タイを訪れる外国人観光客が減少している。
中国の国慶節大型休暇が終わり、サイアムパラゴンでの事件の影響しているものとみられる。
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タイを訪れる外国人観光客
2023年1月1日から10月8日までの外国人旅行者数
累計:20,549,501人
出身国トップ5
1位マレーシア 3,357,054人
2位中国 2,584,791人
3位韓国 1,228,505人
4位インド 1,199,955人
5位ロシア 1,016,018人
累計ではマレーシア人が1位をキープ。
中国人が猛スピードで追いかけている状況だ。
9月25日に中国人へのビザ免除措置が開始され、また国慶節の大型休暇により多くの中国人観光客がタイにやって来た。
週あたりの数字ではマレーシア人がずっとトップだったが、ついに中国人が逆転した。
が、この一週間で状況がまた変わった。
タイを訪れる外国人観光客が減少。特に中国人観光客が大幅に減った。
2023年10月2日から10月8日まで一週間の外国人観光客は497,966人。前週比の9.86%減にあたる。
ビザ免除措置開始の9月25日にタイに到着した中国人は10,988人。その後、国慶節休暇の開始とともに増加し、9月30日には18,040人となった。
その後は、国慶節休暇の終了に合わせて減少へ。サイアムパラゴンでの銃撃事件があった10月3日には13,453人となり、10月6日は8,213人に。1日あたり1万人も減少した。
中国だけでなくマレーシアや他の国から旅行者も減少傾向にある。
国慶節の大型休暇終わりの混雑を避けて早めに帰国した人が多いことが第一。それに加えて、それにサイアムパラゴンでの銃撃事件で中国人観光客が亡くなったことも影響していると見られる。
TAT(タイ国政府観光庁)によれば来週はさらに落ち込み、48万人にとどまると予想。
中国人ビザ免除により11月と12月は月当たり70万人に増加することを期待しているとのこと。
2019年の中国人観光客は約1,100万人。今年の目標は最低でも400万人。
さらなる外国人観光客誘致のため、タイの観光事業者はインド人へのビザ免除措置拡大を要請している。
中国人へのビザ免除措置は開始されたが、インド人は引き続きタイ入国にはビザが必要となっている。
インド人旅行者へのビザ免除措置が実施されれば、今年の外国人観光客がトータルで2500万から3000万人という目標を達成することにつながるだろうとしている。
ハマスの紛争により、イスラエル人観光客は旅行をためらうだろう。イスラエル人旅行者は一回の旅行で平均7万バーツを支出するが、今年のタイへの旅行者は20万人にとどまるとみられる。
参照:https://www.nationthailand.com/thailand/tourism/40031798
インド路線拡大
タイ・エアアジアによれば、中国路線の搭乗率は70%程度と低いままだということだ。
一方、インド路線は拡大している。タイ・エアアジアが、バンコク・ドンムアン-アーメダバード路線を新規就航させたばかり。
アーメダバード空港では記念式典が開催され、初フライトの搭乗率は90%を超えたという。
エアアジアによるタイ-インド路線は、コルカタ、チェンナイ、ジャイプール、コーチ、バンガロール、ガヤ、ラクナウ、アーメダバード、グワーハーティーの9路線となった。
中国人観光客が思ったよりも伸びていない現状だ。サイアムパラゴンで中国人観光客が犠牲になり、タイは危険というイメージができた。また、中国の公開された映画の影響も大きいとの報道もあった。
インド人観光客は堅調だ。中国人観光客が戻る前から、パタヤはインド人だらけという状況だった。今でもインド人は多い。
インド人へのビザ免除措置が実施されれば、さらに増えることは間違いなさそうだ。
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