パタヤのスクンビット・ソイ53はローカルフードの宝庫だ。このソイは、通称ソイヌーンパブワンと呼ばれる。ヌーンプラブワーンとも表記できるけれど、タイ人はソイヌーンと略して呼ぶことが多い。
スクンビット通りを渡って山側にあるため、パタヤ中心部に滞在している旅行者が訪れることは稀だ。長期滞在者でも少々面倒くさい。
ひさしぶりにソイヌーンを訪れてみると、市場が大きく変貌していて、びっくりした。
新しいナイトマーケットができていて、パタヤ最安値クラスの屋台がごろごろしている。
目次
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ソイヌーンパブワン
スクンビット・ソイ53を入っていく。
すると、右手にあるのがヌーンパブワン市場だ。いや、市場があるはずだった。
ここは過去何度か取り上げた。
関連記事:たこ焼き、寿司、日本式カレー、大阪焼肉。スクンビットソイ53の屋台群が熱い。
関連記事:ヌーンパブワン市場ふたたび。パートンコー、餃子、寿司、エビフライ。
安くておいしいローカルグルメの宝庫だった。
が、2年ほど来ていないうちに、すっかり様変わりしていた。
市場はなくなっていて、表側に食堂屋台が並ぶようになった。
ステーキ屋は、ひげおじさんのステーキ屋だな。パタヤにもいくつも支店がある。
料理は39バーツからとなっている。
ステーキの価格をチェックしてみる。
チキンステーキが49バーツだ。
パタヤカンとスクンビット交差点近くにあるひげおじさんステーキ屋では、チキンステーキが50バーツなので、ソイヌーンのほうが1バーツ安い。
現在のパタヤのステーキ屋では最安値といえる。
それに日本式ラーメン屋もあった。
一時止まれの標識で思わず立ち止まる。
Akemi RAMENが店名のようだ。
ラーメンが69バーツ。
豚骨、醤油、トムヤムポークの各種ラーメンが69バーツ。
ざるラーメン65バーツ、焼きそば75バーツ。
ちょっと惹かれたが、ここ最近はパタヤで日本ラーメンを連続して食べており、今回はスルーで。
それにしても、マーケットはどうなっちゃんだろうねえ。
と、ソイを進むと、隣には巨大なショッピングエリアができていた。
まずあるのが、屋根のついた大きな屋台村タイプのマーケットだ。
全然知らなかったが、2024年にオープンしたらしい。
まあまだ完全に出来上がってはいないようで、市場前では工事をしているし、市場内のテナントも全部は埋まってはいない。
マーケットの名称は、タラートタワナーソイヌーンパブワンというらしい。
タワナマーケットでは通じないだろうし、ソイヌーンパブワンナイトマーケットでいいような気もする。面倒なんで、ソイヌーンマーケットで。
地図
このあたり一帯は、野原のようなスペースに多くの屋台型飲食店が立ち並ぶエリアだった。
それらをすべて壊して、新しく市場を作ったようだ。
市場の横には、Lotus'sもできた。
すっかり見違えるような巨大なショッピングゾーンになった。
ダークサイド方面のみならず、パタヤでもっとも新しいエリアといえそう。
ソイの道路沿いには以前と同じように屋台やら食堂やらが並ぶ。
5バーツのカオトム屋。おかずを白粥で食べる店だろう。
この一角は、パタヤ屈指のローカルグルメゾーンに変わりなし。
ソイ53はやっぱりいいねえ。
ソイヌーン市場
さて、勝手に命名したがソイヌーン市場の中を見ていこう。
オープンしたてのため、中はとても綺麗で整然としている。
屋根も完備で、雨が降っても大丈夫。
屋台がずらりと並ぶ。
一部はまだテナントが埋まっていない。
市場の脇にはムエタイジムもあった。
体育館のような屋台街の一番奥のエリアはイートインスペース。
テーブルがたくさん。
座れないことはなさそう。
テーブルも椅子も綺麗で問題なし。
気になった屋台をいくつか紹介。
HEY! SUSHI
パタヤのローカル寿司屋台では一番おすすめ。
1個10バーツで、ネタも大きくて味もそこそこ。
まあ、スシローがパタヤにやって来た今ではわざわざローカル寿司を食べなくてもいいと思うけれど。
DREAM TAKOYAKI
おなじみのローカル系たこ焼き屋。DREAM TAKOYAKIはフランチャイズのようで、パタヤのあちこちに出店している。ワットチャイモンコン前にもあり。
でも味はいまいちなので買うことはない。
DAIFUKU
タイでも人気の日本の大福もち。
最近はあちこちで見かける。
ガイヤーン
うまそうなガイヤーンが50バーツ。丼にして販売もしている。
ヤムもあるようで20バーツから。
いろいろと安い。
紅茶屋
チャーキアオイェン(アイス抹茶ラテ)が29バーツ。
甘いけれどおいしい。
カフェイェン(アイスミルクコーヒー)が25バーツ。
タイの定番アイスコーヒーで、甘さ強め。
ここからは、実際にイートインで食べたり持ち帰った料理を紹介していこう。
から揚げ丼
市場内で一番目についたのが日本語で書かれたから揚げ屋だ。
鶏丸から揚げという店名らしい。
日本語付きメニューあり。
から揚げライス55バーツ。
ヤムセーブにもできるそうだ。
から揚げ丼のソースは、スパイシー、てりやき、マヨネーズから選べる。
あと、わさびマヨネーズもあるようだが、価格は5バーツ追加で60バーツ。
無難にてりやきにした。
大きめのから揚げをカットした状態でご飯の上に乗せる。
てりやきソースをたっぷりと。
から揚げは、ちゃんと日本スタイルだ。タイのフライドチキンでもなければ、KFCでもない。
おいしい。
ただ、てりやきソースの量が多くて甘ったるいのが難点。
てりやきは失敗だ。
マヨネーズにすればよかった。
というか、丼にせずに、から揚げ単品にしてそのまま食べたほうが良かったかも。
まあ、日本スタイルのから揚げの丼が55バーツで食べられるのはパタヤ最安値レベル。
25バーツのPIZZA
安いピザ屋を発見。
小サイズのピザが25バーツ。
大サイズでも60バーツ。
安いなあ。
25バーツのピザを2つ購入する。
その場で焼き直してくれる。
箱につめて持ち帰り。
ピザというより、ピザトーストに近いかなあ。
25バーツのわりには、けっこうボリュームあり。
まあ、軽いスナック感覚で食べるならオッケー。安いしね。
フライドポークカオニャオ
店名は不明だが、店頭で大量の豚肉を揚げている屋台が気になった。
フライドポークウィズスティッキーライスとのこと。
油で揚げた豚肉を甘辛いタレで絡めたもの。
それをカオニャオの上にのせてある。
1パック35バーツ。3パックで100バーツ。
持ち帰りで食べてみたけれど、大当たり。
豚肉はジューシーで味付けもいい。タレは甘さ強めだけど、カオニャオとよく合う。
これはうまい。
量は少ないけれど、リピートしたくなる。
まあよくよく考えれば、この量で35バーツはちょっと高いけれど、食べて損はないとも思う。癖になる味なので。
50バーツのカオソーイ
市場で食べたいものが多くて、一日だけでは食べ切れない。
後日、再訪。
スクンビット通りを越えるのは若干面倒くさいが、慣れればどうってことはない。大渋滞発生ポイントの線路の手前にあるのがいい。
まずは一番気になっていた、この店。
ハラールフードの店のようで、ロティやカオモッガイ、それにカオソーイを売っている。
カオソーイガイ(チキン)が50バーツ。
カオソーイヌア(ビーフ)が70バーツ。
カオソーイが50バーツは現在のパタヤでは最安値だと思う。
他のメニューも安くて、カオモッガイが40バーツなど。
カオソーイガイをいただく。
スープは寸胴で常時温められている。
乾麺を取り出してきて料理開始。
辛くするかどうか聞かれたので、辛くしていいよと答える。
出来上がり。
スープは本格的な辛さ。
カレー味もしっかりとする。
ココナッツミルクの甘さはない。
ガチンコカオソーイだ。
ソイレンキーのカオソーイが軟弱者に思えるレベル。
まあでも、これはさすがに強烈過ぎたかな。
おいしく食べられたけれど、次回からは辛さ控えめにしてもらおう。
甘いカフェイエンでもカオソーイの辛さに打ち勝てないほどだった。
平麺も乾麺もおいしいし、煮込んだ鶏肉も柔らかくておいしい。
辛さ控えめでリピートするつもり。
安くておいしいカオソーイならソイヌーンへ。
ステーキ屋のSteka Land
ステーキとサラダの専門屋台のSteak & Salada Land。
タイ人客が集まる人気店のようだ。
注文を受ける前からステーキを焼いていき、焼き上がったステーキは皿にもって陳列。
焼いたそばからどんどんと売れていく。
チキンステーキ59バーツ、ポークステーキ79バーツ、ポークチョップ119バーツ
フライドチキン69バーツ、フライドポーク89バーツ、フライドドリーフィッシュ89バーツ
チキン+チキン99バーツ、チキン+ポーク119バーツ、ポーク+ポーク139バーツ
フライドドリーフィッシュにしてみよう。要するにフィッシュ&チップスだ。
魚がでかい。
さすがに白身魚の身は薄めだけど、しっかりと魚の味を堪能できる。
量も多くて、いい感じだ。
一度に全部食べずに、3分の1は食パンにサンドしてフィレオフィッシュふうにして食べた。
これで89バーツはお得かも。
ちゃんとした白身魚フライが食べたくなったらリピートあり。
あとは、フライドポーク89バーツも気になる。巨大豚カツが食べられそう。
まとめ
安さとうまさを追求するならば、ソイヌーンはおすすめだ。
パタヤ屈指のローカルグルメスポットである。
ビーチロードやセカンドロードにあるナイトマーケットとは価格が段違いだ。テパシットナイトマーケットよりもお得かもしれない。
さすがにソイヌーンまで来ると、外国人観光客は少ない。たまに中国人とファランを見かけることがあるくらい。基本的にタイ語のみだが、英語メニューもあるので注文くらいなら問題ない。
レンタルバイクなど自前の足がないと少々行くにくいのが難点。でもパタヤカンとスクンビットの交差点からは実は近い。乗り合いソンテウと徒歩でもなんとかなる距離だ。
ローカルグルメ好きはソイヌーンへ。
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