中国の旧正月である春節は、今年は2月10日にあたる。
中国では春節の大型休暇となり、まさに民族大移動が起きる。
海外旅行へ出かける中国人も多く、タイは中国人にとって最も人気のある旅行先の一つだ。
今年は春節はタイを訪れる中国人観光客が大幅増加する見込みとなっている。
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タイを訪れる中国人は200%へ増加
AOT(タイ空港公社)が、今年の春節期間中においてタイの空港を利用する中国人旅行者の予測を発表した。
2月5日から2月14日、タイの主要6空港(スワンナプーム、ドンムアン、チェンマイ、プーケット、ハジャイ、チェンライ)に到着する中国人旅行者は、前年比で200%の増加となる見込みだという。
この期間中、6空港の全体利用者は352万人で前年比20%増加、フライト数は21,115便で16.7%増加。
スワンナプーム空港がもっとも多くて、利用者は175万人、フライト数は9,439便。それぞれ、24.3%と15.6%の増加。
春節期間中のタイ-中国路線は、合計3,086便以上が運航予定。これは前年同期比で202.6%の増加となる。
乗客数は45万8,813人で、前年比220.2%増。
スワンナプーム空港を利用する中国路線便がもっとも多くて1,799便、乗客は282,982人で前年比224.6%増加。
フライトの乗客がすべて中国人というわけではないにせよ、中国からの旅行者が大幅に増加するのは間違いない。
AOTでは、多くの中国人旅行者を迎え入れる準備を進めているとのこと。
空港では、記念撮影ブースを設置したり、音楽と獅子舞のパフォーマンスを実施する。また旅行者にギフトを渡すイベントも実施。
2024年2月28日まで、タイは中国人旅行者のビザ免除措置を取っている。中国人はビザ無しでタイに入国できる。
3月1日からは、タイと中国の相互ビザ免除措置が発効となり、これから先ずっと中国人はタイへのノービザ入国が可能となる。
タイ政府は、今年800万人の中国人旅行者がタイを訪れると予想している。
空港混雑に注意
春節期間中は、タイのみならず各国の空港や観光地が中国人旅行者で混雑するようになる。
タイでは、スワンナプーム空港の混雑ぶりに特に要注意だ。
なにせ中国便の利用者は前年比で224%増加する。
2023年の春節は、突然の中国開国から間もないこともあり、中国人観光客が一気にタイへ押し寄せることはなかった。
今年は増える。とんでもない増加率だ。
パンデミック前ほどの多さにはならないにしても、ここ最近では類を見ない中国人観光客の数になる。
スワンナプーム空港は、普段でも混雑しがちだ。
日本からのフライト到着と、中国からのフライト到着のタイミングが重なると、入国検査場に長蛇の列ができる。こればっかりはタイミング次第なので防ぎようがない。我慢して並ぶしかない。
スワンナプーム空港から出発する際には、フライト出発3時間前に空港に到着しておくよう推奨されている。
チェックインカウンターに並ぶ時間と、保安検査場と出国審査場の混雑で時間がかかるためだ。
先日は、出国審査のための生体認証システムが故障し、出国審査場が大混乱した。
日本人は出国自動化ゲートが利用できるが、その自動化ゲートが使えずに、一般有人レーンに並ぶことになった。
もしも春節期間中のそのようなシステム故障がまた起きると、さらにひどい事態になる。
なにがあるかはわらかない。
とにかく、春節期間中にスワンナプーム空港を利用する予定がある人は、時間に余裕をもって行動するようにしましょう。あと、心にも余裕をもっておきましょう。いらいらすると負け。
パタヤでは、中国人の団体観光客が復活している。大型バスをよく見かけるようになった。
ナイトマーケットにも大型バスで乗り付けてくるし、ウォーキングストリートでは旗を持ったガイドに先導されて練り歩く中国人団体客が増えた。
春節期間中は、パタヤを訪れる中国人観光客がさらに増えるだろう。
まあ、パタヤの場合は、中国人団体客の行動先と時間帯がかぶらないようにすれば、混雑はそれなりに回避できる。
バンコクなどの主要観光地では中国人団体客による混雑には気をつけたほうがよさそうだ。
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