タイでは7月1日よりプーケットサンドボックス計画がスタートする。
ワクチン接種済み観光客は隔離無しでタイに入国することができる。
必要なのがワクチン接種証明書、いわゆるワクチンパスポートだ。
証明書がなければ、これまでどおり14日間の強制隔離検疫が必要となる。
タイ以外の国でもワクチン接種証明書保持者には隔離を免除する方向へ舵を切りつつある。
これからの海外渡航にはワクチンパスポートが欠かせないものとなっていく気配が濃厚。
タイではすでにワクチンパスポートの発行が始まっている。
日本では来月からワクチンパスポート発行が開始される予定だ。
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タイでのワクチンパスポート発行方法
在タイ日本国大使館が、タイ政府が発行するワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)の申請方法に関するお知らせを出している。
以下、引用。
タイ政府が発行する「国際旅行のための新型コロナウイルス・ワクチン接種証明書(いわゆるワクチン・パスポート)」の申請方法・申請場所等について、在タイ日本大使館からタイ保健省等関係当局に確認しましたところ、関係の資料とともに、6月18日現在での情報を以下の通りお知らせいたします。
申請に必要な書類
* IDカード(タイ人の場合)
* パスポート(外国人の場合)
* ワクチン接種記録書(診療所や病院が発行した2回接種済の記録書)
* 航空券など渡航を証明するもの
* 費用50バーツ申請場所
現在、4カ所あります。
1. ノンタブリ県・バムラットナラデゥーン研究所 (Bamrasnaradura Infectious Diseases Institute)
* 営業時間:平日8:30-11:00・13:00-15:00(土日祝日を除く)
* 電話番号:02-951-1170~79(内線3430)
* メール:tmcbamras@gmail.com
* 地図
* 申請方法:必要な書類を同研究所へ持っていき、書類に問題がなければ、すぐにワクチンパスポートを同日に受け取れます。しかし、ここは一日に150人限定で発行することになっています。その日はどのくらい発行したか電話で確認できますが、事前に予約することができないことになっています(確認番号:02-951-1170~79(内線3422))。2. バンコク都・都市疾病予防管理研究所 (Institute for Urban Disease Control and Prevention)
* 営業時間:平日13:00-15:00(土日祝日を除く)
* 電話番号:02-521-1688
* 地図
* 申請方法:ここは事前にオンラインで申請することができますが、申請するサイトはタイ語しか提供していません。
* リンク:http://vacn.ddc.moph.go.th/index.php3. バンコク・スワンナプーム国際空港での国際伝染病管理チェックポイント
「porthealth_bkk@ddc.mail.go.th」へ必要な書類を事前にメールすることにより、ワクチンパスポートを出国の日に受け取ることになっています(チェックポイントは出発ターミナルにありますので、申請の際には航空券が必要です)。4. 伝染病部門・伝染病管理局(ビル5の6階、ノンタブリー県)
* 営業時間:月・水9:00-12:00(祝日を除く)
* 電話番号:02-590-3232, 3234~35
* 住所:Department of Disease Control
88/21 Tiwanon Rd., Talard-Kwan, Nonthaburi 11000
* 申請方法:「travelhealth@ddc.mail.go.th」へ必要な書類を事前にメールし、メールを受け取る希望日を特定してください(ここでの申請は航空券が必要がありません)。
詳細⇒https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_20210618.html
ワクチンパスポート表紙見本
ワクチンパスポート中身見本
現時点ではバンコクとその周辺県でしか発行を受けられない。
また、紙での発行となる。
いずれはデジタル対応となる可能性あり。
日本でのワクチンパスポート発行は7月から
日本においてもワクチンパスポート発行へ本格的な動きが出てきた。
6月17日の官房長官記者会見で、7月中下旬をめどにワクチンパスポートを紙の書面で発行する方針であると発表された。
接種証明書は、記録を管理している市区町村で発行となる見込み。
日本から各国に入国する際の隔離検疫措置の緩和を受けるために接種証明書を交付できるように準備を進めるという。
記載事項は、ワクチン接種記録、接種者の氏名やパスポート番号などで、日本語と英語で併記するという。詳細は海外の動向も踏まえて決めていく。
当初は紙媒体での発行でQRコードも記載する。
いずれは電子交付も検討しており、スマートフォンアプリでの電子証明書として使えるようにする方向で検討する。
諸外国に比べると日本の対応は遅れているといえるが、日本国内のワクチン接種キャンペーンが本格化しており、タイミングとしてはそれほど悪くないかもしれない。
電子証明書として、たとえばIATAが推進しているトラベルパスなどに組み込むことができれば、空港での搭乗チェックインはスムーズに進めることができそうだ。
タイ入国時に日本のワクチンパスポートを
タイ発行のワクチン接種証明書にしろ、日本発行予定のワクチン接種証明書しろ、渡航先の国が受け入れるかどうかはまた別の話。
それぞれの国の対応次第となる。
タイのプーケットサンドボックスでは、隔離無し入国を求めるならば、タイ保健省が承認しているワクチンあるいはWHOが承認しているワクチンを完全に接種することが条件となっている。
タイ入国時にワクチン接種証明書の提示が必須となっているが、具体的な証明書のフォーマットなどは発表されていない。
氏名、パスポート番号、ワクチンの種類、接種日時、接種場所などが英語あるいはタイ語で記載されてあれば大丈夫ということのようだが、詳細は不明。
日本が発行予定のワクチンパスポートは、ほぼ間違いなくタイでも受け入れられるとは思われるが、まだ確定はしていない。
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