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タイ国内情勢

タイ全面開国初日の外国人旅行者数、タイランドパス撤廃間近、マスク義務撤廃、エンデミックへ

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6月1日にタイは全面開国となった。
すべての入国者に対する隔離と検査は撤廃された。
ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書があれば、誰でも自由にタイに入国できる。
エンデミック化宣言へ向けて確実に動いている。
昨日のCCSA会見なども含め、タイの情勢についての情報をまとめておく。

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5月のタイ入国者

5月1日から31日のタイ空路入国者が発表されている。

タイ人:103,371人+170人
外国人:435,613人+365人
合計:539,519人

内訳
・隔離なし538,984人
・5日間隔離535人

圧倒的大多数が隔離なしで入国している。
6月からは隔離制度が撤廃されるため、すべての入国者は隔離なし入国となる。
事前の陰性証明書は必須。ただし、PCR検査だけでなく医療機関やラボでの専門家による抗原検査の陰性証明書も認められるようになった。

5月1日から31日の空路入国者の出発地トップ10

1.シンガポール81,317人
2.インド71,807人
3.ベトナム81,020
4.マレーシア29,576人
5.カンボジア24,327人
6.アメリカ23,872人
7.イギリス21,615人
8.オーストラリア20,948人
9.UAE17,314人
10.韓国16,006人

これはあくまで出発地であって、国籍ではない。
帰国タイ人も含まれている。

実際の外国人観光客のトップはインド人だ。

タイランドパスの統計によれば、今年1月から5月の外国人入国者数では、1位インド123,606人、2位イギリス96,323人、3位マレーシア78,523人、4位ドイツ77,707人、5位アメリカ72,482人。

今のタイへの観光客はインド人がぶっちぎりでトップ。
パタヤもバンコクもインド人だらけとなっている。

6月1日開国初日の旅行者数

6月1日のタイ空路入国者:19,767人
ワクチン接種済み:19,713人
PCR/専門家ATK:54人

圧倒的大多数がワクチン接種済み旅行者となった。
ワクチン接種証明書ではなく陰性証明書で入国してきたのはたったの54人。

6月1日より、タイ人はタイランドパス登録が不要となっており、ワクチン接種証明書か陰性証明書のどちらかを提示して入国する。もし書類に不備があれば、空港でATK検査を受けることなる。

外国人は引き続きタイランドパスの登録が必要で、ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書をアップロードしないといけない。
フライトのチェックイン時に書類チェックを受け、タイ入国時にもチェックがある。

なお、到着空港の内訳は以下のように。ワクチン接種済み旅行者の数。
スワンナプーム空港14,778人、ドンムアン空港1,432人、プーケット空港3,248人、その他空港255人。
当然の結果だが、スワンナプーム空港が圧倒的に多い。

タイランドパスの撤廃間近

ピパット観光スポーツ大臣は、CCSAが近い将来にタイランドパスを撤廃するだろうと発言。タイランドパスがなくなれば、旅行者の手間がなくなり、より多くの観光客が訪れるようになるだろうと。

今年の外国人観光客の数は700万人から1000万人と予想。観光収入は1.15兆から1.5兆バーツ。2023年は2.4兆バーツ、2024年は3兆バーツに設定。
2019年の外国人観光客は3990万人で、観光収入は3.01兆バーツだった。

観光スポーツ省の予想では、今年第3四半期に約300万人、第4四半期のハイシーズンにはほぼ同じかそれ以上と観光客が来るだろう。
TATによれば、5月の観光客数が532,117人で、これは予想を上回った。
TAT長官もタイランドパス撤廃がもうすぐやって来ると発言。

参照:https://www.thaienquirer.com/40615/tourism-sector-expected-to-recover-in-2022-ministry-of-tourism-and-sports/
タイでは7月1日にパンデミックをエンデミック(風土病)化する宣言を出す計画となっている。
前倒しする案もあるが、まだ宣言日は明確化されていない。
エンデミック化宣言されれば、タイランドパスも終了することは間違いない。
7月1日までにタイランドパスがなくなるのは、現時点では濃厚。
6月中旬に早まる可能性もあるが、これはなんともいえない。
最近の流れでは、毎月1人に規制緩和が実施されており、あと1ヶ月は様子を見るような気がする。

タイへの観光客が増加している。
でも、超楽観主義者に見えるピパット大臣でも、タイ観光業の復興にあと2年はかかると予測している。
壊滅した2年間を取り戻すには、やはり同じだけの期間が必要ということか。

タイでの国際線乗り継ぎについて

CAAT(タイ民間航空局)より通達が出された。
2022年6月1日より有効となる。
タイでトランジット/トランスファーする乗客は、タイ滞在期間すべてをカバーする最低1万ドル補償の医療保険の加入が必要。(タイ国籍者はのぞく)
ただ、5月末までのルールと基本的な同じだ。
空港内にとどまるトランジットやトランスファーではタイランドパス登録は不要。でも医療保険加入は必要となっている。
たった数時間程度の乗り継ぎでも保険加入が必要だ。

スワンナプーム空港拡張工事

AOT(タイ空港公社)はスワンナプーム空港の拡張継続を発表。
既存の東ウイングを78億バーツの予算で開発し、年間1500万人の乗客を処理できるようにする。
さらに東ウイングと北ウイングを接続する計画を立てている。
北ウイングの拡張には412億バーツの予算が必要。
新しいターミナルが完成すると年間3000万人の旅行者に対応でき、さらなる設備開発により追加で1000万人に対応するとのこと。

CCSA会見

昨日6月2日に開催された定例CCSA会見。
毎週木曜日の開催だ。
が、これからは、月2回の開催となると発表された。隔週木曜日。
ただしプラユット首相を議長とするCCSA本会議が金曜日に開催される場合はその日に変更する。

以前は週に何度も会見が開かれていた。
今月からは月2回。
状況が劇的に改善されてきたことを意味する。
そして、いよいよエンデミック化宣言が目の前に迫ったきた。
タイが日常に戻る日は近い。
CCSA会見も残りわずかかもしれない。

昨日のCCSA会見の内容は、主に新しいタイ入国措置と娯楽施設再開について。
従来の解説を改めて説明している。

少しだけ取り上げると、外国人は引き続きタイランドパスの登録が必要。
タイランドパスは登録後に自動的に1-2時間以内にQRコードが発行される。
タイへ出発する空港で航空会社がタイランドパスと書類をチェック、さらにタイ到着時にも検疫係官がタイランドパスと書類をチェックする。
現在のタイランドパスは入国を承認するためのシステムではなく、外国人旅行者の事前情報登録システムとして機能していることに注意してほしいと会見で説明。

つまり、QRコードが発行されたからといって必ずしも入国が約束されたものではないということ。
きちんとした書類を携行していないと、タイへのフライトに搭乗を拒否されることもあるし、タイに到着したとしても検疫官にチェックされ、書類不備が発覚すると、別途検査を受けたり、隔離される可能性がある。

特に陰性証明書での入国では要注意。
陰性証明書がみなされると、ATK検査を受け、陽性であれば、病院などの隔離施設で強制的に隔離治療を受けなくてはいけない。

きちんとした書類でタイランドパス登録しておけば問題ない。

関連記事:タイ入国に必須 タイランドパス(THAILAND PASS)申請方法[6月1日最新版]

娯楽施設再開について。
CCSA会見によれば、6月1日以降もバンコクの娯楽施設は閉鎖のままとなる。
ただし感染予防措置と安全基準に合格した施設は再開可能。Thai Stop Covid 2 Plus認証を受け、保健当局からの許可を受ける必要がある。
パタヤ(チョンブリ)では、娯楽施設再開は許可されている。ただし認証と許可を受けることが条件。
バンコクのほうは少々まわりくどい理屈だが、結果的にはどちらも同じこと。

なお、6月1日の再開初日には、バンコクの娯楽施設各所にて当局の巡回チェックが実施された。

事情はパタヤも同じ。
ウォーキングストリートでパトロールが行われた。

プーケットマスク着用義務を一部解除

タイでは公共の場でのマスク着用が義務化されている。
違反すれば懲役や罰金刑が科されるおそれがある。

プーケット県では、6月1日よりマスク着用義務を一部解除すると発表し、すでに施行されている。
屋外で人と2メートル以上離れている場合はマスク着用義務はなく。ビーチ、公園、スタジアムなどだ。
激しい運動中はマスクを外してもよい。
また、飲食中や、公務員などにID確認のため顔を見せる必要があるときもマスクを外すことが許される。
ただし、換気の悪い閉鎖された場所や混雑している場所ではマスク着用は必須。
違反すれば、やはり罰則の対象となる。

保健省では6月中旬に一部エリアでのマスク着用義務解除を検討と発表している。
バンコクやパタヤなどブルーゾーンでの限定的な施行になるとも言われる。
これに先立ち、プーケットでは実際にマスク着用義務が一部解除となった。
遠からずうちにバンコクやパタヤではマスク着用義務が撤廃されるそうだ。

まとめ

タイは開国路線を進んでいる。
娯楽施設は制限付きなれど再開が認められた。
入国に際しては一切の隔離と検査を撤廃した。不適切な書類が見つかった場合はATK検査され、場合によっては隔離されるが、これはタイ国内で陽性確認されても同じことだ。
ちゃんと書類が揃っていて、発熱等の症状がなければ、空港で検査されることも隔離されることもない。
タイはフルオープンとなった。
CCSA会見も減らされ、いよいよパンデミックの終わりが目の前に迫ってきた。

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