タイ国際航空(TG)は、先日、破産裁判所に破産申請を行い、裁判所はそれを受理。
裁判所の監督のもと、会社更生手続を進めていくことになった。
事業はそのまま継続する。
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チケット払い戻しは当面不可
タイ航空は、3月から5月の間に販売したチケットは約240億バーツと見られている。
しかし、フライトはすべてキャンセルとなっている。
少なくとも6月末まではタイへの国際線旅客フライトは禁止されている。
本来ならば、キャンセルとなった航空券は6ヶ月以内に払い戻しをする義務がある。もしくは予約変更などの救済措置を取らなくてはいけない。
が、会社更生手続に入ったため、チケットの払い戻しは停止されたとTGが発表。
チケットを持っている人も債権者と見なされるためとのこと。
タイ航空の債務総額は2449億バーツ。
債務返済問題が整理され、裁判所で承認されるまでのプロセスには最大で6ヶ月かかる見込み。
なお、すでに購入済みの航空券や、TGのマイレージプラグラムは引き続き有効とされる。
TGのフライト再開は7月1日を予定しているが、まだ検討中とのこと。
ソース:Bangkok Post
ソース:The Nation
日本の発券カウンターやオフィス閉鎖
タイ国際航空のサイトでチケットリファンドの詳細を見ようとしたら、以下のようなポップアップが表示された。
TGは現在会社更生中であり、計画の最終的な詳細を発表するまで、トラベルアシスタントを当面の間は一時休止とする。最終的な再生の詳細に達すれば早急に連絡する。
云々といった文面となっている。
また、日本の各発券カウンターが一時閉鎖となっている旨、日本語でアナウンスされている。
東京・名古屋・大阪・福岡の各支店の発券カウンターを臨時休業。
休業期間は6月末まで
また、福岡オフィスに完成は5月末をもって、オフィスごと閉鎖することが決まった(5月27日付け)。
問い合わせはコールセンターへ。
6月末までは、コールセンターの営業時間は平日午前10時から午後3時まで。
実際に問い合わせなどを行ったわけではないのではっきりしないが、どうやら現在は返金などは受け付けていない模様。
感想
法律には詳しくないが、要するにチケットを持っている人も債権者の一人だから、TGの一存で勝手に債務を返済するわけにはいかないということなのだろう。
債権者たちで話し合いをして、裁判所の認可を得てから、債務処理をしていくと。
その過程のチケットの払い戻しも行われるといったところか。
まあ、理屈をつけているが、早い話、返そうにも手持ちの金がないというのが真実に近いのだろうけど。
かなり厳しい状態にあることは明白。
7月1日から無事にフライトが再開されればいいが、これもまだ決定とは言いづらい状況だ。
すでにTGの航空券を予約済みの人は、返金請求するにしても予約変更するにしても、今しばらくは様子を見るしかなさそう。
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