やバスターミナル近くにあるホテルにすること。
ブリラムの治安は大丈夫っぽいが、なにせ野犬が怖いんで。
空港からタクシー利用の人も、あらかじめホテルは予約しておくのがベター。
とにかく、イサーンの夜は、野犬だらけです。
なお、駅前やバスターミナルには、バイクタクシーやトゥクトゥクが客待ちしているが、これまた夜間には激減する。
昼間でも数は少ない。やはり、駅前ないしバスターミナル付近に投宿すべし。
外国人バックパッカー向けのゲストハウスは少ない。
P ホステル ブリーラム (P Hostel Buriram)
鉄道駅近くにあるホステル。アゴダ情報によれば、2015年完成。
写真を見るかぎり清潔そうだ。
ドミトリーが1泊300バーツ(900円)ほど。
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鉄道駅近くで評価が高いのが、クリム ホテル (Klim Hotel)
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タイ人向けの500バーツ前後の安宿はいくつもある。
前掲のTHAI HOTELもその一つ。
1泊500バーツほどだが、ホテル予約サイトでの取り扱いはない。
鉄道駅とバスターミナルの中間あたりに位置するのが、サイアム ブティック ホテル (Siam Boutique Hotel)。
夜間はホテル周辺が寂しい。
⇒Agodaで詳細と料金をチェックする
バスターミナル近くでおすすめなのが、THE S HOTEL。
わたしも実際にここに泊まった。
少し詳しく紹介しよう。
ザ S ホテル (The S Hotel)
バスターミナルから徒歩2,3分だ。
少し奥まった場所にホテルがあるが、きちんと看板が出ており、すぐにわかるはず。
看板。ソイ6の6の文字が手がかり。
ホテルへの道。一番奥にあるのがTHE S HOTEL。
外観
建物も室内もとても綺麗だ。アゴダ情報によると2014年建築とある。
階段には、サーキットの街らしく、レースの写真が飾られている。
予約したのは、スタンダードダブルルーム。
部屋内部
広くて清潔。とても快適だ。
エアコンの他、壁掛け扇風機もついている。
無料の水2本あり。
作業机とベッド脇にコンセントあり。
バルコニー付き。
室内禁煙だが、バルコニーで煙草が吸える。
無料Wi-Fiは、室内でも普通に使える。パスワードは廊下に張り出してある。
セーフティボックスは付いていないが、これはタイの地方都市ホテルでは当たり前のこと。貴重品の管理はしっかりと自分で行うべし。
浴室内
シャワーと洗面台・トイレの間には仕切りがあって、床がずぶ濡れになることはない。
夜間は、照明がちょっと暗いが問題なし。
お湯もきちんと出る。
アメニティは、石鹸、シャンプー、コンディショナー。
必要最低限のものは揃っている。
朝食も付いてくる。
チェックイン時に朝食の希望時間を聞かれた。8時から12時までとのこと。
レストランは一度玄関を出て右側の離れ。
レストランには店員も客も誰もいなかった。
レセプションに人が対応してくれて、おかずを用意してくれた。
きわめて普通のアメリカンブレックファーストだった。
あとは、厨房にパンやコーヒーが置いてあり、好き勝手に食べればよい。
おそらくサッカーの試合やレースなどで客が多い時は、普通のビュッフェになるかもしれない。
この時は、客も従業員も誰もおらず、のんびりとコーヒーが飲めた。
ホテルからコンビニまでは徒歩1,2分くらい。ロータスエクスプレスとセブンイレブンがある。
バスターミナル周辺には、屋台や食堂がたくさんあるので、食事や日用品購入にはまったく困らない。とても便利だ。
到着が夜でも安心だし、翌朝早くにバスに乗る必要があっても平気。
バスターミナル利用者は、このホテルにしておけばまったく問題ないだろう。
宿泊料金
税込みにすると1687円だった。
バーツになおすと、560バーツほどだろうか。
この立地条件の良さと、部屋の清潔さ、さらに朝食付きということを考えれば、申し分なし。
さすが、イサーンの田舎町。ホテルのコスパは高い。
料金は、日程や予約サイトによって変動する。
各ホテル予約サイトを載せておくので、それぞれ料金を比較してみてほしい。
ブリラムは観光客が少ないし、ガイドブックにも掲載されていない。
ホテル情報もあまり表に出てこない。
以下、ブリラムのホテル一覧を載せておく。
各サイトの口コミや価格などを見比べて、チェックしましょう。
まとめ
以上、ブリラムの紹介終わり。
いや、ほんと、何もないのだ、ブリラムには。
地球の歩き方に掲載されていない理由がよくわかった。
サッカー場とレーシングサーキットくらいなもの。それに移動が不便な郊外のクメール遺跡。
外国人旅行者がスルーするのも納得。
タイ各地でみかける欧米人バックパッカーはかろうじて二人だけ目にした。
あとは、上掲の欧米人向けバー店内に客が一人いただけ。
英語の看板が極端に少ない。英語の通用度はがくっと落ちます。
でも、田舎でいいじゃないの。それがイサーンってもんです。
(本家の地球の歩き方タイ編。Kindle版は、分冊となっているので要注意。)
(のんびり旅しましょう)
(コボリさんは、この小説の主人公)
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