現在、日本人がタイへビザなしで入国した場合の滞在期限は空路陸路問わずに30日。
今回、わたしはタイに2ヶ月弱の滞在予定。
以前なら、一度ラオスやカンボジアなど隣国へ出国してから、またタイへ再入国する、いわゆるビザランが必要だった。これで滞在期間がリセットされ、また30日間の延長となった。
が、わざわざ隣国へ移動するのも面倒な上、最近はノービザ入国規制が厳しくなってきた。
しかし、ノービザ入国でもイミグレーションで手続きすれば、30日間の滞在期限延長が可能となった。
昨年までは、わずか7日間の延長可能で、あまり役に立たなかったけれど、30日延長となれば利用価値は高い。
まさに今回のわたしの滞在予定にぴったりだ。
さっそく、イミグレーションを訪れて、手続きしてみた。
今回、わたしはパタヤに滞在しており、手続きはCHOMBURI IMMIGRATION OFFICEで行ったが、バンコクなど主要都市でも手続きの仕組みは同じはず。
タイでノービザ入国での滞在延長を考えている人の参考になれば、幸いです。
なお、本手続きは、2015年2月12日に行ったものです。
(2015年9月18日追記)
申請に必要な書類が増えました。詳しくは以下の最新記事をご参照ください。
タイ・ノービザ入国30日滞在期間延長の必要書類が追加。最新手続き方法。
申請の基本的な流れは変わっていませんが、手間が増えました。
こちらの記事と、最新記事を合わせて読むようにしてください。
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パタヤ・ジョムティエンにあるチョンブリーイミグレーションの場所と行き方
ジョムティエン・ビーチロードのソイ5にある。
パタヤ中心部からソンテウで行くなら、ジョムティエン行きのソンテウに乗る。
セカンドロードとサウスパタヤロード(パタヤタイ)交差点付近がソンテウ乗り場。
10バーツでジョムティエンまで行ける。
現在、タッパヤー通りからジョムティエンのビーチロードへ通じる道は一方通行となっており、進入不可。
セカンドロードをUターンして、ソイ7を抜けてビーチロードへ進入するルートとなっている。
バイクで行く場合も同様。
イミグレーションはソイ5のセカンドロード寄りにあるので、セカンドロードをUターンをする少し手前で降りてしまうのが早い。
目印はセブンイレブンのある角。
イミグレーションの案内板も出ている。
Uターンしてソイ7へ進入する際に降りてから歩いても3分ほどの距離。
帰りはビーチロードへ出て、パタヤ方面のソンテウに乗れば、10バーツでパタヤ中心部まで戻れる。
チョンブリーイミグレーションオフィス
なお、オフィス入り口ドアの案内によれば、イミグレーションの営業時間は、
午前8時半から午後4時半までとなっている。
(昼休みの有無は不明)
土日と祝日は休み。
用意しておくもの
・パスポート
当たり前ですがお忘れなく。
入国時に記入したイミグレーションカードを挟んでおくこと。
・顔写真一枚
大きさは4センチ×6センチ程度のもの。細かい大きさは気にしなくてもよい。
イミグレーション隣にあるビザ会社で撮影可能。一枚50バーツ。
パタヤ市内にある写真屋に行けば、4枚で100バーツ。この先も顔写真が必要なら、あらかじめ用意しておいたほうが安上がりだ。
・パスポートのコピー
先頭の顔写真ページと、今回の入国時のスタンプとイミグレーションカードが挟んであるページの計2枚。
イミグレーション隣にあるビザ会社でコピー可能。2枚コピーしてもらって10バーツ。
・滞在しているホテルやアパートの住所と連絡先が書いてある名刺
書類にタイでの住所を記す欄があるので必ず必要。記入する際によくわからなければ、係員が手伝ってくれるので心配無用。
ホテルやアパートなら部屋番号も記入する必要あり。名刺に書き込んでおこう。
・ボールペン
記入用の台に、ボールペンは備え付けられていなかった。
貸してもらえるはずだが、ペンくらい自分で用意しておこう。
・1900バーツ
30日の滞在期間延長の料金は1900バーツ。
お釣りはちゃんと渡してくれる。
絶対に必要なのは、パスポートと1900バーツ。
ホテルやアパートの名刺は、住所と電話番号を控えた紙があれば不要かもしれないが、念のため持参しておくこと。
顔写真とコピーは現地でも用意できる。
隣にあるビザ会社
顔写真は、アイフォンで撮影してコンピュータへ送ってから印刷するという、手抜きかつ合理的なシステムだった。
写真を頼む時は、入って左奥へ。
「フォトプリーズ」と言うだけだ。
一枚50バーツ。
ほどよい大きさに裁断してくれる。
パスポートのコピーは、そのへんに突っ立っている暇そうな従業員をつかまえて、「コピープリーズ」と言うだけ。
必要な箇所をコピーしてもらって10バーツ。パスポートを渡せば、勝手にやってもらえる。
ソイ5の中にも別の写真&コピー会社があるが、値段は不明。すぐ横には高レートで有名なイェンジット両替所もある。
イミグレーションでの申請方法
オフィス内に、英語とタイ語で説明板が掲示してある。
が、少々わかりづらいので独自に解説してみよう。
以下の流れとなる。
1 申請用紙をもらう
2 申請用紙の欄に記入する
3 入り口脇のカウンターで、書類のチェックを受け、番号札をもらう
4 順番になったら、手続き開始。1900バーツ払う
5 少したってから、パスポートと領収書を受け取る
6 新しい滞在期限をチェックして、にっこりとコップンカップ
順番に細かく解説していく。
1 申請用紙をもらう
イミグレーションオフィスに入ってすぐ左手のカウンターの上においてある。
山積みしてあるので勝手に取ってもかまわないようだ。
何種類か置いてあるが、滞在期限延長に必要な用紙のタイトルは、
「APPLICATION FOR EXTENTION OF TEMPORARY STAY IN THE KINGDOM」
実物の写真がこちら。
表面
裏面
なお、この手の申請用紙や書類のことを英語で「Form」(様式のこと)と言う。
申請用紙の欄をすべて記入することを「Fill」(直訳すると埋めること)と言う。「Complete」という表現も使うこともある。
2 申請用紙の欄に記入する
書類には表と裏があり、裏面まで埋めること。
記入台に申請用紙の書き方の各国語版の見本が置いてあるが、残念ながら日本語版は見当たらなかった。
英語版を参照のこと。
それほど難しくないと思う。
よくわからない箇所は、係員が教えてくれる。
特に女性の係員は丁寧だった。男の係員はひどく無愛想。
表面最後に、reason for extention(滞在延長の理由)を書く欄がある。
わたしは、単に「Sightseeing」とだけ記入した。
裏面に顔写真を貼りつける欄がある。
ノリは係員に貸してもらえるはず。
(わたしは隣の店で顔写真を撮影したので、店の人に貼り付けてもらった。)
3 入り口脇のカウンターで、書類のチェックを受け、番号札をもらう
申請用紙の置いてあるカウンターと同じ場所で、記入し終えた書類のチェックを受ける。
漏れがあればその場で指摘してもらえる。
オッケーがでれば、番号札をもらう。
ただ、このカウンターの列の並びは、あってないようなもの。
他の外国人と先陣争いをすることになる。
手の空いた係員を見つけたら、まっさきに用紙を渡してチェックしてもらおう。
適度な礼儀正しさと適度な強引さが必要だ。
4 順番になったら、手続き開始。1900バーツ払う
銀行の番号札と同じシステム。
アナウンスと同時に電光掲示板にも表示されるので、特に心配は無用。
滞在延長のカウンターは1番から3番カウンター。
カウンターの目の前にも待合用のイスが置いてあるので陣取っておこう。
わたしの場合は、10人待ちだったが、15分ほどで順番がまわってきた。
書類の最終チェックを受けて、1900バーツをその場で払う。
パスポートは手続きが終わるまで預ける形となる。
なお、書類に記入欄はなかったけど、電話番号を記入する必要があると言われた。
絶対に必要なのかは不明だけど、念のためタイの携帯電話は用意しておこう。
タイの携帯電話を持っていない場合、日本の携帯電話でもオッケーなのかは不明。
5 少したってから、パスポートと領収書を受け取る
申請が終わり、最終的な手続きが終わるには20分ほどかかると言われる。
またしばらく待つ必要がある。
時間になったら、最初にもらった番号札と引き換えにパスポートと領収書を受け取る。
受け取りカウンターは、手続きをしたカウンターの脇にある。
「PICK UP」と書かれたカウンターがあるので、その辺りで待っていれば、番号札の番号で呼ばれるので、取りに行けばオッケーだ。
あまりに遅い時は、番号札を係員に見せて催促してみよう。すでに用意できているかもしれない。
6 新しい滞在期限をチェックして、にっこりとコップンカップ
念のため、その場でパスポートをチェック。
滞在期限がきちんと30日延長されているか確認しておこう。
元々の滞在期限からきっちり30日延長されているはずだ。
つまり、陸路ビザランのように、無駄を出さないため滞在期限ぎりぎりまで待ってから、手続きをする必要はない。
暇な時間にイミグレーションを訪れて、延長申請すれば、合計60日まで連続滞在が可能となるわけだ。
これは便利。
最後に係員にコップンカップとお礼を言っておこう。
ちゃんと費用を払っているとはいえ、人様の国に滞在させてもらっているという感謝の念は忘れずにしたいもの。
まとめ
タイ入国スタンプが数十個、ツーリストシングルビザ2枚、カンボジアへの陸路ビザラン3回、ラオスとミャンマーへの同日出入国ビザラン各1回。
以上のようなタイまみれのわたしのパスポートでも、何の問題もなく、ノービザ入国30日滞在期間延長の許可が出た。
帰りの航空券の提示もなし。質問もなし。
拍子抜けするほど簡単だった。
英語でのタイビザフォーラム板を読んでいると、「イミグレーション職員に3000バーツを要求された」などの記述があり、その点も多少心配していたけれど、まったくの杞憂に終わった。
正規料金の1900バーツのみ。
今回、手続きに関する何の予備知識もなく、なかば飛び込みでイミグレーションオフィスにやってきたけど、手続きそのものは非常にスムースに進んだ。
午後1時半にイミグレーションオフィス到着。
書類の記入、隣のビザ会社で写真撮影やパスポートコピー、順番待ち、パスポート返却まで、午後3時にはすべて完了した。
待ち時間込みの所要時間1時間半だった。
これが早いのか遅いのかは、何とも言えない。
オフィス内が利用者で溢れかえっているというほどの混み具合ではなかった。
逆にガラガラでもないというほど。
オフィスの近くには、レストランやコンビニもあるので、かりに待ち時間が長くなりそうでも、食事や時間つぶしには困らないだろう。
館内にトイレもあるし、建物脇に喫煙所もある。
営業時間は午後4時半までとなっている。
遅い時間帯に訪れたら、ひょっとしてパスポートの返却が次の日にずれ込む可能性がある。
なるべく早い時間帯に訪れるほうがいいかも。
また、何らかの理由でパタヤのイミグレーションでは滞在延長が認められないケースに遭遇したら、バンコクなど他のイミグレーションオフィスまで出向く必要がある。
元々の滞在期限ぎりぎりに手続きするのではなく、ある程度日程には余裕を持っておいたほうがいいだろう。
パタヤからカンボジア国境への日帰り陸路ビザランをするなら、所要時間が約8時間で、費用が2000バーツ前後。
費用的にはほぼ同じだが、所要時間と移動距離を考えれば、はるかに楽に30日間の滞在延長ができた。
いつまでこの制度が続くかはわからないけれど、タイに2ヶ月程度の滞在する予定があれば、また利用したいと思う。
なお、ノービザ入国での滞在延長は1回きりのようだ。
つまり、2ヶ月以上滞在したい場合は、観光ビザを取得するか、別途ビザランが必要となる。
(追記)
2015年9月の最新の手続きの模様はこちらの記事を御覧ください。
関連記事:タイ・ノービザ入国30日滞在期間延長の必要書類が追加。最新手続き方法。
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