マレーシアのペナン島でタイの観光ビザを無事に取得してきた。
前回ペナン島でタイビザを取得したのは2016年7月のこと。
この時は、代行業者に40リンギットの手数料を払うだけで簡単に取得できた。
必要なものは、パスポートと顔写真だけ。あとは申請から受領まで業者がすべて代行してくれた。過去最高レベルに簡単なビザ取得だった。
が、その後、大幅にレギュレーションの変更があったようだ。
わたしはまったく知らずにペナン島を訪れて、前回と同じ気楽な気持ちでのぞんだら、意外と手こずるはめになった。
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タイツーリストビザ取得の流れ
個人的に体験した流れを少々。
前回と同じくゲストハウスに取り次いでもらおうと声をかけたら、直接ビザ代行業者のオフィスへ行ってくれと言われる。
ジョージタウンのチュリア通りにあるビザ代行業者のオフィスへ。
代理店はチュリア通りにいくつも並んでいる。
最初に言われたのが、エアチケットの有無。
どうやら、タイへ入国する航空券が必要なようだ。
マレーシアからタイへのフライトを買ってくれと言われた。その予約確認証と支払い済みを証明するレシートが必要だそうな。
わたしはチケット未購入。ビザが取れてから購入するつもりだった。
それなら、近くにあるエアアジアのオフィスへ行けと言われる。
まずはWEBで料金をチェックしてから、エアアジアのオフィスへ。
チュリア通りにはエアアジアのオフィスがある。ここで簡単にチケットが買える。
営業時間
WEBと店頭発売であまり料金が変わらなかったので、とりあえずペナン発バンコク行きのチケットを購入。
その場で予約確認証とレシートを印刷してもらう。
やれやれ一安心と、もう一度ビザ代理店へ。
業者がわたしのパスポートをめくり、タイビザ発給済み枚数やタイ出入国回数などをチェック。
するとこれではビザ新規取得は難しいと言う。
追加料金を払えば取得できるかもしれないが、もしダメだった場合は、パスポートはそのまま返却されるだけで、返金も不可だと言う。
これは厳しい。
とりあえずパス。
続いて、別のビザ代行業者へ。
どことはいいませんが、すぐ近くにはおいしいチキンライス(カオマンガイ、海南鶏飯)のPAK HOCKがありますね。
ここでは、あらかじめパスポートの状況を伝える。
すると問題なく取得できると断言された。ノープロブレムだと。
ふむ、業者によって言うことが違うなあ。
顔写真を2枚渡して、業者がさくっと記入を始める。手際良すぎるでしょ。
バンコク行きの航空券は必要ないとも言われた。ただし、申請用紙にはマレーシア出国フライト日時を書く欄があり、そこは購入したチケット通りに記入していた。
タイでの滞在先は、アパートかホテルかを聞かれたのでアパートと答える。でも住所は聞かれなかった。
続いて、銀行口座の確認。
たまたまバンコク銀行の通帳を持っていたので、それを見せる。が、最後に記帳したのが2ヶ月前だったため、これは却下された。
それならば、ネットバンキングで日本の銀行口座の残高が確認できないのかと問われた。その場でノートパソコンを開き、接続。
日付、銀行名、名前、残高が掲載されているページを英語に翻訳(Chromeのブラウザを利用していると簡単に翻訳できる)して、PDF化。これをメールに添付して業者に送信。
あとは業者が印刷してくれるそうだ。
はたして、残高がいくら必要なのかは不明。最低でも2万バーツは必要なはず。
これにて終了。
あとはすべて手配してくれるそうだ。
100%ギャランティーだと太鼓判を押していた。
ビザ代込みの手数料総額は、本来の190リンギットの約2倍。
うむ。さっきの業者よりは安いし確実そうだ。
それでも、ちょっとぼられているような気もするが、背に腹はかえられない。もうバンコク行きのチケットは購入してしまったし、この際やむなし。
おそらくは、必要書類をどれだけ揃えているかや取得済みビザ枚数などによって、料金が異なるはず。
最初に訪れた業者では、書類がすべて揃っているなら、代行手数料はいままで通り40リンギットと言っていた。
まあこのあたりは、かなりデリケートな問題だし、あまり深く掘り下げないでおきます。本来、ビザは自分で申請して取得するものだし。
ちなみに、無事にツーリストビザが貼られたパスポートが戻ってきました。
1日目夕方にビザ業者へ、2日目午前中に業者が申請、3日午後に受領という流れ。
1日目が午前中早い時間帯なら即日申請に対応してくれるかも。
その後、このビザを使ってタイに入国したけれど、まったく問題なく通過できました。
結果オーライだけど、出費は痛かった。
必要書類
では、本来必要な書類とは何なのか?
個人で申請するなら、何を揃えればいいのか。
これがどうにもはっきりしません。
ペナンのタイ領事館のHPのVISA情報をクリックすると、クアラルンプールのタイ大使館のサイトへジャンプする。
必要書類はこのPDFで確認できる。
1 記入済みのビザ申請用紙
2 パスポート原本(有効期限6ヶ月以上、ビザ査証欄1ページ以上)
3 パスポートのコピー(顔写真のページ)
4 顔写真
5 タイを出入国するチケットの予約/確認証のコピー
6 タイに滞在する全期間の宿泊施設の予約/確認証あるいは賃貸契約書のコピー
ざっと抄訳するとこんな感じ。
かなり厳しい。
5は、タイへ入国するフライトとタイを出国するフライトの予約確認証ということだが、ビザ代理店で聞いたところ、きちんと支払い済みであると証明できるレシートが必要と言われた。
疑問点は、ビザ代理店ではタイを出国する航空券については何も聞かれなかったこと。でも、本来はタイ出国の航空券も必要なはずだ。このあたり、はっきりしません。
原則として陸路移動は認められないようだが、車の登録証と所有者のIDカードがあればオッケーのこと。でも、難易度高すぎでしょ。
6は、キャンセル可能なホテルを全期間予約してしまえば、何とかなりそうな気がする。エクスペディアなどのバウチャーには金額も記入されているし、大丈夫かもしれない。が、これもはっきりしない。
ペナン島でいうと、5と6は以前は不要だった。
が、おそらく現在は、ペナン島のタイ領事館ビザ発給部でも同様の書類が必要なはずだ。
あと、業者に求められた銀行口座残高は、ここには記載なし。
(マルチプルビザ取得の場合は残高証明書が必要だが、ツーリストシングルビザに関しては不要)
何度も言うように、このあたりはかなりあやふや。
どうしても業者を通さずに個人で申請するなら、すべて揃えたほうが良さそう。
・タイを出入国する航空券
・タイ滞在中のホテル予約
・タイの銀行口座通帳
これらをすべて用意しておいても、申請が受理されるかどうかは未知数。
まずは、一度ビザ代行業者の元を訪れて、ビザ取得可能かどうかを確認するのがベターでしょう。
まとめ
現状、ペナンでタイビザを取得するのはかなり厄介。
余計にカネがかかるし、個人的にはよほどのことがないかぎり、ペナン島でビザを取ることはなさそう。
最新状況ははっきりしないが、やはりビエンチャンのほうが個人で簡単に取得できそうだ。すべて自分でやるなら1000バーツぽっきりだし。
が、ペナンでは代行業者を通すと、いろいろ融通がきくのも確か。まあ、このあたりは人それぞれいろんな事情があるだろうし、ご察しください。
また、タイではイミグレーションのみならず、突然の規則変更は日常茶飯事です。
この記事は目下のところ最新情報ですが、すぐに形骸化するでしょう。
現地で何とか対応できる人だけが、ペナン島へタイビザ取りに行かれることをおすすめします。
ま、ダメならダメで、おいしいペナンB級グルメを食べ歩きましょう。
うまいもんいっぱいです。
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