日本とタイを結ぶフライトの新規路線が3つ増えた。
新規就航を記念して、バンコクでは、タイ国政府観光庁によるセレモニーが実施された。
新規就航したのは以下の3つ。
タイ・エアアジアX 仙台=バンコク 2025年12月1日運航開始
タイ・ライオンエア 札幌=バンコク 2025年12月1日運航開始
タイ・ライオンエア 大阪=バンコク 2025年12月2日運航開始
タイ・エアアジアXの仙台=バンコク線は、ノンストップ直行便だ。
12月1日の初便には、東北地方からサッカーユース選手たち100人以上が搭乗し、試合やトレーニングのためにバンコクを訪れたとのこと。

(画像:タイ国政府観光庁より)
タイ・ライオンエアによる札幌および大阪=バンコク線は、台湾経由のフライトとなる。札幌線は高雄、大阪線は台北に立ち寄る。


(画像:タイ・ライオン・エアより)
同じ機材を使ってそのまま運航されるため、乗り換えの手間はいらず、半直行便のような形だ。
ただ、札幌発バンコクはすでにタイ国際航空ならびにタイ・エアアジアXの直行便が運航しており、大阪発バンコク行きはバンコク行きフライト多数だ。わざわざ時間のかかる台湾経由便を選択する必要性は低いかもしれない。
ともかく、日本とタイを結ぶ路線が増えるのはいいことだ。
減少どころか増加の一方である。
2025年1月1日から11月30日までにタイを訪れた日本人旅行者の総数は985,612人。
これは前年比で4.16%の増加となる。
旅行者の大半は個人旅行で、タイ旅行一回あたりの平均支出額は39,000バーツ、平均滞在日数は6.04日とのこと。
人気目的地は、バンコク、チョンブリー(主にパタヤ)、プーケット、アユタヤ、チェンマイなど。
タイ国政府観光庁の目標は、年末までに日本人旅行者が100万人を超えること。
このペースであれば達成できそうだ。
広告
円安なれど日本人旅行者増加中
タイを訪れる日本人旅行者が減少していると勘違いしている人も多いかもしれないが、実際の統計データでは、むしろ増加中だ。
昨年より円安が進んでいるものの、日本人旅行者は増えている。よって、円が弱くなったから、日本人がタイへ行かなくなったという論法は誤りだ。
なお、今年11月30日までのデータでは、外国人旅行者全体の総数は2960万3881人となっている。
前年比で7.25%減少だ。

タイへの旅行者は全体としては減少中だが、日本人は増加中となっている。
全体数が減少した最大の理由は、中国人旅行者が激減したからだが。中国人旅行者が減少したといっても、それでも日本人の4倍以上の410万人がタイを訪れている。
日本人旅行者は前年より増えている。
でも、まあ、たしかにこの円安はきついものがある。

現在は、1バーツ=4.92円のレートだ。
1万円が2032バーツとなる。
市中両替所のレートでは2000ぎりぎりくらい。パタヤのTTカレンシーでは2010バーツとなっている。
スワンナプーム空港ターミナルビル内の両替所は極悪レートを爆進中。

1万円が1689バーツにしかならない。
こんなところで両替してはいけない。
この年末年始にタイ旅行を予定している人は、1バーツ=5円は覚悟しておいたほうがいいかもしれない。
統計上の日本人旅行者の平均支出額である39,000バーツだと、日本円で195,000円となる。
なかなかに大きな額だ。
せっかくのタイ旅行だし、そのあたりは見なかったことにして楽しむのがよさそう。
広告