タイ観光スポーツ省のピパット大臣は、来月からエリア検疫プランを実施する予定と発表した。
エリア検疫によって、外国人観光客に対して国境を開く。
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エリア検疫のパイロット実施
エリア検疫の対象となるのは外国人観光客に人気のある5県、チェンマイ、プーケット、クラビ、スラタニー(サムイ島、パンガン島)、チョンブリ(パタヤ)。
まずは試験的に実施する。
保健省と216の観光業者との会談の終えたのち、ピパット観光大臣がエリア検疫の詳細を明かした。
旅行者は最初の3日間はホテルの部屋で隔離され、その後綿棒を使った検査を行い、陰性結果であれば、ホテルの部屋から出て、ホテルやリゾートエリア内で行動ができるようになる。
14日後に再度検査を行い、感染が発見されなければ、検疫エリアを出て、タイ国内を自由に移動できるようになる。
このエリア検疫プランは、タイ国政府観光庁(TAT)の監督下にある29の旅行代店を通して運営されるという。
2019年のタイの観光業の収入は3兆バーツ。そのうち2兆バーツは外国人観光客によるものだった。
参照:https://www.nationthailand.com/news/30403320
まとめ
ゴルフ検疫とヴィラ検疫が開始となり、次はエリア検疫。
いずれも仕組みは同じ。
14日間(実際には15泊16日)の隔離検疫期間は変わらない。
最初の数日間はホテルの部屋に隔離され、最初の検査で陰性ならば限られたエリア内にかぎり、自由に行動ができるというものだ。
まだあくまで計画段階。正式には何も決まっていない。
例によってピパット大臣の希望的観測による大して効果のないプランに終わるかもしれない。
旅行代理店を通じて手配しないといけないのは個人客にはネック。
基本的に団体利用ということになりそうだ。個人でも参加できるが日程は限定されるかもしれない。
パタヤには多くのALQ(地方代替隔離施設)がある。現時点ではチョンブリ県には21のホテルが登録されている。うち20軒はパタヤにある。
かりにエリア検疫プランが正式決定されると、おそらくすでに登録済みのALQホテルが対象になると思われる。新規で増えることもあるだろう。
リゾートホテルならば、エリアも広く、あちこち歩きまわることができる。それだけでも、ずっと部屋に隔離されるよりはまし。
今のところ、詳細は決まっていない。
ゴルフ検疫とヴィラ検疫が実施されているので、同種のエリア検疫も認可されそうな雰囲気だが、正式決定はまだ。
このエリア検疫プランが実行されても、大量の外国人観光客が戻ってくることはない。これは間違いない。
14日間隔離があるかぎり、タイの観光業の復興はありえない。
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