タイを訪れる中国人観光客が減少している。ついに中国人の人気旅行先はベトナムがタイに勝るようになった。
日本人のタイ旅行は9月の連休で大幅に増加。国籍別ランキングでも上位に入るようなっている。
ラオスやパタヤへの旅行者数も併せて紹介しておく。
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タイ訪問外国人旅行者ランキング
タイを訪れた外国人旅行者数
2025年1月1日から9月21日まで
累計23,450,122人
(タイ観光スポーツ省より)
国籍別ランキング
1位マレーシア3,380,339人
2位中国3,301,185人
3位インド1,711,381人
4位ロシア1,244,628人
5位韓国1,105,186人
累計では日本人は上位5位以内にランクインせず。6位か7位だと思われる。
最近の週ごとの統計も見ておく。
9月8日から14日まで
合計56万5319人
国籍別ランキング
1位マレーシア 143,363人
2位中国 66,945人
3位インド 54,182人
4位日本 25,781人
5位韓国 21,982人
日本は前週の6位から4位にランクアップ。人数でいえば29.59%増加。
3連休にタイ旅行した日本人が多かった。
2025年9月15日から21日
合計49万6986人
国籍別ランキング
1位マレーシア101,376人
2位中国70,678人
3位インド44,813人
4位韓国23,590人
5位日本23,271人
日本は前週4位からランクダウンで、前週比9.74%減。
それでもトップ5入りだ。
日本人観光客の割合は決して低くない。
それでも、人数でいえば、中国人の3分の1くらいだが。
パタヤへの観光客は1800万人以上
2025年1月から8月にチョンブリ県パタヤを訪れたタイ人旅行者の累計は1138万人となった。前年比11.79%増加。
(パタヤ市長FBより)
観光客の総数は1,800万人ほど。
そのうちタイ人国内旅行者が1138万人なので、外国人観光客約662万人。
パタヤ市によれば、中国人観光客は減少しているとのこと。
パンデミック前は、1年間にパタヤを訪れる外国人観光客は約1000万人だった。
タイ全体では、2019年で外国人観光客が約4000万人。
外国人観光客の4人に1人はパタヤを訪れる計算だ。
ラオス訪問外国人旅行者数
2025年1月から8月までにラオスを訪れた外国人観光客は、3,061,928人。前年同期比15%増加。
国籍別ランキング
1位タイ 977,675人
2位ベトナム 790,403人
3位中国 750,650人
4位韓国 127,379人
5位アメリカ 49,934人
都市で言えば、ルアンパバーンは7ヶ月で215万人以上の外国人観光客が訪れた。前年同期比で83.8%増加。
パタヤを訪れる外国人の約3分の1という数は多いのか少ないのか。
ラオスを訪れた外国人旅行者は2024年の総数で410万人。観光収益は11億ドルだった。
今年2025年の目標は430万人とのこと。
(参照:The Laotian Times)
ベトナム
タイへの観光客が減少している一方で、今人気なのがベトナムだ。
2025年の8月までの外国人観光客は約1400万人。前年同期比で21.7%増加。世界トップクラスの成長率となっている。
中国からの旅行者は44%増加。8ヶ月で350万人以上の中国人がベトナムを訪れた。
今年8月31日までのタイを訪れた中国人観光客は3,096,017人。
つまり、中国人観光客にかぎっていえば、ベトナムがタイを追い越した。
タイへの旅行のかわりにベトナムを選ぶ中国人が増えており、中国人に人気のASEAN地域旅行先のトップがタイからベトナムに入れ替わった形だ。
(参照:Bangkok Post)
外国人旅行者数全体では、ベトナムよりタイのほうがかなり多いが、このまま推移すれば、いつかベトナムがタイを上回る日が来るかもしれない。
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