約16年ぶりのカオサン通りで宿泊先に選んだのがD&D Innだ。
バックパッカー時代のようにNAT2ゲストハウスにしようかとも思ったが、6月の暑気のエアコン無しのファン部屋はきつい。それにこっちもいい年だ。20年前の若く元気な頃ならばともかく、今ではすっかり堕落してしまい、それなりに快適な部屋を求めるようになった。
とはいえ、贅沢はできない。ほどほどの部屋でいい。
そんな事情で選んだのがD&D Innだ。ここは90年代のカオサンでもすでに有名ホテルで、当時から人気があった。むろん当時は金がなくて泊まることはなかった。
20数年越しのD&D Inn初投宿だ。
そして昔とは違い今やパーティタウンと化したカオサン通りのホテルで夜は眠れるのか。
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目次
D&D イン カオサン (D&D Inn Khaosan)
ひさしぶりのカオサン通りだが、D&Dインの外観と場所は覚えているつもりだった。
緑色の大きな建物で、屋根には大きくD&D INNと書かれたネオン看板が飾ってあった。
その看板を目印に探したが、見つからない。
緑色の建物は見つかったが、どうやらネオンは看板は取り外されたようだ。
玄関には、ちゃんとD&D INNと書いてある。
おお、懐かしい。
旅行代理店やサロンが並ぶアーケードを抜けると、ホテル入り口だ。
広いロビーは、カオサンらしからぬ高級感あり。
おそらく大規模なリノベーションをしているはずだ。
90年代に一度だけ中を見学したことはあるけれど、こんな綺麗だった覚えはない。
予約済みでチェクインはスムーズ。
デポジットは500バーツ。チェックアウト時に返金してもらえる。
ゲストの部屋への連れ込みは午後10時まで。宿泊するには登録が必要とのこと。違反した場合は追加で500バーツ必要。
カードキーを渡されて、自力で部屋へ向かう。
エレベーターは4機あり。向かい合わせに2機ずつある。
建物は7階建て。
部屋は6階だった。
エレベーターを降りてから客室までが迷路のようになっている。
廊下が入り組んでおり、酔っ払っていたら迷子になりそう。
途中の廊下からは中庭が見える。
エレベーターまわりは綺麗にリノベーションされているが、奥のほうの廊下は古い状態のまま。
カオサン通り正面入口から見ると、かなり奥にほうに位置する部屋に通された。
スーペリアダブルルーム
予約したのはスーペリアダブルルームという部屋だ。一番低いグレードだと思う。
ぱっと見は綺麗に映る。
寝室はリノベーションされているようだ、
床は古いままだが、壁やベッドは綺麗にされている。
ベッド脇の片側にはサイドテーブルと内線電話。この近くにコンセントは見当たらず。
もう片側には、化粧台。
その下には冷蔵庫が置いてある。
本来は椅子だろうけど、かわりに冷蔵庫だ。
おかけで、作業用の椅子がなく、PCを触るのに難儀した。
コンセントは化粧台そばにあり。
無料の水が2本。
それにドライヤーと灰皿も置いてあった。
予約時に喫煙可を指定していたため、室内喫煙可能な部屋に案内されたようだ。
部屋は狭いけれど、最低限の設備は揃う。
壁掛け液晶テレビなんて90年代には考えられなかった。
まあ90年代ではインターネットもろくに普及していなかったが。
クローゼットはないが、ハンガー掛けはある。
部屋の照明は全体的に暗めだ。
壁とベッドは綺麗だけど、床や化粧台などの調度品は痛みが目立つ。
汚いとまではいかないが、わりとぼろい。
エアコンの効き目はちょっと弱いけれど、問題なし。リモコンは壁固定式だ。
部屋にセーフティボックスの備え付けは無し。
レセプションに金庫があるので、貴重品を預ける場合はそちらへ。
浴室とバルコニー
寝室の奥にスライドドアとガラスがあり、浴室建バルコニーみたいな作りになっている。
床はぼろいままだ。壁と水回りはきちんとリノベーションされている。
洗面台には、固形石鹸が一つだけ置いてある。
シャワーブースの床も古い状態だ。段差がちょっとだけついている。
シャワーカーテンがあるので、トイレ側の床がずぶ濡れになることはない。ちょっとは濡れるが。
シャワー自体は綺麗になっていて、水圧と温度は問題なし。
アメニティはシャンプーボトルのみ。
洗面台横には窓が2つ。
さらに、外へ出られるドアも付いている。
こっちが本当にバルコニーだけど、さらにぼろぼろの床でとても素足で踏む気になれない。
火災時の非常脱出口として考える。
外の眺めは、中庭と他の客室が見えるだけだ。
喫煙は室内でも問題なさそうだが、洗面台横の窓を開けた状態で吸うようにしていた。
Wi-Fi無料
ブラウザを開いて、サインインするタイプだ。
UsernameとPasswordはチェックイン時にもらえる。
通信速度は、19Mbps。
動画視聴にも充分な速さ。
館内設備
屋上にスイミングプールとテラスがある。
プールはさほど広くないが、雰囲気はいい。
バーカウンターもあって、カオサン通りとは思えないリゾート感だ。
屋上からの眺めがいい。
王宮も見える。
カオサン通りがあるのはバンコク旧市街地だ。
ここから、スクンビットやシーロムの新都心部を遠くに眺めることができる。
眺望がいい屋上プールが、D&Dイン最大の売りかも。
あとレストランもある。
ブレックファーストが250バーツ。さすがに高すぎ。
地図と周辺施設
地図
カオサン通りへの行き方はこちらを参考に。
関連記事:スクンビットからカオサン通りへ、BTSとツーリストボート乗り継ぎで行く
ナナやアソークなどスクンビットエリアからはBTSとツーリストボートを乗り継ぐルートがおすすめだ。
D&Dインはカオサン通りのど真ん中にある。
カオサン通りが目当てならば、最高の立地だ。
ホテルの近くにセブンイレブンあり。
カオサン通り内には、パッタイとロティの屋台がたくさん出る。
ちゃんとした屋台飯であれば、隣のランブトリー通りへ行くといい。
カオサン通り滞在時にランブトリー通りの屋台で飯を食べるのは昔も今も変わっていない。
ランブトリーの屋台では、バミー屋がうまかった。
ムークロップとムーデーン入り。汁なしのヘンがおすすめ。
たしか70バーツ。少し高めだけど、パタヤにあったら確実にリピートするレベルだった。
カオサン通りにはマクドナルドもバーガーキングもある。
普通のレストランもたくさんだ。
食事に困ることはない。
カオサンの夜は眠れるのか?
昼間のカオサン通りは静かなものだが、夜になると一変する。
D&Dインを出て3秒でディスコと合体状態となる。
ホテルの建物1階がクラブ・バーになっているからだ。
カオサン通りはクラブ・バーだらけで、朝までパーティ状態が続く。
夜の喧騒は半端なし。
カオサン通りに近い部屋だと、とんでもない爆音状態で、とても寝ることなどできない。
幸いにも今回の部屋はかなり奥まったところにあり、夜中でも比較的静かだった。それでも重低音が部屋まで響いてきていた。眠れないほどではないので、思いの外、熟睡できたけど。
もしD&Dインに泊まるのであれば、チェックイン時に奥のほうの部屋をリクエストしよう。
完全にパーティタウンと化したカオサン通りでは、夜がうるさいのはどうしようもない。部屋によって状況は大きく異なる。運次第だ。
より静かな環境を求めるならば、カオサン通りの横の通りであるランブトリー通りへ行きましょう。
ランブトリー通りもホテルによっては夜中までうるさいだろうが、カオサン通りよりはマシだ。
宿泊料金と予約先
今回はトリップドットコムで予約した。スーペリアダブルが2644円だった。これは、「今からタイへキャンペーン」の7%オフが適用された価格だ。610バーツほど。
アゴダでは755バーツ(3200円)だったので、トリップドットコムのほうが安くなった。
実際に泊まった感想としては、1泊700バーツまでなら許容範囲かなと思う。日本円で3000円を超えるとはっきりと高く感じる。
部屋のレベルで言うならば、パタヤで1泊550か600バーツのゲストハウスにも劣るかも。
メリットは立地のみ。
そして立地のあまりの良さは騒音に繋がり、デメリットにもなる。
まとめ
一度は泊まってみたかったD&Dインだ。いい経験になった。
夜のカオサン通りも体験できた。
ホテル自体は古いけれど、まあ許容範囲だ。高級ホテルには程遠いけれど、1泊150バーツのゲストハウスのドミトリーよるははるかにいい。
D&Dインは、カオサン通りで遊びたいけれど、ゲストハウスに泊まるのは嫌という人にはちょうどいいと思う。夜中まで飲んで遊んでからなら、少々うるさくても眠れるだろう。
カオサン通り老舗のD&Dインが健在だと確かめられただけでも個人的には満足した。たぶんもうカオサン通り内に泊まることはないだろうが。
まだ一度もカオサン通りを体験したことがない人は、ぜひともD&Dインに泊まってみてほしい。
カオサン通りの昔と今を感じられる。そして夜の爆音も感じよう。
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