タイから日本へ帰国する。
今回は、ベトジェットによるホーチミン経由関空行きを利用することにした。
昨年はベトジェットのハノイ経由関空行きを利用したが、今回はホーチミン経由便だ。
総額は片道2万円ちょっと。ほぼ最安値だった。
ホーチミン経由で、ベトナムには入国しない。単純な乗り継ぎ便だ。
慣れている人にはどうってことのないルートといえる。慣れていない人は参考までに。
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目次
スワンナプーム空港でのベトジェットエアのチェックイン
フライト詳細。
VJ806 スワンナプーム空港発19:55 タンソンニャット空港着21:25
乗り継ぎ時間2時間35分
VJ828 タンソンニャット空港発01:00 関空着08:30
17時ちょうどにスワンナプーム空港にやって来た。
ベトジェットのカウンターが近いのは3番出入り口。
Fカウンターがベトジェットとなっていた。
少しややこしいが、スワンナプーム空港で運航されているベトジェットには2種類ある。
ベトナムのベトジェットと、タイのタイ・ベトジェットだ。
2つは系列航空会社だけど、いちおう別会社の扱いとなっている。
今回利用するのは、ベトジェットだ。
チケットはトリップドットコムで購入した。
オンラインチェックインはベトジェットのホームページで行うようトリップドットコムのアプリ上には表示される。
ただ、実際にはオンラインチェックインできない。何度やってもエラーだ。
そもそもタイでベトジェットのホームページに接続しようとすると、タイ・ベトジェットのホームページにつながるため、どうしようもない。
また、スワンナプーム空港にはセルフチェックイン用のKIOSK端末がたくさん設置してある。
画面にはVietJetのロゴマークが表示されている。
でも、これはタイ・ベトジェットだ。
タイ・ベトジェットの運航便であれば、セルフチェックインが可能なことがある。タイ国内線はセルフチェックインオッケーで、国際線は目的地によるようだ。
ベトジェットはセルフチェックインができない。
ベトジェットのカウンター近くで案内している職員に確認したので間違いないはずだ。
チェックインするには、有人のチェックインカウンターに並ぶ必要がある。
出発3時間前にチェックインが開始された。
が、すでに長蛇の列ができている。
全員がチェックインする必要があるうえ、ベトナム人たちは早々に列に並ぶのが好きなようだ。
約50分並んで、ようやく順番がまわってきた。
スワンナプーム空港のチェックインカウンターでこれだけ並んだのはひさしぶりだ。
チェックインは簡単だ。
パスポートを渡して、最終目的地を大阪と告げるだけ。
同一予約番号なので、ボーディングパスは2枚発行された。スワンナプームからホーチミンと、ホーチミンから関空までの2枚だ。
これでホーチミンのタンソンニャット国際空港では何も手続きする必要がない。
タンソンニャット国際空港到着後に大阪行き搭乗券を見せて、トランスファーすればいいだけ。
預け荷物はなし。
機内持ち込み手荷物の重量チェックはなかった。
モバイルバッテリーについては質問されず。
2フライトとも窓際の席を指定できた。
ベトジェットはチェックインカウンターで座席変更を無料でしてくれるのがありがたい。もちろん席が空いていることが前提ではあるが。最近エアアジアは無料変更できなくなった。
手続きは3分ほどで終了。
チェックインが終わると、列はかなり短くなっていた。待ち時間は15分もあればいけそう。
これだったら、3時間前ではなく、2時間前くらいに来るのが正解かもしれない。
スワンナプーム空港のラウンジとサテライトターミナル
チェックインカウンターの行列で時間をくったので、さくっと制限エリアに入る。
ベトジェットはサテライトターミナルを利用する。おそらくはすべてのフライトがサテライトターミナル利用のはずだ。
その前に、メインターミナル内にあるミラクルビジネスクラスラウンジに立ち寄っておこう。
ここはメインターミナル内で唯一の喫煙所のあるラウンジとなる。
料理コーナーは2つ。インターナショナルフードとハラールフードに分かれている。
午後6時過ぎのインターナショナルフードはかなり寂しい料理ラインナップだ。
食べたいものがあまりない。
豚肉とじゃがいものカレーくらい。これはけっこういける。
厨房でワンタンスープ(ナムギアオ)を作ってもらった。ワンタンたっぷりでけっこうおいしい。
サラダもおいしい。
手作りのクロワッサンとデニッシュは安定の味。
食後は中庭のような喫煙スペースへ。
スワンナプーム空港メインターミナル内で喫煙できるのはここだけ。ラウンジを使えないと喫煙所も使えない。
プライオリティパスなど入店資格があれば、無料で利用できる。
ハラールフードコーナーには、マッシュポテトやサモサなんかがおいてあった。カレーもある。
こっちのほうがいいかも。
サモサが辛いけれどおいしい。
ロールケーキとコーヒーもおいしい。
ラウンジをあとにしてサテライトターミナルへ移動する。
ミラクルビジネスクラスラウンジを出てすぐのところにエスカレーターがあって、降りた先がサテライトターミナル行きシャトル乗り場だ。
途中にチェックポイントがあって、サテライトターミナルから出発するフライトの搭乗券がないと、シャトルに乗せてもらえない。
シャトルは数分ごとにやって来る。
待ち時間は少ない。
けっこうなスピードでシャトルは走る。
すぐにサテライトターミナル到着だ。
エスカレーターを乗り継いでターミナル3階の搭乗口フロアへ。
免税店や飲食店などが揃う。
メインターミナルと違って、広々としているのもいい。
さらには誰でも利用できる喫煙ルームがあちこちにある。
サテライトターミナルにもミラクルラウンジがあるけれど、ラウンジ内には喫煙所はない。タバコを吸うときは、一度ラウンジを出て、コンコース内の喫煙所に行く必要がある。
搭乗ゲートはS123。
まだ搭乗は始まっていない。
19時20分頃、搭乗開始。
その前に、ゲート最寄りの喫煙所で最後の一服を。
喫煙者には優しいサテライトターミナルである。
バンコクからホーチミンのフライト
19時27分、搭乗。
長いボーディングブリッジを通って、機内へ。
機材は、A320 Sとなっている。
単通路の3席×3席のシート配列。
LCCではお約束のA320だけど、シートピッチは決して狭いわけではなく、座り心地は悪くない。
しかも短いフライト時間である。文句なし。
搭乗率は9割ほどか。ほぼ満席状態だ。
20時26分、離陸。
さようならバンコク、タイランド。
ホーチミンまではあっという間のフライトとなる。
安定飛行に入ったら、すぐに機内販売開始。
メニューを見てみると、バインミーの単品が9万ドン、4USドル。
コンボで16万ドン、6USドル。
機内販売にしては、意外と安い。
そそくさと機内サービスは終了して、着陸態勢に入る。
バンコクからホーチミンまでは本当に早い。
眼下に広がるホーチミンの街の明かり。
21時40分に着陸。
タイとベトナムの間に時差はない。
フライト所要時間は1時間14分だった。
タンソンニャット国際空港で乗り換え
今回はタンソンニャット国際空港でベトナム入国することなく、ターミナルビル内でそのまま乗り換える。
タンソンニャットでは沖止めが多い。
今回も降機してからはバス移動となった。
乗ってきた機体を振り返る。
バスに揺られること5分、ターミナルビルに到着。
案内板に従って歩いて行く。
すると、左手に入国審査場があり、右手にInternational Transferの入口がある。
時刻は22時9分。
入国審査場はそれほど混雑していない。各ブースで10人待ちくらい。
まあ今回は入国せずにそのままトランスファーへ。
この小さな入口から中へ。
すると保安検査場になっていて、荷物チェックがある。
トランスファー専用の保安検査場となっている。
搭乗券も確認されて、保安検査場を抜ける。
他の利用者はおらず、待ち時間ゼロだった。
エスカレーターを登った先が出発ゲートフロアとなっている。
向こう側に一般の保安検査場があるようだ。
そっち側はかなり混雑している。
ハノイ・ノイバイ国際空港の国際線乗り継ぎでは、トランスファー利用者も保安検査場は一般客と合流するため、かなり時間がかかった。
タンソンニャット空港のトランスファーのほうが断然早い。
ゲートは10番。
22時20分には、ゲート前に到着できた。
大阪行きのVJ828は午前1時の予定なので、あと2時間以上余裕がある。
今回の乗り継ぎはばっちりだ。
ベトナムの空港は、制限エリア内に喫煙所が多い。
タンソンニャット空港の長い廊下に喫煙所がぽつぽつと設置されている。
喫煙者にはうれしい空港だ。
ベトナムといえばベトナムコーヒーだ。
脳天を突き抜けるかのような強烈なコーヒーと甘みがたまらない。
夜遅くてもカフェやレストランは営業している。
電源コンセントありのカフェがあったので、そこでベトナムコーヒーをオーダー。
ベトナムドンあるいはドルでの支払いができる。
ドル札の持ち合わがあったので、4USドルを払う。約600円。
これだよ、これ。
強烈なストロングコーヒーにたっぷりのコンデンスミルク。
ベトナムコーヒー、最高。
でもこんなの毎日2杯も3杯も飲んでいたら、体を壊しそうだけど。
コーヒー1杯で粘って、スマホの充電をかねて時間つぶし。
あとでまた喫煙所に立ち寄り、最後の一服だ。
ホーチミン発関空行き
日付が変わり、0時過ぎに搭乗ゲート付近へ移動しておく。
ゲート付近にもカフェが営業。夜中でもやっている。
搭乗開始は0時10分予定だったが、かなり遅れているもよう。
0時30分頃、搭乗開始。
また沖止めのため、搭乗ゲートからバスで移動する。
バス待ちの時間がけっこう長い。
0時56分、ようやく沖止めの機体に到着。
機体後部からでも乗り込むことができる。
今回は後ろのほうの座席のため、後部から乗り込む。
機材はまたまたお約束のA321だ。
単通路の3席×3席。
シートピッチも、さきほどのバンコク=ホーチミン線の機材と似たようなもの。
広くはないけれど、窮屈でもない。
搭乗率はこれまた9割近いかも。
隣の2席は埋まっていた。
客の大半はベトナム人のようだ。日本語はちょっとだけ聞こえてくる。
搭乗に時間がかかったようで、なかなか動き出さない。
1時30分にようやく動き出す。
1時39分、離陸。
さよなら、ホーチミンの街の明かりよ。
今回は時間がなくてホーチミンに立ち寄ることができなかった。
次回はまたブイビエンあたりで遊びたい。
深夜フライトだけど、いちおう機内販売サービスあり。
でも、多くの乗客はただ寝ているだけ。
こちらも興味はないので、寝るか、スマホでゲームするかしていた。
気づけば外が明るくなってきた。
青い空に、ベトジェットの赤い翼端板が映える。
もう日本上空だ。
関空が近づく。
8時27分(日本時間)にランディング。
タイおよびベトナムと日本との時差は2時間だ。
フライト所要時間は、4時間48分。早い。
駐機スポットには、エアアジアとタイ航空の機体が横並び。
いい眺めだ。
8時34分、スポット到着。
ベルト着用サインが消える前に、乗客の多くが立ち上がる。
バンコク発ホーチミン行きのフライトでも同じだったけど、ベトナム人乗客はかなりせっかち。
いや、まだ立ち上がったら駄目でしょうに。
8時43分、降機。
日本帰国
関空のターミナルビル内へ。
関空のリニューアルと、到着から入国・税関までの流れはこちらを参照に。
関連記事:関空国際線到着リニューアル体験レポート:新入国審査場、到着免税店、共同キオスク
すっかり様変わりしていて、ちょっとびっくり。
到着免税店はありがたい。
日本人帰国者が少ないようで、パスポートコントロールも税関もがらがら。
到着ロビーに出たのが8時56分。
降機してから、ここまでの所要時間は13分だった。
途中、調査のために、共用キオスクを見たり、税関職員に聞き取りなんかをしていたので、少し余計に時間がかかっている。
すべてすっ飛ばせば降機から到着ロビーまで10分でいけそうだ。
関空の帰国は楽でいい。
腹が減った。
エアロプラザに渡って、なか卯へ。
なか卯の向かい側で少し工事をしていたので、なにかリニューアルするみたい。
なか卯で朝定食をいただく。日本帰国後最初の食事だ。
焼き鮭と海苔と漬物と味噌汁とご飯。
まあなんて落ち着く味なんでしょうか。
日本に帰ってきたんだなあ。
スワンナプーム空港のラウンジでインターナショナルフードとハラールフード、ホーチミンでベトナムコーヒーと飲み食いしてきたけれど、最後はやっぱり和の朝食で締めるのがいい。
まとめ
ベトジェットのスワンナプーム発ハノイ経由関空行きと比較すると、中身はほぼ同じ。でも、ホーチミン・タンソンニャット空港の国際線トランスファーのほうが荷物検査場が空いていて便利だった。
あとは変わらない。空港内では夜遅くでも飲食ができるし、喫煙所もある。
ベトジェットはスワンナプーム空港でセルフチェックインできるようになればいいのだが。
関空での帰国手続きは大幅に動線が変わったけれど、すごく快適で早い。日本人が帰国するのは本当に楽。