パタヤで突然閉鎖されたホテルの事情を調べてみると、おもしろいことがわかった。
急に閉鎖されるにはわけがある。
ソイ19では八百屋が閉鎖。ソイレンキーとソイ15では道が通せんぼされた。
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AZURE HOTEL PATTAYA閉鎖
ブッカオソイ15にあるAZURE HOTELが閉鎖された。
ドアはチェーンでロックされて、ロープで封鎖されている。
もともとは、Centara Azure Hotelという名称で営業していたものだ。2016年末頃にオープン。
裏手にあるコンドミニアムとスイミングプールなどの施設を共用する形で営業されていた。
関連記事:ソイブッカオ新築ホテル、センタラ アズール ホテル(Centara Azure Hotel Pattaya)内部見学レポート
しかし、パンデミック中の2021年に売りに出された。
全96室
売却希望価格 2億6000万バーツ
その後、買い手がついたのか、2022年3月には営業再開した。
ホテルとして営業していた。
名称は、Centaraの冠が外されて、AZURE HOTEL PATTAYAとなっていた。
が、今年になっていきなり閉鎖となった。
奥のコンドミニアム部分は問題ない。
あくまでホテル部分の閉鎖だ。
ホテル玄関のドアには、アメリカの裁判所による書類が貼られている。
アメリカ合衆国の名で、post-indictment restraining orderと書いてある。
資産没収というわけか。
ちょっとびっくりする。
こういった物件では、ローンが払えなくなったオーナーに対して、銀行などが裁判所を通して差し押さえ命令を出すことがある。
が、アメリカ合衆国とは大事だ。
調べてみると、世界最大規模のボットネット事件が絡んでいるようだ。
911 S5というボットネットを運営していたとして、2024年に中国籍の男が逮捕された。
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2405/30/news097.html
この男は、不正に得た利益を投資にまわしていたという。
投資には不動産も含まれ、投資物件は、タイ、シンガポール、UAEなど世界各地に広がる。
アメリカ国務省は、シンガポール警察やタイ警察などと協力して、摘発にあたったとのこと。
約3000万ドル相当の資産を押収し、没収可能な財産を特定したという。
米司法省⇒
https://www.justice.gov/opa/pr/911-s5-botnet-dismantled-and-its-administrator-arrested-coordinated-international-operation
なるほど。
これでつながった。
パンデミック中に誰が買ったのだろうと思っていたが、そういうことだったのか。
突然の閉鎖だったので、宿泊している人が有無を言わさずに追い出されたという話も聞く。
また、予約済みだったのに、現地に行ってみると閉鎖されていて、泊まれずに困った人もいただろう。
実際、ホテル前でスーツケースをもって右往左往している人も見かけた。それも日本人の若い女性だった。
こればっかりは利用者は気をつけようがない。
まさか予約していたホテルが、世界最大規模のボットネット事件に絡んでいるなんて想像できるわけもない。
地図
グーグル・マップでは、Centara Azure Hotelという名称での登録はとっくに消去されている。これはわかる。Centaraは無関係になっていたからだ。
さらには、Azure Hotel Pattayaでも登録が見当たらない。消去されたようだ。
というわけで、当分の間は、あのホテルは閉鎖されたままだと思われる。
ホテル予約サイトでは、予約ページが残ったままだけど、予約可能な日程は出てこない。
ソイ19
ソイブッカオの常設市場前には、昔から八百屋があった。
複数の店舗がまとまっていたのか、わりと大きめの八百屋だった。
が、現在は完全に閉店してしまった。
あれだけ陳列されていた野菜や果物はどこにもない。
同じ並びにあるバーなども撤退済みだ。
ソイ19の角にはタイ南部料理中心のぶっかけ飯屋があったが、これも完全に撤去済みだ。
ソイ19内に並んでいた店舗も撤退しており、廃墟のようになっている。
夜に訪れると廃墟感がさらに増す。
どうやら、このブロック一体の建物を取り壊すか、大規模に改築するらしい。
何ができるのかはわからない。
まあ、古い建物だから、そろそろ取り壊しかなあ。
ホテルにでもするのだろうか。
地図
通行止め
最後に、通行止めというか、私有地の通り抜けを制限しているところを2箇所紹介。
パタヤの道は私有地が意外と多いため、普段通っている道であっても、いきなり通行止めになったりする。
たとえば、ソイニュープラザも私有地、ソイメイドインタイランド(現在のMyth Night)も私有地、ソイチャイヤプーンも私有地だ。
時間帯によっては通行を制限される。私有地なので誰を通そうと自由というわけだ。
ソイレンキー裏道
ソイレンキーの裏道も通行止めされるようになった。
ソイレンキーから、VOGUE Hotelに入っていく路地だ。
フェンスが設置されて、門番が座っている。
門番らしき人が座っていて、許可がないと進入できなくなった。
地図
この裏道には、日本人人気の高いカオソーイ屋もある。
関連記事:ソイレンキーに新規オープンのカオソーイ屋、カオソーイチェンマイクルオー
カオソーイ屋の前を抜けて、サードロードまで道が通じている。
が、サードロード側の入口は、少し前から封鎖されていた。車やバイクでは通り抜けできないようにされていた。
今回はソイレンキー側まで封鎖したので、路地内には自由に入れなくなった。
まあ、人がいなくなる夜間などはフェンスが撤去されているかもしれないけれど、昼間は制限される。
VOGUE Hotelやカオソーイ屋にバイクで行きたい人は、その旨を告げれば入れてもらえるとは思う。
ソイ15
ソイブッカオの南のほうには、2階建てのバービア群があった。そのバービア群は閉鎖されて、現在はS1という大きなビリヤードバーになっている。
S1の脇には、舗装されていない道があって、このままソイ15へ繋がっている。
ソイ15とソイブッカオを行き来するのに便利な抜け道だった。
が、ソイ15側の路地入口が封鎖されている。たしか昨年にはバリケードが築かれていたはず。
ソイ15側のKOKOTELという日系ホテルとWHISPER Hotelの間から見たところ。
バリケード。
完全に通り抜け不可だ。
地図(このあたりにバリケード)
ひそかに便利な路地だったのだけど、今は利用できない。
ココテルやウィスパーホテル利用者には面倒だ。
大きなトラックが止まっているし、大規模な再開発工事を行っているのだろう。
空き地はあるので、ホテルか何ができるのだと思われる。
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