タイ空港公社(AOT)が、スワンナプーム空港などタイの主要6空港国際線ターミナル内の喫煙所の再開を提案した。
スワンナプーム、ドンムアン、プーケット、チェンマイ、チェンライ、ハジャイの6空港だ。
2018年に全面禁煙となって以来の喫煙所再開となる。
関連記事:スワンナプーム空港ターミナル内の喫煙所が正式再開へ、ドンムアン空港などでも復活へ
AOTによる提案は、国家タバコ製品管理委員会にかけられた。
公共の建物内での喫煙が許可される場所に関する保健省による規制の改正を審議した。
タイ保健相によれば、委員会ではこの提案をまだ承認しないことを決定したという。
そのかわりに、スワンナプーム空港内での喫煙所設置が提案されているエリアを調査し、空港利用者への影響を評価するタスクフォースを設置した。
タスクフォースでは、AOTが主張する電車で1分で到着できるという旅客ターミナル外にある現在の喫煙所も調査する予定。
今ある喫煙エリアが適切であれば、保健省の規制を改正する必要はないかもしれないという。
さらには、空港の喫煙許可エリア以外で喫煙した違反者への罰金を、現在の5千バーツから1万バーツへ引き上げることも検討するとのこと。
現状では、乗り継ぎ客などが長時間にわたって禁煙を強いられるために、あえて罰金を覚悟のうえで違反する喫煙者がいるため。
タスクフォースによる評価の提出期限は設定されていない。
状況を監視のうえ、次回の委員会において再検討される可能性がある。
参照:The Nation
他にもタイローカルメディアが情報を伝えている。
屋外の喫煙所は追加されるかもしれないが、建物内は厳格に禁煙にすべきという声も多いようだ。
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喫煙再開正式承認は見送り
とりあえずは、スワンナプーム空港旅客ターミナル内での喫煙所再開の正式承認は見送りとなった。
ただ最終決定には至っていないような印象だ。
特別調査チームによって状況を評価することになった。
いろいろな報道を見てきたが、スワンナプーム空港の旅客ターミナル内ではすでに喫煙所が再開されている現実については、ことごとくスルーされている。その点には、AOTも報道も触れていない。
建物内は禁煙という規則のはずだが、2024年後半には、喫煙所は設置済みだ。
サテライトターミナル内の喫煙所は誰でも利用できる喫煙室となっている。ここは思いっきり建物内だ。
メインターミナルの喫煙所は、ミラクルビジネスクラスラウンジのテラスエリアに設定されている。
ここは実際には屋外になっていて、建物内ではないと言えなくもないが。
関連記事:スワンナプーム空港メインターミナル制限エリア内の喫煙所が復活
いろいろと矛盾というか、おかしな点はある。
AOTが主張する電車で1分で行ける喫煙所とは、ターミナルビルから外に出たところのことなのだろうか。
それとも、サテライトターミナルのことなのだろうか。
サテライトターミナルはメインターミナルではないから、喫煙オッケーなのだろうか。
現状では、サテライトターミナルへのシャトルには、サテライトターミナルから出発するフライトの搭乗券がないと、乗車できない。
サテライトターミナルは誰でも利用できるわけではない。
まああまり大きな声でいうと、これらの喫煙所がまた閉鎖されてしまうかもしれない。
しれっと存続してもらうのが喫煙組のスワンナプーム空港利用者にはメリットがありそうだ。
まだすべてが最終決定したわけではない。
もうしばらくは現状維持が続きそうだが、そのうち答えが出るだろう。
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