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タイ入国情報 ビザ・タイランドパス・入国手続き

タイの特別観光ビザの進捗状況と疑問点。早ければ10月1日までにタイ入国可能とすると観光大臣。

投稿日:2020年9月19日 更新日:

先日、タイ内閣によって正式に承認された特別観光ビザ。
スペシャルツーリストビザ、略してSTVと呼ばれる。

タイへ行きたい外国人の間で大きな話題になっているし、パタヤのローカルタイ人の間でもさっそく話題になっている。
外国人観光客相手の商売をしているタイ人にとっては、まさに死活問題のため、こういったビザのニュースには敏感になっている。

承認から数日たったが、まだ詳細は決まっていないようだ。
とりあえず、現在わかっていることを推察をまじえてまとめておく。

(追記)9月19日にメディアで新情報が報道されたので、少し追記しておく。、

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スペシャルツーリストビザとは?

観光目的でのタイ入国ならびに滞在のための特別ビザ。
短期観光ではなく、長期滞在用ビザとなる。
滞在日数は初回90日。さらに90日の延長が2回まで可能。つまり合計270日滞在できる。
ビザ代は2000バーツ。
延長代ははっきりしないが、おそらく2000バーツといわれる。

ビザの有効期限は2021年9月まで。

タイ入国時には14日間の隔離検疫が必要。

これまでタイは観光目的での外国人入国を禁止していた。
このスペシャルツーリストビザにより、いちおう、一般外国人の観光目的でのタイ入国が可能となる。

発給条件は?

ビザの申請には、いくつかの必須書類がある。

14日隔離のASQ(代替隔離検疫施設)ホテルの予約証。
ASQを出たあとに滞在する場所の証明書。これは、ホテルの支払い済み予約証、本人名義のコンドミニアムの賃貸契約書、コンドミニアム購入証明書などとされる。
ホテルの支払い済み予約確認証といっても、はたして90日分必要なのか。そういった細かい部分は不明。

また、ビザ取得に際しては、タイ保健省の定める感染予防対策に従うこととある。
つまり、ワークパーミット保有者などがタイへの特別便に搭乗する際の規則と同じものが要求される。
COE(入国許可証)、事前のPCR検査陰性証明書、Fit-to-Fly健康証明書、10万ドル以上の医療保険加入書などを揃える必要がある。

すべての条件の詳細はまだ明らかになっていないが、おそらくこのようなものとなるはずだ。

(追記)出発前自己隔離と銀行預金残高証明書が必要に

さらに条件が加わった。
本国出発前に自主待機して、混雑した場所を訪れていない記録を提出せよとのこと。具体的な記録期間や記録方法については不明。
また、一定額の銀行預金残高の証明書も提出。ただ、額に関しては明らかになっていない。

発給場所は?

ビザ自体は、それぞれの国のタイ大使館ないし領事館での発給となるだろう。
観光ビザはタイ国内での発給は不可。これが原則。
日本ならば、東京のタイ大使館や大阪のタイ領事館となる。

ビザ発給希望者は、TAT(タイ政府観光庁)の海外オフィスにコンタクトを取り、Thailand Longstay Companyといった会社を通じて、ビザ申請業務を行うという話もある。
まずビザ申請書類を外務省へ送り、外務省の承認を得たあとに、各国のタイ大使館に必要書類を提出して、ビザとCOEを受け取るという流れのようだ。

ただ、具体的にどうのように取得するのかはまだよくわからない。

タイ国内での取得は可能?

観光ビザの発給は在外大使館で行われる。
よって、現在タイ国内に滞在している外国人が、タイ国内にいながら、スペシャルツーリストビザに切り替えることは不可能だと思われる。

ひょっとして特例措置的にスペシャルツーリストビザへの切り替えができる可能性もゼロではないが時間がない。
ビザ猶予期間は9月26日で終了予定。
あと一週間しかなく、スペシャルツーリストビザ発給が間に合わないのは確実。

ASQホテルはバンコク?地方都市?

これまでの発表では、ASQホテルは、ALSQ(Alternative State Quarantine)にも宿泊可能となっている。
ASQは、バンコクにある代替隔離施設。ALSQは、バンコク以外の地方都市にある代替隔離施設という分け方になっているようだ。

現在のところ、ALSQホテルは、プーケットに3軒、ブリラムに1軒、チョンブリ(パタヤ)に1軒となっている。

だが、外国からのチャーター便が到着するのは、プライベートジェットのような例外をのぞいて、バンコクの空港となる。

それでも地方にある代替隔離施設が利用可能なのか、移動手段はどうするのか、といった疑問が残る。
バンコクからパタヤはともかく、バンコクからプーケットへの陸路移動は厳しい。
もしくは、外国からプーケットへの直行チャータ便を飛ばす可能性もある。

どうやら、まずはバンコクのASQホテルから受け入れ開始となるもよう。
詳細発表待ち。

対象国は?

すべての国を対象としてビザが発給されるわけではない。
おそらくは国を限定して発給されるはずだ。

その対象国については、まだ正式には何も発表されていない。

低リスクとされる国が対象となるであろうといわれている。
それも上位10カ国くらいが対象なのではと。
連続して28日間国内新規感染者が出てない国も対象となるといった話も出ている。

ただ、日本のように毎日新規感染者が出ている国が即対象外となるわけでもなさそう。
感染対策がなされていると見做されれば、ビザ発給国対象となる可能性もある。
現状では日本が対象国となるかは未定。
正式発表を待つしかない。

タイへのフライトは?

ビザの発給が可能となっても、タイへのフライトがないことにはどうしようもない。
スペシャルツーリストビザでのフライトは一週間あたり1便から3便に制限されるとのこと。1フライトあたりの乗客の上限は100人。

現在のところ、タイへの商業フライトは禁止されている。エミレーツ航空といったごく一部の特殊な例外はあるようだが、原則禁止。

スペシャルツーリストビザでのタイへのフライトは、チャーター便ないしプライベートジェットとなる見込み。

現在、日本からタイへのフライトは、タイ大使館主導による特別便のみが運行されている。
10月は特別便が増えて13便。

関連記事:日本発タイ行き特別便が追加。10月は合計13便に。

スペシャルツーリストビザ所有者が、このような特別便に同乗できるかは不明。

スペシャルツーリストビザ専用のチャーター便が運行されるのかもしれない。

現時点では日本のタイ大使館からのスペシャルツーリストビザ発給やフライトに関するアナウンスは出ていない。

また、プライベートジェットでのタイ渡航そのものは可能。
ブリラムユナイテッドのサッカー選手はヨーロッパからプライベートジェットで入国している。フランス人グループもプライベートジェットでプーケット入りした。
むろん、事前に申請して、許可を得る必要がある。

タイランドエリートカードでも、プライベートジェットでの入国方法を認めている。実際に利用した人がいるかどうかは不明だが。

ビザ発給開始時期は?

10月から開始予定とされているが、正式な日程は不明。
またビザが発給されても、すぐにフライトがあるとはかぎらない。

タイ観光スポーツ大臣がコメントを発表している。

10月までには必ず外国人観光客をタイに迎え入れると約束する。
ビザ発給が間に合えば10月1日までにチャーター便ないしプライベートジェットでの観光客のタイ入国が可能となる。

そのような発言だ。

参照:https://www.bangkokpost.com/business/1987315

観光スポーツ省のピパット大臣といえば、外国人観光客受け入れ早期再開の音頭を取っている人物。
過去にも早期再開したい旨の発言を何度も繰り返してきた。
そのたびに、話が立ち消えしたり、頓挫したり、延期となってきた経緯がある。
今回のコメントも話半分で聞いたほうがいいとは思われるが、ただ内閣で正式承認されているので、時期については多少遅れる可能があるもの実現する確率は非常に高い。
たださすがに10月1日入国はかなり厳しいと思われるが。

隔離検疫後は国内移動自由?

以前提案されたプーケットモデルでは、まずプーケットの隔離施設で2週間隔離。その後は、プーケット内に移動は自由になる。もしもプーケット県外へ移動するのなら、さらに一週間プーケットに滞在する必要があるというものだった。
今回のスペシャルツーリストビザでは、2週間の隔離後の移動についてはまだはっきりしないが、どうやら移動の自由はありそう。

ただ、プーケットモデルのように地元住人の反発を招く可能性はある。
パタヤのALSQホテルはナックルアにあるが、もしナックルアのホテルに多くの外国人観光客が隔離され、その後すぐに市中を出歩くとなったら、反対する住人が出てくるかもしれない。

特別観光ビザ旅行者は1ヶ月で83万バーツ使え?

スペシャルツーリストビザによる外国人受け売れは、週あたり100人から300人、月間最大1200人と上限を設けるとのこと。

タイ政府の目標として、一ヶ月あたり10億バーツの収入を見込んでいるともいう。

つまり、スペシャルツーリストビザによってタイにやってきた外国人観光客はそれくらいの金額を使うと考えているということになる。

月あたりのタイ入国者の上限が1200人。
10億バーツを1200人でわると、観光客一人あたり83.3万バーツとなる。
日本円で、約291万円。

計算上は確かにそうなる。
一ヶ月に83万バーツも使えだと。そんな馬鹿な話があるか。そんなに金を使うやつがいるかよ。そんな富豪がタイに来るわけないだろ。ビル・ゲイツでも呼んでこい。
といったような声が噴出した。

でも、どうやら、これは最大9ヶ月滞在すると仮定した場合の試算のようだ。
一人あたり83.3万バーツで、これを9でわると、一ヶ月あたり、9.25万バーツ。約32万円。
ASQホテル代も含んだ総額だとすると、一ヶ月あたりの額はさらに減る。
そこそこいいホテルやコンドミニアムに滞在しながら、そこそこいい食事をして、観光やナイトライフに頻繁に出かけるとなると、たしかに月に10万バーツほどは必要となるだろう。
それほど非現実的な試算ではない。

本当に月に1200人がスペシャルツーリストビザでタイに入国して、全員が全員9ヶ月滞在して、毎月10万バーツ近く消費すれば、たしかに政府の狙い通りの収益が得られることになる。

むろん、その半分の金額しか使わない人もいるだろうし、9ヶ月フルで滞在しない人もいるだろう。
実際には目標通りうまくいくとは思えないが、ある程度の観光収益となるのは確か。

昨年度のタイ入国外国人は約4000万人。一ヶ月あたり333万人となる。すべてが観光客ではないにしても、膨大な数にのぼる。
それに対して、スペシャルツーリストビザでの入国者は多くても月に1200人。
いくら比較的裕福な層が来るとしても、ほとんど焼け石に水状態といえる。
それでもやらないよりはやったほうがマシといったところだろうか。

まとめ

詳細はまだ決まっていない。
ただ、14日間隔離検疫が実施されるのは間違いない。
この一点だけでも、短期観光旅行はほぼ不可能。
長期滞在希望の人はもう少し具体的な情報が発表されるのを待ちましょう。

(追記)
銀行預金残高証明書の提出が追加される見込みにつき、ビザ取得のハードルはさらに上がった。ただ、リタイアメントビザや結婚ビザ取得には残高証明が必要だし、日本のタイ大使館での通常観光ビザ取得時にも収入や仕事に関する証明書提出が必要だったりもするので、そこまでひどい条件ではない。具体的な金額が不明なのでなんともいえないが。
また、出発前に本国でも自己待機せよというルールも加わった。人混みを避けて体調管理につとめよというのが趣旨なのだろうが、どうやって記録を残せばいいのか。期間はどれくらいか。
出発前に自主隔離、タイ到着後は2週間の強制隔離。ひたすら隔離が続くことになる。
なんにせよ、気軽にタイ旅行に行けるというレベルからは程遠いもの。金銭的にも時間的にも精神的にも肉体的にも余裕がある長期滞在希望者のみ。それでもタイに行きたいという人には、スペシャルツーリストビザは有用となる。

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