タイのAISが販売しているSIM 2 FLY SIMカードを利用してみた。
タイでSIMカードを購入して、日本一時帰国中にアクティベート。日本でも普通に使えて、海外出発後は香港とフィリピンで大活躍。
設定楽々、速度ばりばり。
いちいち現地でSIMカードを購入したり挿し変えたりする必要なし。
8日間で4GBまで最大速度で通信可能。容量たっぷり。
アジア周遊旅行のみならず、日本で気軽に使えるプリペイドSIMカードとしても最強の1枚かも。
購入方法、アクティベート方法、利用期限延長方法などを実体験を基に解説していきますが、正確なルールはAISショップでご確認ください。
目次
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SIM2FLY概要
大きくわけてSIMカードは2種類。
AIS公式HP⇒http://www.ais.co.th/roaming/sim2fly/en/
アジア&オーストラリアが399バーツ。
ヨーロッパ・アメリカ&その他が899バーツ。
ここでは、実際にわたしが利用したアジア&オーストラリア版について説明していきます。
当初は、8日間で3GBの容量。その後、4GBへ増量された。
(追記)その後、さらに5GBまで増量された。
最大通信速度(4Gないし3G)でのパケット容量が5GBまで。5GBを超過しても、低速(128Kbbs)でネット接続可能。かなり低速だが、いちおう無制限でネット接続できる。
利用可能国
これも徐々に増えていっている。
2017年11月現在は全部で17カ国。
(AISのサイトのナンバリングは間違ったままだけど)
日本、韓国、シンガポール、マレーシア、香港、ラオス、インド、台湾、マカオ、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、オーストラリア、ネパール、インドネシア、カタール、スリランカ。
(2019年追記)
さらに中国も追加された。
東南アジアはほぼ網羅しているが、ベトナムが含まれていないのが残念。
ベトナム以外のアジアを周遊旅行するなら申し分ないでしょう。
なお、世界版にはベトナムが含まれている。なぜなんでしょうかね。
その世界版は66カ国で利用可能。容量は4GB。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアと幅広く、また利用期間も15日と長いけれど、お値段899バーツとやや高め。
それでも便利なのは間違いない。西ヨーロッではSIMカードもそこそこ高いだろうから、ヨーロッパを周遊旅行するなら利用価値は高そう。
購入場所
バンコクの空港、AISショップなど。
わたしはドンムアン空港の到着フロアにあるAIS関連ショップで購入した。
第1ターミナルと第2ターミナルを結ぶ通路内にも別のAISショップができている。
また、スワンナプーム空港の到着フロアにもAISショップはある。
バンコク市内、パタヤ市内にもAISショップは多い。パタヤなら、セントラルフェスティバル地下にあるAISショップがわかりやすい。
ファミリーマートでも取り扱っているようだが、一部店舗に限られる。
パスポート登録作業のことも考えると、AISショップでの購入がベター。
ドンムアン空港のAISショップには、店頭にSIMカードがディスプレイされていて、人気は上々。他にも買っている人は多かった。
料金は399バーツ。
購入の際にはパスポートが必要。
パスポートを見ながら、店員がその場で登録してくれる。
これはあくまで登録作業だけ。SIMカードの利用開始とは別ものだ。
店員に「どこでいつから何日間利用するのか?」と尋ねられた。
が、はっきり決まっていなかったので、「明日以降、日本で、たぶん2週間以上」と答える。
すると、追加で延長できるアドオンの番号を書き込んでもらえた。
「まずは日本でアクティベート(有効化)してね、それからトップアップしてアドオンを入力したら延長できるよ」と言われる。
はたして、いつまでにアクティベートして利用開始すればいいのか、はっきりしない。
AISの公式情報によると、タイ(もしくはSIM2FLYが利用不可の国)でも有効化はできるが、この時点では、パッケージプランの利用開始とはならない。
利用可能な国でSIMカードがローミングした時点で再アクティベートして利用開始となる。
ただし、最初に有効化した時点から、60日以内にアクティベートしないとデータローミングパッケージが無効化される。
A previously-activated SIM must be reactivated abroad within 60 days (only in the countries listed in your package’s terms and conditions); otherwise, the data roaming package that comes with the SIM will no longer be available, and a new add-on package will be required instead.
また、販売しているパッケージの裏面には有効期限が書いてある。(EXP.DATE 08/2018)
これは、SIMカードそのものの販売期限のことなのか、この間ならば登録の時期にかかわらずいつでもアクティベート可能かのか、どうにもはっきりしない。
とりあえず、購入日から20日後に利用開始したが、まったく問題なかった。
利用開始予定があまりにも先すぎる場合は避けたほうが無難かも。
なるべく利用開始予定の1,2ヶ月以内の購入がベターでしょう。
なお、日本では一部業者が通販している。どうやら、きちんと登録を済ませているようで、即利用可能とのこと。
利用開始方法
利用には、SIMフリーのスマートフォンが必要。日本のSIMロックされたままのキャリア提供機種では利用できません。SIMロックを解除するか、SIMフリーの機種を用意しましょう。
SIMフリー機種がベターでしょうね。
わたしが使っているスマフォは、Huawei P9 Liteという機種。日本で購入がしたが、もちろんSIMフリーで日本語対応モデルだ。
さくさく動くし、写真も綺麗。おすすめの機種です。
関連記事:SIMフリースマホはこれで決まりでしょ、HUAWEI P9 LITE。タイでもばっちり4Gが使えます。
以下、実際の利用方法について書いていくが、他のアンドロイド機種やアイフォンでは設定が異なる可能性があるので、ご注意を。おそらく最近の機種だと同じだと思うけれど。
香港へ出発する少し前に日本でアクティベートさせてみた。
パッケージ内に英語の説明書あり。
でも、ほとんど読む必要はないでしょう。
SIMカードを取り出す。
3in1につき、自分のスマートフォンにあったサイズに切り取りましょう。
SIMカードの入れ替え。挿しましょう。
SIMカードはすぐに認識してくれた。
接続設定などは自動的にやってくれる。接続先を選んだり、APNがどうのこうのといった設定は不要。
が、SIMカードは認識したものの、接続開始しようとしたが、ネットに繋がらない。
対処方法を考える。
まず、スマフォ側のWi-Fi接続をオフにする。
これでもダメだった。
ついで、接続設定から、「データローミング」をオンにする。
どうやら、国際ローミング中のモバイルデータ通信はデフォルトでオフになっているようだ。これをオンにする。
注意喚起にもOKの返事。
すると、あっという間に繋がった。
アクティベート完了のSMSがAISより届く。
接続先はソフトバンク。きっちり4G接続となっている。
ぬるぬる快適です。
この設定は機種によって異なるかも。
もし繋がらない場合は、セッティング画面から見直してみてください。「国際ローミング」をONにすれば繋がるはずです。
各国での利用実感
日本、香港、フィリピンで利用した。
その実感を手短に。
日本
前述のとおり、接続先はソフトバンク。
もちろん4G接続でさくさくです。
こりゃあ、海外在住者が日本一時帰国の時に重宝するだろうなあ。
これまでは日本でWi-Fi機器をレンタルするのが一般的だったけど、もうSIM2FLY1枚で充分。
香港
飛行機が香港国際空港に降り立ち、機内モードをオフにした途端に、すぐに電波を捕まえてくれた。
あっという間に利用開始。設定はまったく不要。全自動です。
接続先は、CSL。
これまた4G接続でさくさく。
フィリピン
アンヘレスのクラーク空港に降り立ち……以下同文。
接続先はGlobe。
街中では4G回線につながる。日本と香港には及ばないが、特にストレスなくつながる。
窓のない建物内に入ると、3Gへダウンすることが多かった。が、フィリピン国内のSIMカードを利用しても同じことなので、これはしょうがない。
日本の通信速度が早すぎるだけのこと。
テザリング可能
嬉しいのはテザリングでPCへ飛ばすことができること。
フィリピンのホテルではWi-Fiの状態があまりよろしくない。
そんな時は、テザリングを利用。
ブログの更新にも使ったけれど、WordPressで画像アップロードなども問題なし。
データ残量の確認方法
以下のコードを送信すれば、データ通信のパケット残量を調べることができる。もちろん無料で海外から利用可能。
*111*6#
また、SIMカードの有効期限や残高(Balance)を調べる場合は、従来通り、
*121#
を送信。これで有効期限と残高がわかる。(パッケージプランの利用期間とは別物ですよ。)
あとは、AISのEサービスやアプリでも確認可能。
スマフォ本体で使用量を確認するほうがわかりやすい。
また、かりに4GBの容量をオーバーしても低速ながらネット接続は可能。
プリペイド式なんで追加請求される心配はゼロ。
8日間で4GBという容量は、動画サイトを見まくったり、よほど重たいデータをダウンロードしないかぎり、使い切らないはず。
過度の心配は不要。
LINEなどのアプリを常に待機させておいても大丈夫でしょう。
SMSと通話は?
ネット用SIMだが、実際はSMSや通話も可能。
購入したパッケージならびにSIMカードに電話番号が書いてある。タイのSIMカードなので、国番号は66となる。よって、国際電話番号は頭に+66をつけてどうぞ。
SMSの受信は無料。
電話の受信は国際通話扱いとなり有料。
最初にSIMカードを購入した時点では残高がゼロなので、SMS送信も通話もできない。
残高さえあれば通話もSMS送信も可能だ。
料金表
日本滞在中にSIM2FLYを利用した場合
タイの電話番号への通話:1分6バーツ
日本国内への通話:1分6バーツ
第三国への通話:1分35バーツ
受信:1分6バーツ
SMS送信:6バーツ
SMS受信:無料
日本国内でも1分20円で電話がかけられる計算。国際SIMカードを使っているわりには、そんなに悪くないかも。
トップアップ(チャージ)方法
タイ国内でAIS(12 Call)のプリペイド式SIMカードを利用しているなら、ファミリーマートやAISショップのキオスクなどで簡単にトップアップできる。
関連記事:AISの1・2コールを20バーツでトップアップして有効期限を延ばす方法(手数料なしで最長1年)
このSIM2FLYは、アクティベートする前にトップアップしておくことはできない。
でも、アクティベート後はトップアップ可能。
もしも、通話や延長アドオンを利用したいと考えている人は、あらかじめタイのファミリーマートでトップアップ用のプリペイドカードを購入しておきましょう。
こんなやつです。
あとはアクティベート後にコードを送信すればトップアップできる。もちろん、タイ国外からでも送信可能。
もし、この手のトップアップカードを事前に用意していない場合でも、トップアップは可能。
Mobile Topupというサイトを使えばいい。決済はクレジットカードかペイパルとなるが、これまで一度もトラブルになったことはない。タイ以外の国に滞在していても利用可能だ。
関連記事:日本からタイの携帯電話(12call、TRUE、Dtac)にオンラインチャージ、トップアップする方法。クレジットカード・ペイパル利用可能。
実際、今回の周遊旅行でもフィリピンからトップアップしたが、まったく問題なかった。
トップアップが完了すれば、通話も使えるし、アドオンで延長も可能となる。
アドオンによる延長方法
SIM2FLYのネットプランは、8日間の利用期間が過ぎても、再度申し込み可能。
アドオンは2種類。
8日間4GBの通常プラン
*111*354#
2日間1GBの簡易プラン
*111*356#
残り滞在日数に応じて使いわければいいだろう。
わたしは、フィリピン滞在中に、Mobile Topupを通して300バーツ分トップアップして、通常プランをアドオンで申し込んだ。
2017年12月31日までは349バーツのところ、299バーツのキャンペーン中。(追記:2019年2月時点でもまだキャンペーン中)
300バーツのトップアップをしておいたので、問題なく有効化されて、延長できた。
実に簡単。
なお、すでにタイ国内で普通にAISの12callのSIMカードを利用していて、このアドオンを送信してもSIM2FLYの利用はできない。
最初にSIM2FLYのSIMカードを購入して登録する必要がある。
また、よく勘違いする人がいるけれど、データ通信パッケージプランの有効期限とSIMカードの有効期限は別物。
8日を過ぎてもSIMカードは生きている。
(他のトラベラーズSIMカードでも同じ)
このSIM2FLYシムカードの最初の有効期限は、おそらく60日。
一度トップアップしたので、そこからさらに30日先まで延びた。つまり、最初にアクティベートした時から計算して90日後となった。
トップアップを繰り返していけば、最大1年まで延長されるはずだ。
一度日本やタイに戻ってから、また海外へ出かける際に、アドオンを送信すれば、いつでもSIM2FLYのパッケージプランが使えることになる。
現地SIMとの比較
もしも、一つの国で一週間以上滞在するなら、現地通信会社のSIMカードを購入したほうがお得にケースのほうが多いはず。
たとえば、フィリピンでは格安で通話とネット接続可能なSIMカードが売られている。
これはSMART社のSIMカード。40ペソ(90円くらい)。
3日間で300MBの通信量がついてくる。さらに30ペソ分をロード(トップアップ)すれば、700MBが無料で追加される。合計70ペソで1GB使えることになる。
有効期限が短いけれど、追加可能。最終的にはSIM2FLYよりも安くなるはずだ。
マレーシアのペナン空港で売られていたSIMカード
これは、7日間で1.8GB利用可能。30リンギットなので、約800円ほど。
日数と容量は違うが、SIM2FLYよりも安い。
ラオスのルアンパバーン空港で売られていたSIMカード
たとえば7日間で1.5GB使えるネットSIMカードが200バーツ。(通話不可)
やはりSIM2FLYよりも安い。
このように、まとまった日数を滞在するなら現地SIMカード購入がベター。
でも、数日程度の滞在で次々と国を移動していくなら、SIM2FLY利用が断然便利。
国が変わるたびに現地のSIMカードを購入して、またSIMカードを入れ変えるという手間から解放される。
料金的な面よりも、手間いらずのほうが価値があるかも。
日本⇒香港⇒フィリピンと移動したが、まったくSIMカードをいじる必要がなく、到着後すぐにネット接続可能だった。
これを一度味わうと、もう後戻りできないほどの快適さ。
タイ国内でも利用可能
蛇足ながら、このSIM2FLYは、タイ国内でも通常SIMカードとして利用可能。
8日間4GBというネットプランからは当然外れる。
通常料金での利用となる。
料金
通話代:最初の1分0.99バーツ、それ以降1分0.25バーツ
SMS:3バーツ
インターネット:1.5バーツ
(インターネットの利用料がよくわからないけれど、おそらく1パケットのことでしょう。)
ためしにタイ国内で電話してみたが、普通にかかりました。当たり前ですが。
あと、インターネットのパッケージプランは別途申し込みが可能なようだが、実際には申し込んでおらず未確認。
もしも、タイ国内でのネットプランの申し込みができるなら、タイを中心としてアジア各国を旅行しようとする人にとっては、SIM2FLY1枚あれば、事足りることになる。
すごいね。
まとめ
長々と説明してきたが、使用方法は簡単です。
SIM2FLY購入(=登録完了)⇒利用可能国でSIMカードを挿して有効化⇒あとは国を移動してもそのまま継続利用可能
たったこれだけ。
あれこれ考えなくてもいいです。
買って、挿す。以上。
とにかく楽。
この一言に尽きる。
通信料は一円足りとも安くしないと気がすまない、意地でも現地で最安のSIMカードを購入するんだという気合の入ったSIMカードマニア以外は、さくっとSIM2FLYを購入して、周遊旅行に出かけるのがいいでしょう。
タイのシムカードだけれども、タイとは関係なく日本へ一時帰国を考えている人にも最適ですね。
今後もタイ以外の国でSIM2FLYを使う予定があるなら、有効期限延長しておくのがベター。
わたしはタイ国内に入ってから、キオスクのトップアップマシーンを使って、数ヶ月先まで延長済み。
この先、タイ以外の国や日本へ行ってから、アドオンで番号を送信すれば、いつでも利用再開できるようにしてある。
タイ国内で予備SIMカードとしても使える。
個人的にはもう手放せない1枚となりました。
AIS、すごいなあ。日本の大手キャリアも見習ってほしい。
Amazonと楽天で通販もしている。
説明によれば、すでに登録済みのため、あとはSIMカードを挿して有効化すればいいだけのようだ。
タイ国内で買うと399バーツ。現在のレートで約1330円。少し高くなるが、日本で購入できるメリットは大だ。
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