すでに多くのニュースで取り上げられているように、ANA系列のAirJapanが2026年3月末で運航休止することが発表された。
ANAでは、本体のANAとPeachとAirJapanの3ブランドで事業展開していたが、そのうちAirJapanを取りやめる形となる。
AirJapanは2024年4月に成田=バンコク線の就航を皮切りに、ソウルとシンガポールに路線拡大していった。
が、わずか2年で事業休止となる。
最終運航日
成田発バンコク行き 2026年3月28日
バンコク発成田行き 2026年3月29日
成田発ソウル行き 2026年3月28日
ソウル発成田行き 2026年3月28日
成田発シンガポール行き 2026年3月28日
シンガポール発成田行き 2026年3月29日
冬期運航スケジュールでおしまいということだ。
AirJapanは、フルサービスキャリアでもなく、LCCでもなく、その中間といった立ち位置のキャリアだった。なんでも、ハイブリッドキャリアというらしい。
でも実態としてはLCCといえる存在だ。
当初は保有機材が一機しかなく、成田=ソウル線の初便がいきなりキャンセルになるなど、トラブルも多かった。
バンコクで機材トラブルが起きてしまうと、対応がまったくできなかった。
その後は2機目を導入して、ようやく改善されてきたように思う。
来年にはようやく3機目の導入されるそうだが、肝心の運航自体を休止してしまう。
ANAの説明によれば、マルチブランド戦略をやめて、デュアルプランに変更するとのこと。

(ANAプレスリリースより)
関空利用勢にとっては縁のなかったAirJapanだけど、バンコク行きのフライトがなくなるのは、やっぱり寂しい。
一度は利用してみたかった。
機会があれば、来年3月の運航終了までに乗ってみたいけれど、わざわざ成田まで行くのはなあ。
関空には、同じくANA系列のPeachがある。Peachならバンコクまで日系LCCで行ける。
Peachは完全にLCC仕様でわかりやすい。

ちなみに、同じANA系列でも、Peachのシート利用率は82.4%で、AirJapanは61.2%と、大きな差が出ている。
AirJapanが終了すると、日系LCCで日本からバンコクへ行けるのは、ZIPAIRとPeachだけになる。
東京はZIPAIR、関西はPeach。
あとは、外資系のエアアジアとなる。
また、タイ・ベトジェットが来年1月から成田および関空発バンコク行き直行便を就航させる予定だ。
中途半端な立ち位置だったAirJapanは、結局、中途半端なまま終わることになる。
AirJapan用の機材はそのままANAで利用するようだが、具体的にどのような形になるかはまだ不明。
AirJapanの機材はいわゆるエコノミークラスのシートのみだ。ビジネスクラスはない。
ANAのバンコク便が増便されるのかもわからない。
最後の記念にAirJapanに乗ってみたい人は来年3月までに予約するようにしましょう。
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